安浦 日の出浴場

今回は安浦。
こちらは国道16号線より一本海寄りの道沿いにあるが、ここは昔、いわゆる赤線地帯だった場所。
もちろん今ではそんな店は一軒も無く、古い建物がその面影を残すのみとなっている。
そんな旧赤線街のど真ん中ともいえる場所にあるのが、今回訪れた日の出浴場。
建物は、看板は見当たらないが暖簾が出ていて、暖簾の先には見事な宝船のタイル絵が貼られている。
こちらは左側が男湯。
ここは両隣に建物が建っているので、何故かはわからない。
戸を開けると目の前にフロントがあり、靴を脱ぐ前に入浴料を支払える珍しいタイプ。
フロントからは脱衣所は全く見えないので、何人の方が入っているのかはわからない。
伺った際、フロントには誰もいなかったのでしばらく待つことに。
少し待っても来ないので、470円をフロントに置いて入ってしまおうかと思っていたところ、外からご主人登場。
ご主人は50才代と思われる長髪の男性で、ちょいとカッコいい系の方。
入浴料を支払い、靴を脱いで下足箱へ。
下足箱はフロントから脱衣所に入る脇の方に設置されており、脱いで履物を持って少し中に入った所にある。
最初下足箱の場所がわからなくて、そのまま脱ぎっぱなしかと思っていた。
脱衣所はフロントがあるので少し狭くなっている。
もしかしたら以前は番台になっていたのかなと思う造りをしている。
大きな鏡、古い体重計、ぶら下がり健康器、木製の身長計、マッサージチェアー等がレトロな雰囲気を演出している。
脱衣所にはいくつかロッカーが設置されているが、こちらは利用したい客がフロントから鍵を借りてくるシステムとなっている。
今回はロッカーは使わず脱衣籠に衣類を入れる。
脱衣所にはベンチや丸テーブルが壁際に沿って置かれているので荷物を置くのにとても便利だ。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
こちらも天井が高く、全体的にサッパリとした印象だ。
壁にはペンキ絵ではなくタイル絵が貼られている。
正面は定番の鯉。
壁に向かって右側、女湯側にも3枚のタイル絵があり、手前から富士山、武田信玄と上杉謙信、つがいのライオン。
この3枚、何か関連があるのでしょうか。
面白い組み合わせだ。
カランの数は20ヶ所。
いつものケロリンを使って身体を洗う。
カランまわりは特別綺麗なわけでも汚いわけでもない。
シャワーとカランのお湯が少しぬるく感じた以外は特別感じたことはなかった。
サッと身体を洗ったら湯船へ。
湯船は2つ。
左が浅い風呂で、右が深湯。
まずは左の浅い風呂に入る。
温度計は48度を指しているが、実際は42〜3度程度だと思う。
最近気づいたが、温度計があてにならない銭湯がとても多い。
今度は自分で用意して行こう。
青いタイルの浴槽の入り心地は気持ちよく、温度も低めなのでリラックスしながら入ることができる。
右の深湯には先客の方が入っており、ずっと目を閉じたまま動かない。
気持ち良さそうにしているその男性に並び、私も目を閉じて入ってみる。
温度は変わらず、入り心地もいい。
手足を伸ばせてたっぷりの湯に浸かれる。
やっぱり銭湯は最高だ、銭湯が大好きだ。
左右の浴槽を行き来しながらお湯を楽しみ、恒例の水浴びをして風呂場を後にする。
今回も近くにいい所を発見、また来よう。
今日もいいお湯でした!!

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雰囲気   
清潔感   
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横須賀市安浦町3−9

鴨居 銀泉浴場

車で伺う。
この辺では唯一の銭湯。
昔はもちろんあったと思うが現在、浦賀、走水エリアに銭湯が無いのは意外だ。
立地はバス通りから少し入った所にあるが、こちらもその気が無ければまず見つけることはできないだろう。
大型ドラッグストアと新しいマンションに囲まれた場所にあり、開発された地域に取り残されたかのような場所にある。
暗くて見にくかったが、もしかしたら通り沿いから煙突が見えるかもしれない。
銭湯の前にはご主人の物と思われる軽トラがあり、その後ろには燃料に使う廃材の山。
目の前の月極駐車場に浴場利用者専用の場所が一台分用意されていたので、そこに駐車する。
建物の正面は隣の建物との間の路地のような軒下にあり、迷うことはないがちょっとわかりにくい。
写真に見えるのは正面向かって右側面、確認する前から確信していたが、もちろんこちらが男湯である。
建物そのものは古くからの銭湯のそれではなく見える。
看板も写真に写ってる小さなもので、入口には暖簾も無い。
軒下にはご主人の趣味と思われる植物が並び、あちこちにカエルの置物が置かれている。
手前の男湯の引き戸を開けると、目の前にご主人と思われる年配の男性が椅子に腰掛け、常連さんと笑顔で会話している。
番台、脱衣所はベーシックなタイプだが、こちらは番台は使用せず、番台の下の男湯寄りに椅子を用意して、そこに座っている。
銭湯巡りをしていると、番台に座らず番台の下に椅子を用意して座っている方が多い。
番台は少なからず目線より高く造られており、数段の踏み台を利用しなければ上がれない事が多い。
もしかしたら年配の方はそこに登るのがきついのではないだろうか。
男性が女性、女性が男性への配慮かと思っていたが、もしかしたらそうなのかもしれない。
番台下にある下足箱はもちろん木製の鍵。
下足箱の数は少なく、15足ほどしかない。
入浴料470円を支払い、脱衣所へ。
脱衣所にはロッカー、脱衣籠の両方が用意されている。
常連さんの荷物が棚いっぱいに並べられている。
昔の体重計、大きな鏡等が素晴らしい雰囲気を演出している。
ご主人と話していたのは先客のお二人。
内容が天気の話だったので、今も雪混じりで降ってますよと伝えると、50歳前後の身体の大きいスキンヘッドの男性はみんなに丁寧に挨拶をして銭湯を出て行く。もちろん私にも挨拶をしてくれた。
2月の雪混じりの極寒の雨の中、Tシャツ短パン頭に手ぬぐいを乗せ、傘もささずに笑いながら出て行く男性。
それをもう1人の方が笑いながら見送る。
凄い人だ。
服を脱いでいると、もう1人の先客の方が湯船の説明をしてくれた。
手前は我々が入ったから入りやすいが、奥はしばらく誰も入ってないから熱いだろう、おそらく50度はあるだろうから水をじゃんじゃん入れなさいと。
笑顔でお礼を言うが、50度と聞いて心穏やかではない。
ロッカーに鍵をかけたらいざ風呂場へ。
前代未聞、温度なんてどうでもいい、なんだこれ!?
あまりのインパクトに驚いた。
ビックリしたのは湯船。
なんと風呂場の中央にドンと君臨している。
湯船はU字になっていて、大きな手漕ぎボートのような形をしている。
関西の方に多い造りらしい。
正面の壁は見事な富士山のペンキ絵。
汚れや剥がれも無く、とても綺麗。
ペンキ絵の端に描いた日付が記されていて、2015年7月となっている。
今まで見た中で一番綺麗なペンキ絵だ。
左の壁にはタイル絵が貼られている。
左右の壁沿いにはカランが6ヶ所ずつ、計12ヶ所設置されている。
いつものケロリンと、大人には小さなサイズの椅子を持ち、ど真ん中のカランを陣取る。
ここにも他所とは違う点が。
なんとここにはシャワーが付いていない。
シャワーが無いので、全てカランからの給湯となっている。
皆さんご存知でしょうか、銭湯のカランを。
スーパー銭湯、日帰り温泉施設等は当たり前の様に【押す】を押すと一定量の決められた温度のお湯が出てくる。
銭湯は湯水別になっており、それぞれお湯は赤、水は青になっていて、お湯の赤いレバー?を押すと押しただけ出てきて、離すと止まる。
説明しにくいが、そんな感じ。
わからない方は調べてみてほしい。
銭湯によって違いはあるが、お湯は水とブレンドさせてからでないと身体にかけられないくらい熱い。
お湯を入れれば何キロもある洗面器を片手で持ち、片手で頭を洗うのは高齢者はきついだろうな〜なんて思いながら身体を洗い、湯船へ。
湯船は真ん中で仕切られており、奥側が深湯、手前が浅い風呂となっている。
両方共、左右両側から湯船へ入れるようになっており、湯船の内側には段差が設けられている。
まずは奥側の湯船へ。
言われた通り、温度計は50度を指している。
肌に突き刺すようなビリビリする熱いお湯はさすがに熱すぎるので、水を入れながら入ることに。
隣の湯はいくらかぬるめだったが、深湯の方が好きなのでこちらに入り続けた。
どちらとも気泡等は出ておらず、お湯も水中から熱い湯が出ている。
自分以外誰もいない風呂は最高だ。
長風呂はできないが熱い風呂に浸かると、出た時に心身共にリフレッシュできる。
風呂上がり、脱衣所には誰もいなかったのでご主人に話しかけてみた。
ご主人曰く、この形の湯船は神奈川ではここだけだそうだ。
その他、色々話をさせてもらった。
詳しい内容は伏せるが、銭湯について聞きたいことを全部聞けた。
話好きなご主人も話が止まらず、ずいぶん長い間話を聞かせてもらった。
銭湯を出る頃には軽く湯冷めしてしまっていた。
新しいとも綺麗ともいえないが、ここの風呂は一見の価値あり。
気になる方は是非。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市鴨居2丁目8−8

久里浜 梅の湯

電車で向かう。
京急久里浜駅下車徒歩1〜2分、ほぼ駅前である。
久しぶりに久里浜の駅前を散歩しようとしていたが、すぐに着いてしまった。
裏道沿いにある梅の湯さんは、建物の側面を通って正面に回るようになっていて、建物脇には駐車場が数台分用意されている。
しばらく立ち止まって建物を見ていると、駐車場に停まった車から若い女性が降りてきた。
その女性は1人で銭湯の方に行き、女湯に入っていった。
若い女性が1人で車で来る銭湯って、なかなかないかもしれない。
建物は昔ながらの銭湯といった感じで、煙突も立派。
銭湯に入る前に、気になる物を発見。
建物の正面にも、側面の駐車場にも、あちこちに蛇口が付いていて、明らかに不自然な数の蛇口が設置されている。
もしかしたらここは井戸水の銭湯なのかな?
雨が降っていたので、暖簾をくぐってすぐの傘立てに傘を預け、木製の鍵を抜く。
向かって右手の男性用の下駄箱に履物を入れ鍵を抜いたら中に入る。
硬い戸を勢い良く開けたら引き戸に手を挟むというハプニングが発生。超痛い。
悶絶していると番台にいる高齢の女性が心配そうにこちらを見つめている。
かなりの痛みに耐えながら笑顔で入浴料470円を支払う。
番台の方から貴重品を預けることを強くすすめられたので、貴重品を預けることに。
番台脇にはガラスケースがあり、入浴に必要な物が各種置かれている。
ここはトランクスやTシャツ、靴下、整髪料まで揃っている。
なんと整髪料はポマードだ。
脱衣所にはテーブルと椅子が置かれている。
ここのところ伺う銭湯には椅子とテーブルがあることが多いが、ここは簡易的な小さなパイプ椅子。
大きな鏡、マッサージチェアー、有料ドライヤーもあり、昔ながらの脱衣所だ。
しかしこの脱衣所には一つだけ他所と大きな違いがあった。
風呂場に向かって右の壁に、サウナの扉を発見。
覗いてみるとやはりそこはドライサウナ。
増築したのだろう、サウナから出た客は汗をかいたまま脱衣所を通って風呂場へ行かなくてはならないようだ。
風呂場とサウナの間の床には何重にも重ねたマットが敷いてある。
張り紙にサウナ100円と書いてあったので、せっかくなので入ることに。
財布を預けていたので少々面倒ではあったが、追加料金を支払いサウナ用の大きなタオルをもらう。
服を脱衣籠に入れたらいざ風呂場へ。
ガラス戸を開けると第一印象は、全体的にとても明るく綺麗。
天井が高く、日中だからか本当に明るい。
奥の壁はタイルで、大きな絵は無くタイルに小さな木の絵がプリントされている位。
壁全体に薄いグリーンのタイルが貼られている。
カランは15人分ほど。
やはりどこの銭湯もこれくらいはあるようだ。
先客は5人ほどいて、どなたも私よりずっとお年を召した方々。
カランを陣取り固定シャワーを浴びようとすると、シャワーの温度がとても低い。
ぬるいお湯じゃなくて暖かい水みたいな感じ。
お湯になるまでずっと出しっ放しで腕を組んで待っていたら、自分の後ろの方が同様のリアクションをとっていた。
その男性は70歳前後で、スキンヘッドで背の低い細身で小柄の方。
銭湯に来ると必ず1人はいるタイプ。
ただしその方は彫り物がハンパじゃない。
顔はいい人そうなんだけど、やっぱり刺青ガッツリの方は見方を変えてしまう。
結局待てなくて下のカランから洗面器に溜めたお湯を使い身体を流す。
ここは壁、床、カランまわり、湯船のタイル、どこを見ても綺麗だ。
過去に訪れた銭湯のどこよりも清潔に感じた。
流しにくかったが身体を洗い終え、湯船へ。
湯船は2つあり、左が深湯、右が浅いお湯で、深湯は普通の風呂。
浅いお湯の左半分は壁から勢いのあるジェット、右半分は下から気泡が出ている。
温度計は46度を指している。
タイルがここまで綺麗だと、お湯もいつもより澄んで見える。
本当に綺麗なお風呂だ、入り心地も最高。
久しぶりに浴槽の角に座り、両手を広げ浴槽の縁に手を置いてみた。
もちろん頭に手ぬぐいが乗っている。
天井を見上げ、大きく息を吐く。
最高。本当に気持ちがいい。
他の常連さんが入る際、上島竜兵のようなオーバーなリアクションをしている方を見た。
ホントに辛そうにしていたその方は、我慢できずに水を出す。
それを見ていた前出の刺青の常連さんが止めに入る。
その方曰く、普段はもっと熱いのだとか。
かわいそうだなと思って見ていたが、その男性、なんと持参してきたアカスリを浴槽内に入れている。
さすがに私もそこは見て見ぬふりはできず、意を決して注意した。
2人に注意されたその男性は、大人しく真っ赤な顔して熱い風呂に浸かっている。
少しかわいそうな気になった。
でもやはり、
① 入浴前に下湯を使う。
② タオル等を浴槽内に入れない。
③ 体を拭いてから風呂場を出る。
誰であれ、最低でもこれ位は守っていただきたい。
身体を温めたら体を拭いて脱衣所経由でサウナへ。
サウナの扉を開けて中に入ると、4人位は座れる位の小さな木製のサウナ、こちらもとても綺麗だ。
しかし入ってびっくり、温度はなんと75度。
開店直後だったから温まりきってないのか、さすがにぬるすぎる。
室内の上の方はまあまあだが、足元は常温かな?って位。
一応汗をかくけど物足りない。
サウナに期待していただけに、少しガッカリしてしまった。
入ってる間に80度まで上昇するが途中で飽きてしまったので、なんとか汗を出し外に出る。
脱衣所を通り風呂場に戻り、水風呂は無いので水のシャワーを浴びる。
ここには水専用立ちシャワーが2つついていて、こちらもすごく綺麗なので、きっとサウナと同時期に設置したのだろう。
身体を締める為に水を浴びるが、その水が相当冷たい。
普通の水道水?もっと冷たい?
とにかく、かき氷をそのまま浴びているような感覚。とにかく冷たい。
ひょっとして、外の井戸水か。
その後また風呂に入り汗をかき、水浴びをして身体を拭いてから脱衣所へ。
脱衣所には冷蔵庫があり、牛乳等各種飲み物が冷やされている。
ここはビールもあり、銘柄もサイズも豊富だ。
電車だったのでここで一杯飲みたかったが我慢して銭湯を後にする。
銭湯を出る時、ちょうど入口で入れ違いで入っていった1人の女性も、とても若い方だった。
昔ながらの風情を残し、ここまで綺麗に清潔な銭湯を保っているのだから、女性1人でも安心して利用できると思う。
サウナの温度さえ良ければほぼ満点の銭湯でした。
あとシャワーの温度も。
また行こう、今度は夜にでも。
今日もいいお湯でした!!

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久里浜4丁目10 久里浜4丁目10−8

三春町 富乃湯

電車で向かう。
堀ノ内駅下車徒歩1〜2分、とはいえ駅前である。
知ってる道なので当然すぐ着く。
暗くてよく見えなかったが、高い立派な煙突が見える。
入口には暖簾がかかっておらず、中もなんとなく暗い。
もう終わっちゃったのかなと思い、建物脇へまわるとケロリンとタイルの『カッコーン』の音。素晴らしい。
正面に戻り入口を確認すると『左側男湯』だということに気がつく。
このシリーズ初の左側。
男女左右どっちにあるかは諸説あるらしいが、その説の1つに
『覗かれやすい側を男湯にする』
というのがあるらしい。
今回伺った富乃湯さんは、営業確認する為にまわった建物脇が住宅街に続く道沿いにある。
窓を開けたら外から見える可能性があるので、その説にあてはまる。
男湯のガラスの引き戸をカラカラっと開けると昔ながらの番台。
番台には齢80を超えたであろう年配の男性。
『いいですか?』
と声をかける。すると
番『30分で出てもらえるかな?』
私『わかりました!すぐ出ます』
番『申し訳ない』
どうやらもう閉める時間らしい。
暖簾が無いのはもう閉店時間だったからか。
少し申し訳ない気持ちになったが入浴料470円を支払い、脱衣所へ。
番台脇には小さな置物、おもちゃ、フィギュア等が整理されて並んでいる。
おそらくご主人の趣味だろう。
脱衣所には椅子4脚とテーブルが置かれていて、まるで家のダイニングのよう。
テーブルの上にはうちわが数枚。
左右壁側にロッカーがあるが、脱衣籠も用意されている。
ロッカーの前には荷物が置けるようにベンチも置かれている。
せっかくあるのでロッカーを使用する。
急いで服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場は奥行きはさほどなく、壁にはペンキ絵ではなくタイル絵で、鯉が数匹描かれている。
床とカランまわりのタイルがとても綺麗で、張り替えてからそんなに時間が経っていないと思う。
天井が高く、壁に付けられた蛍光灯に照らされた湯気がなんとも言えない景色を生み出していた。
先客は1人。
カランは15人分あり、いつも通りの造りをしている。
洗面器はいつものケロリン。
特に変わった所は無いが、下のカランの湯の温度が他所より低い。
身体を洗ったら湯船へ。
湯船は1つだが、奥の壁から左側の壁にかけてL字になっていて、角には小さな岩山が造られている。
湯の中にステンレス製のフェンスがあり、お湯は同じだが別々の風呂になっている。
左側は普通の風呂で、右側は深湯でボコボコと沢山の気泡が出ている。
気になる湯の温度は46度、熱いはずだが銭湯好きとしては適温。
こちらのお湯はとても柔らかく、入りやすい。
大袈裟に表現すると、湯に浸かるというより身体に湯を纏うような感じ。
時間が無いので長風呂ができなかったのが残念だが、左右の湯に交互に入る。
いい感じで汗をかいたら水を浴びて身体をキュッと締める。
名残惜しいが風呂場を後にする。
脱衣所ではご主人がテレビを見ていた。
テレビには正月番組のCMが流れており、録画と思われる。
ご主人がリモコンを操作すると、テレビは録画一覧に切り替わる。
録画されていたのは
『相棒』と『バカ殿』。
年配の方でもバカ殿好きなんだと思うと笑いをこらえるのが大変でした。
他にお客さんもいなく、私が最後の客なのでご主人に話しかけてみた。
詳しくは書かないが、いろんな貴重な話が聞けた。
現在は日曜休み、営業時間も15時から18時頃までと縮小しているそう。
身体も動かなくなってきているので、営業時間を縮小して、細く長く風呂屋を続けていくそうです。
また電車に乗って行こう。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市三春町3丁目31

鷹取 鷹取温泉

車で向かう。
すぐ近くのコインパーキングに車を停め、寒いので急ぎ足で向かう。
今回伺う鷹取温泉は、位置でいうと追浜駅の裏手辺り。
商店街の通り沿いにある、いわゆる“ビル銭”である。
一階が飲食店、二階が銭湯、三階から上はアパートみたいな感じになっている。
建物に大きく鷹取温泉と書かれているので、見過ごすことなくたどり着ける。
建物脇の暖簾をくぐると二階へ上がる階段があり、大きな矢印に『2F 公衆浴場』と書かれている。
階段下には営業時間を知らせる張り紙や注意書き、銭湯関係のポスター等が貼られている。
『本日の湯』の看板にはローズジャスミンと表記されていた。
他にも何故かぬいぐるみが壁からぶら下がっていたりしていて、今まで行った銭湯とは一線を画す造りとなっている。
階段の途中には孫?が描いたであろう子供の絵が飾られている。
階段を上がると目の前の壁はガラスブロック。なんかオシャレ。
階段を上がった先には2つのガラスの引き戸があり、それぞれ男湯女湯になっている。
男湯の戸を開けると、いきなり目に飛び込んできたのはスッポンポンのおじいさん。
昔ながらの銭湯は、暖簾をくぐって戸を開けるとまず下駄箱になっている。
さらに下駄箱から脱衣所までにも戸が設けられていることも多く、外から見えないように『二重構造』となっている事が多い中、突然の脱衣所に驚いた。
男湯の奥にある女湯に出入りする女性は、偶然であれば男湯の脱衣所が丸見えになる可能性もある。
逆に女湯には男性から、または女湯に出入りする女性には角度的に脱衣所が見えない工夫がしてある構造になっていると思う。
ガラス戸を開けて靴を脱ぎ、番台横にある下駄箱に履き物を入れて鍵を抜く。
番台には70歳位の女性。
1人で来ている若い男性客に何かを聞いている。
八景辺りのレストランの場所を聞いているようだ。
入浴料500円を渡すと、その女性は会話を止める事なくおつりの30円を手渡してきた。
昔ながらの銭湯を求めて来ているだから、そんな態度はもちろん嫌ではなく、むしろその会話に入りたいくらいだった。
入口の造りからすると想像できなかったが、脱衣所は意外とシンプルな造りをしている。
番台があり、ロッカーがあり、冷蔵庫があり、テレビがあり、古い体重計がある。
脱衣所のど真ん中にはテーブルとソファー。
テーブルもソファーも、どこかの会社の応接室みたいな感じ。
確かテーブルを囲うように1人掛けソファーが4つだったか。
テーブルの上には自由に使っていい綿棒があり、何故かルービックキューブも置かれている。
以前はここにどっかりと腰を下ろし、湯上がりの一服を楽しめたのだろう。
脱衣所の端っこには100円で使用できる家庭用?の電話ボックスのような、移動可能の1人用サウナが置かれているが、長い間電源すら入っていないようだ。
サウナの後ろには使わなくなった椅子などが置かれている。
服を脱ぎ、ロッカーの鍵を足に巻きつけいざ風呂場へ。
まず目に飛び込んできたのは奥の風呂。
ひょうたん型のような形をしていて、岩山が造られている。
奥の壁には小さなタイルが貼られていて、岬と灯台、ヨット等がタイルのモザイク画で描かれている。
あまりの驚きと、いい意味での裏切りに少しニヤついてしまった。
ケロリンではない洗面器と椅子を持ち、カランの前に座る。
奥に向かって左手の壁沿いのカランを正面したのだが、その壁もまたモザイク画。
そのモザイク画はなんと、全裸の金髪女性。
クチビルも太く、マリリンモンローのような感じの外国人。
しかも4人、凄いセンスだ。
カランまわりは、タイルがとても綺麗なのが印象に残ってるくらいで、特別変わった事はなかった。
体を洗い、湯船へ。
先ほどのひょうたん型の風呂は、なんと湯船のど真ん中に大きな柱が立っている。
ビル銭だから構造上仕方ないのか、狙っているのか。
壁際の岩山から湯が流れる仕組みになっているが、そこからお湯は出ていない。
ジェットの穴のようなものも見えるが、残念ながらそちらも動いていない。
温度は46度、温度にしては少しぬるく感じる。
岩山、柱がある右側は浅く、ジェットのある左側が深くなっており、湯の中で段が造られている。
浅い方はべたに座って胸下くらい、深い方はアゴまで浸かれるようになっている。
体を洗っている間に他の客はみんな出て行ったので、風呂場には自分1人だけ。
ここぞとばかりにキョロキョロ風呂場を見回す。
ビル銭だから仕方ないが、天井が低い。
風呂場全体はさほど広くはないが、風呂場は明るく清潔に感じた。
ここにはもう1つの湯船がある。
日替わりのお湯を楽しめる小さめの湯船が、風呂場に入って左手前に造られている。
深い青色のお湯はローズジャスミンの湯らしいが、ハッキリとした匂いは感じられない。
こちらは常にジャグジーがボコボコしており、常にお湯を供給していて湯船からお湯を溢れさせている。
温度は少しぬるめだが、41度位はあったと思う。
これは素晴らしく入り心地の良い風呂だ。
大きな風呂は形のせいか落ち着かなかったが、この風呂は湯加減、入り心地共に最高だ。
今日もいい汗をかいて頭から水をかぶって脱衣所へ。
自分の使用しているロッカーの台の上にはテレビが置かれていて、ちょうどテレビが目の前にくる感じになっている。
そのテレビを番台の女性がじーっと見ているので、服を着るまでそわそわしてしまった。
帰る際、軽く挨拶を交わす。
12時半には開店していて、水曜と日曜がお休みだそうだ。
やはりネットの情報はあてにならない。
この銭湯は失礼だが『昔イケてた温泉旅館の大浴場』
といった感じ。
立地とのギャップ、予想外の造りには驚いたが、良い所でした。
今回も、いいお湯でした!!!

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横須賀市鷹取1丁目4−16

横須賀市佐野 常盤湯

車で向かう。
佐野で風呂といえば、まず頭に浮かぶのが『佐野天然温泉 のぼり雲』だろう。
今回訪れた常盤湯さんは、その人気日帰り入浴施設のすぐ近くにある。
コンビニのすぐ隣にあるコインパーキングに車を停め、銭湯へ向かう。
バス通りからギリギリ車が入れる道に入って3軒目位が銭湯。
通りからはわからないが、コンビニの角から裏道に入った途端銭湯だとわかる。
銭湯特有の窓の並びや高い煙突は、どこからどう見ても銭湯のそれである。
そんな銭湯の側面を眺めながら正面へ。
地元なので当然、この道も、ここに銭湯があることも知っていたが入るのは初めて。
改めて入口を見てみると、ここも銭湯とは思えない。
写真を見てもわかるのだが、銭湯じゃなくてまるで町内会のような雰囲気。。。
暖簾ものぼりもあるのだが、ぱっと見肝心の看板が見当たらない。
どーんと看板があるのではなく、写真右手ののぼりの奥の壁に小さいのがあるくらい。
正面の暖簾をくぐると、健康薬用風呂の案内板。
日替わりか、週替わりか月替わりかはわからないが、今日はワイン風呂のようだ。
今まで薬草風呂等はあったが、ワイン風呂は初めて見た。
銭湯特有の“ハの字”の入口右手の男湯へ。
こちらも昔ながらの銭湯の形をしていて、いつものように靴を脱ぎ、下駄箱に履き物を入れて鍵を抜く。
番台には誰も座っておらず、人がいるはずの所に販売用のシャンプーやタオル等が置かれている。
少しすると、番台の前に仕切られたカーテンの奥から70代とみられる女性が女湯側からチラッと顔を覗かせた。
『いらっしゃいませ、こんばんは!』
元気よく挨拶をしてくれるのだが、女性はカーテンの向こう側から半分ほど顔を見せただけである。
入浴料470円を見せて番台に置き、脱衣所へ。
番台に入った時点で気づいていたが、脱衣所の天井が低い。
低いと言っても他所の高い天井と比べてなので、普通といえば普通だろう。
脱衣所から風呂場に向かって右側には棚があり、常連さんの洗面器やシャンプー等が置かれている。
その棚の脇には何故かレゴブロックが飾られていた。
服を脱ぎ、脱衣籠に衣類を入れたらいざ風呂場へ。
まず目に入ったのは床のタイルで、銭湯としては珍しいのかな?紫に近い青色(藍色)のタイルが貼られている。
全体的に掃除も行き届いていて、清潔感がある。
天井は脱衣所と同じく、他所よりいくらか低いようだ。
しかし天井、窓、天井までのあの独特の空気感は、まさに求めていたとおりである。
脱衣所と浴場の間のガラス戸から奥の壁までの奥行きが、他所よりいくらか狭く感じる。
奥の壁には山河の絵が描かれている。
ちなみに今回、このシリーズで過去最高の人口密度を記録した。
この広さで、私の他にお客さんが6人もいるのだから狭く感じてもおかしくはない。
カランの数は15人程。
先客6人のうち5人がカランを使用しているので少し窮屈に感じる。
ケロリン桶と椅子を持ってカランを陣取る。
いつも通り、固定式のシャワーと湯水別の蛇口。
特別感じたことはないが、ここのシャワーは水圧が強くて気持ちいい。
身体を洗ったらいよいよ湯船へ。
湯船は3つ。左手から深湯、浅い風呂、右側面にワイン風呂。
まずは左の深湯から入る。
大人が立ってもへそ上位まである深い湯船の温度は43度位か。
残念ながら温度計はどこにもついていないが、最近の銭湯巡りで体内温度計の正確さには自信がある。
マッサージ風のジェットが壁側から数カ所吹き出しており、腰に当てて楽しむものと思われる。
隣の浅い風呂も温度は同じで、こちらは床から気泡が出るジャグジータイプ。
ニオイが付くのを覚悟して入ったワイン風呂はぬるめの40度位で、ここの風呂の中では一番気泡が強い。
湯に浸かっては出て休むを繰り返し、最後は恒例の水浴びをして、身体をよく拭いてから脱衣所へ。
この脱衣所の中で際立ってレトロ感を放っていたのは『いつのだよ!』てツッコみたくなるほど古くて小さい有料ドライヤー。
本当に動くのでしょうか。。。
冷蔵庫には色々な種類の飲み物が冷やされているが、アルコール類は無いようだ。
今日も飲み物は買わずにお風呂を後にする。
常連さんや番台の方の会話を聞いていると、本当に町内会の寄り合いのような、そんな感じがした。
番台脇のカーテンの向こう側から、帰る際も元気よく挨拶してくれました。
『おやすみなさい!』
心身ともに暖かくなり、家路につきました。
今回も、いいお湯でした!!!

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横須賀市佐野町3丁目3−8

船越 竹の湯

車で向かう。
場所がわかっていたので近くのコインパーキングに車を停め、歩いてお風呂へ。
船越には以前から馴染みがあり、いつか入ってみたかった銭湯に行くとあって期待しながら向かう。
道中、ここのご主人お元気かなーとか、ここのアレが美味しいんだよなーって思いながら商店街を歩く。
その商店街の中にある銭湯は、コンビニや名店蕎麦屋の並びにあり、失礼な言い方だが、“田舎商店街の風呂屋”といった所だ。
銭湯らしくない入口、外観。
商店街のアーケードで建物全体を見渡すことができないのが残念だ。
暖簾をくぐり、靴を下駄箱に入れ、番台で入浴料470円を支払う。
下駄箱からみて手前が男湯、奥が女湯となっている。
番台には60代とみられる女性がいて、『いらっしゃいませ』を非常に丁寧に言ってくれる。
軽くお辞儀してから脱衣所へ。
脱衣所は見事な折り上げ格子天井で、女湯まで繋がったその天井は見事なものだ。
古いマッサージチェアー、いつのかわからない新築祝いのベンチ。
見渡す限りレトロ銭湯のマストを全て備えている。
大きな鏡の前には入れ墨の入った20才位の若者。
鏡の前に2人で並び、お互いの彫り物を見せ合っている。
入れ墨には抵抗や偏見はないが、せめて公衆の面前ではほんの少しでも他の客に配慮をして欲しいものだ。
ロッカー式なので衣類をロッカーに入れ、ゴムのついた鍵を腕に巻いて風呂場へ。
風呂場は白い壁と天井、高い天井の上の方は湯気でハッキリと見えない。
壁には富士山、松の木、湖?の絵が描かれている。
その他にもタイル絵で鯉と金魚、武蔵坊弁慶等の絵が壁に沿って貼られている。
カランは15人程が使用できるようになっており、このカラン周りや床のタイルがとても綺麗。
恐らく張り替えてそんなに時間が経ってないと思われる。
レトロ感は薄れるが、やはり綺麗にこしたことはない。
ケロリンの洗面器を使い身体を洗い、湯船へ。
浴槽は2つ、左に深湯、右に浅いお湯。
右の浅い風呂は半分だけ気泡風呂になっており、何故か底の方からオレンジ色の光でお湯を照らしている。
まずは深湯。
前日が熱湯だったので恐る恐る入る。
湯加減は熱いと思うギリギリの温度で、私的には銭湯としては最高の湯加減。
ここの温度計も壊れていて、38度を指している(笑)
家の風呂より熱いので、おそらく43〜45度位か。
温度からか、他の銭湯よりもお湯が柔らかく感じる。
銭湯は温泉等と違い、熱くてゆっくり長風呂をすることができないのが残念だ。
ここの銭湯は他にもお客さんが多く、皆さん短時間の入浴と休憩を繰り返している。
私も浅いお湯と深湯に交互に入っては休憩を繰り返し、いい感じに汗が出たところで水をかぶり、身体をよく拭いてから脱衣所へ。
冷蔵庫には定番の飲み物が冷やされているが、今回も購入はせず。
今回のお湯、非常に気持ち良かったです。
温度か、水質か、沸かし方なのかはわかりませんが、他所では感じない“何か”を感じることができました。
寄りやすい場所なので、また来ます!
今回も、いいお湯でした!!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市船越町1丁目51

横須賀市汐入 亀の湯

車で向かう。
駐車場が無さそうなのですぐ近くのコインパーキングに車を停める。
コインパーキングから亀の湯までの間に長光寺というお寺があり、その階段の下には子育地蔵尊がある。
歩いているすぐ目の前にあるので、お参りしてからお風呂へ。
この亀の湯さん、今まで行った銭湯の中ではぶっちぎりでディープな立地にあり、何か用が無ければまず通らない道にある。
通り沿いにどんと構えるものではなく、いわゆる“横丁の風呂屋”である。
佇まいは最高、入り口からレトロ感がハンパない。
暖簾を見ると“亀ノ湯”の文字。
地図やネット等の表記は『亀の湯』、
暖簾は『亀ノ湯』。
どっちでもいいのかな?
レトロ銭湯としては当たり前の『ハの字』の入り口、左手が女風呂、右手が男風呂。
戸を開けてすぐの下駄箱に履き物を入れ、番台で入浴料470円を支払う。
この時、番台にいたのは女性。
その女性は銭湯に似合わない若い女性。
自分と同年代か、若く見える年上の方か。
とにかく番台の方にしては若い。
脱衣所入ると驚いたことに、脱衣所(もちろん番台含む)がとんでもなく寒いのだ。
真冬の寒さの中、その番台の女性はボブスレーの選手のように番台にうずくまり、毛布に包まれた状態でいたのだ。
おそらく脱衣所内には暖房器具は無く、何時間もとんでもなく寒い番台にいたのだろう。
白い息を吐きながら脱衣所を見渡すと、天井が高いことに気付く。
脱衣所の天井なんて気にしたとがなかったが、ここの天井は他所より高いと思う。
山に囲まれた土地だから換気のためにこの形なのかな。
昼間に日が差すのであれば、是非見てみたい。
女風呂からはテレビの声が聴こえる。
残念ながら女風呂にはお客さんが居なそうでした。なので番台の方が見ていたのかな。
長椅子に座り暫くしてから服を脱ぎ、昔ながらの脱衣籠に衣類を入れ、いざ風呂場へ。
風呂場に入ると、脱衣所と共に天井が高い。
天井と壁は空色に塗られていて、壁には富士山と川と橋と茅葺き屋根の家が描かれている。
風呂場をぐるっと見渡すと先客が1人。
カランを陣取り、身体を洗う。
このシリーズでは初のケロリンではない洗面器。
椅子は昔ながらの緑色の『コの字』の椅子。
これを見たのは子供の頃以来です。
わからない方は調べてみてください。
風呂場全体としては、ごくごく普通の銭湯の造り。
身体を洗ったらいざ湯船へ。
湯船はベーシックに左手が深湯、右手が浅い湯。
まずは深湯に入る。
わかってはいたが、とんでもなく熱い!
温度計はなんと!
38度(笑)
壊れてやがる(笑)
でも身に覚えがある熱さである。
以前明徳湯の深湯にあった50度の風呂と体感温度が似てる。
つまり50度位って事か。。。
水を少しずつ入れながら入るも、もちろん長くは入れず、短時間の出入りを繰り返す。
繰り返し入ると慣れてくるのが怖い(笑)
熱すぎて長湯はできないので、水シャワーを浴びて脱衣所へ。
湯あがり、身体から湯気をモクモクあげながら服を着る。
脱衣所には冷蔵庫が置かれていて、牛乳等の飲み物がごく少量ずつ冷やされていた。
体が冷えないうちに、銭湯を後にする。
暖簾をくぐるとそこはタイムスリップしたような世界。
最高の銭湯がここにもありました。
今回も、いいお湯でした!!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市汐入町5丁目2
横須賀市汐入町5丁目2

横須賀市小矢部 菊の湯

廃業が決まっていて、1日限定で無料開放すると知った先週。
仕事を終え、車で向かう。
住宅街の中にある銭湯に到着すると、道路沿いに数台分の駐車場。
既に2台停まっているので、自分で満車。
銭湯を経営している家?が隣接していて、そこから忙しそうな若い女性が飛び出してきた。
走りながら会釈をしてくれたのだが、その人が誰だかわからなかったのでキョトンとしてしまった。
その後常連さんの話を聞くと、その方はそこの娘さんだったようだ。
建物の脇に入り口があるのだが、ここは普通の銭湯とは形が違うように思える。
高い煙突はあるし、建物の周りには焚き木が山のように置かれている。そこは古い銭湯ならごく普通の光景。
しかし入り口の形や番台(フロント)の形は、他とはちょっと違う。
看板と煙突が無ければ銭湯とは思わないんじゃないかな?
外観の写真を撮り、靴を脱いで下駄箱へ。
下駄箱の鍵を抜く頃にフロントにいる女性から『ありがとうございます、写真まで撮っていただいて』
そう言ってサッと小さな袋を渡してくれた。
袋の中には小さな石鹸、ボディーソープ、髭剃り。
袋止めにシールが貼られていて、そこには感謝の言葉。
男湯の暖簾をくぐり脱衣所へ。
外にも、フロントにも、脱衣所にも、いたるところに感謝の言葉の貼り紙。
指定のロッカーに服を入れ、いざ風呂場へ。
風呂場はベーシックな感じで、手前に洗い場、奥に湯船。
天井も高く、湯気で辺りがくもっていていい雰囲気。
洗い場は15人分位。
よく見てみるとタイルのいたるところが破損しており、見た目的にはちょいと残念な所も。
身体を洗い、湯船へ。
湯船は3つあり、左手からマッサージ湯、気泡風呂、漢方風呂。
残念ながらマッサージ湯は稼働しておらず、普通の深い湯船となっている。
真ん中の風呂に、辺りを見回しながら暫く入る。
客層はやはり近所の常連さんばかりか。
中には子連れのパパさんもいるが、ほとんどが年配の方。
最終日だけあって、今まで行った銭湯の中では一番お客さんが多い。
しばらくして風呂を出てサウナへ。
もともとサウナは追加料金100円だったようだ。
サウナはMAX8人程が入れるスペースで、温度は90度位。
残念ながら時計や砂時計は無く、自分のタイミングで出るようになっている。
サウナ内には常連と思われる年配の方々。
会話を聞いてると、御主人が体調を崩されて入院しているが今日特別に外出して最終日を目届けてることや、近所の空き家の状況等の話をしている。
サウナを出てすぐにある水風呂へ。
水風呂の温度はバッチリ冷たく、少し入っていればキュッと引き締まる。
その後軽く入浴し、風呂場を後にする。
脱衣所には数人が座れるソファー、親子仲良く牛乳を飲む姿が非常に微笑ましい。
銭湯を後にする際、フロントの女性2人が深々と頭を下げてくれた。
もちろんこっちも頭を下げて後にする。
車に乗って帰る際も、馴染みのあるご近所さん達が大勢詰めかけてきている。
最初で最後の菊の湯。
55年続いた銭湯の最後を見届けられました。
今回も、いいお湯でした!!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

大津 宮本温泉

仕事帰り、駐車場がある銭湯を検索して、最初に目に入った銭湯へ。
だいたいの場所しか把握してないまま向かった為、当然迷う。
国道からスッと入った住宅街の中にポツンと建つ建物は、看板を外せば何の建物なのかもわからない。
暗かったからか、銭湯とは思えない外観。
近隣への配慮で、駐車禁止の注意書きがあちこちに立っている。
建物脇には駐輪場。
駐車場があるはずだが場所がわからず、路駐して番台の40代と思われる男性に聞く。
駐車場は二箇所あり、どれも月極を借りての駐車場。
壁に貼ってある地図を撮影して、場所を確認しながら駐車。
履き物を下駄箱に入れ、番台で入浴料470円を支払う。
ここは今までと違い、下駄箱の鍵を番台に渡し、ロッカーの鍵と交換する。
その鍵の番号のロッカーを使用するシステム。
番台の前にビールやジュースが入ってる冷蔵庫、アイスの冷凍庫。
男湯の暖簾をくぐり脱衣所へ。
脱衣所には体重計、その他特に目につくものはない。
服を脱いでいると、ある小窓に気付いた。
そこはサウナ。
その小窓の脇に『サウナは別料金130円』の張り紙。
せっかく銭湯に来てサウナがあるのならと、番台に戻り130円を支払う。
サウナ利用者には黄色いバスタオルが渡され、それをサウナ内に持ち込むといったシステム。
さ、いよいよ風呂場へ。
風呂場に入るとまず目の前に水風呂!!
辺りは湯気!湯気!!湯気!!!
ここまで視界の悪い銭湯は初めてだ(笑)
和風というより少し西洋の香りがするタイル張りの内装。
天井は高く、正面の壁には雪山の絵。
カランは左右の壁沿いに。
真ん中には水風呂、水風呂の奥に五角形?の台があり、それを囲うようにカランが取り付けられている。
説明しにくいのだが、そんな感じ。
いつも通り身体を洗い、湯船へ。
湯船は5つ。
マッサージ風呂、気泡風呂、電気風呂、薬湯、水風呂。
マッサージ風呂はちょうど座って入れる様になっている。
足の裏、ふくらはぎ、背中にジェットが当たり、マッサージチェアーに座っているかの様な感じになる。
気泡風呂は、普通の風呂に足元から気泡が出てる感じ。
電気風呂は他より少し電気が弱めなのかなって思う。
この3つの風呂は全て43度。
電気風呂に入っている時に、壁際のドアから人が出入りしているのがわかった。
ここがサウナの入り口だとすればずいぶん大きなサウナだなと思っていたが、そのドアを開けてみたらなんと露天風呂!
露天風呂というより吹き抜けになっている風呂。
風呂の大きさはこの中では一番大きく、どうにか5人位入れる位の大きさ。
薬湯とあって色は赤茶色。
ニオイはさほど感じない。
入ってみると意外とぬるく、40度。
ここはほんの少し入ってすぐに出る。
さ、サウナに入ろう。
サウナは二段、6人入ったらギュウギュウな感じで、時計も温度計もない。
恐らく温度は90度弱位かな。
サウナにある小窓から、脱衣所にある時計が見える。なるほど、これを見るのか。
サウナの外には青いタイル張りの水風呂、汗をサッと流し、水風呂に入る。
残念ながら温度計が壊れていて水温はわからないが、俺の好きな冷たい真水に近い感じ。
ここで異変に気付く。
水風呂の水が臭い!
なんと言うか、カルキ臭いと言うか、なんか変なニオイ。
でも気にせずいつものようにサウナと水風呂を繰り返し、脱衣所へ。
ニオイが気になり、モヤモヤした気分のまま銭湯を後にする。
この後もずっとニオイは残り、この文章を書いている今、その原因に気付く。
薬湯のニオイだ!!(笑)
風呂場の清潔感は抜群、本当に綺麗。
風呂場の造りも楽しみながら入れるのだが、薬湯のニオイに気付いていれば、もっと爽やかな気分で帰れたのかもしれない(笑)
あとはサウナ込みで600円。。。
でもここはまた行く!!
いいお湯でした!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市大津町3丁目7−3