大田区羽田〜入船湯〜

今日の銭湯は日本一の大空港、羽田空港のすぐ近く。
最寄駅は京浜急行穴守稲荷駅。
今回伺う入船湯は、なんと江戸時代から続く銭湯だそうだ。

晴天、最高のドライブ日和の午前中に車で向かう。
『羽田』というと、自分の中では完全に空港のイメージ。
なので、恥ずかしながら空港以外で『羽田』って町があるのを今回初めて知った。

湾岸線ではなく、蒲田方面から環八通りを進む。初めて通る道だ。
付近に到着すると、天空橋駅に向かう橋がかかっている。
その橋の手前を海沿いに曲がると、そこは昔の雰囲気漂う漁師町。
サイクリングしている人や、海沿いを散歩している家族連れもいる。

銭湯近くに土手があり、海沿いに漁船が並ぶ。
知らなかった。羽田って漁師町だったのか。
どことなく、横須賀市平成町埋め立て前の安浦の雰囲気に似ている。

ナビ通りに進むと、漁師町の中の住宅街に入る。道はかなり狭いが、迷うことなくすぐに着いた。
建物は一階部分がタイル張りになっていて、二階から上は居住スペースになっているようだ。
青と白の独特な雰囲気の看板に、大きく『入船湯』とかかれている。

いつも通り近隣のコインパーキングを探すも全然見つからず、戻ってご主人に駐車場の場所を聞いたところ、建物脇のスペースに駐車できるとのことで、そこに置かせてもらった。
縦列で最大3台まで駐車可能とのこと。

さて建物内へ。
靴を脱いで札を抜き、入ってすぐのフロントへ。
フロントのご主人に色々話を伺うと、やはりここら辺は漁師町で、常連さんは夏になると上半身裸のまま入店してくるようだ。
なんかその辺も横須賀っぽい。

脱衣所はいくらか古く見えるが、清潔が保たれている。
こちらはごく普通のロッカー式。
脱衣所中央にもロッカーがあり、その上には植物とうちわが置かれていて、マッサージ機も設置してある。

さっと服を脱ぎ、いざ風呂場へ。

先客は高齢の方2名のみ。
風呂場の全体の印象はさほど大きくなく、明るい感じ。湯気も篭っていないのでいい感じだ。
正面の壁には雪の山と川のタイル絵が貼られている(記憶が曖昧な部分あり)。
正面壁添いに湯船が並び、左手前にサウナ。

カランはいつもの縦並びになっていて、
左から、
2(立ちシャワー)+2、
対面鏡付き島カランが5ずつ、
右壁沿いに10。
シャワーは固定式。

湯船に浸かる前に、まずはサッと身体を洗う。
軽く洗ったら、湯船へ。

浴槽はとても妙な形をしている。
壁添いに並んでいるのだが、どれも四角形ではないのだ。
左から日替わり?の珍しいヒアルロン酸風呂(L字)。
普通の風呂(五角形)。
バイブラ湯と電気風呂(変則L字)。
となっている。
普通の風呂の壁には岩が張られ、バイブラ湯の壁にはなんと水槽が埋め込まれている。
さほど大きくはないが、立派な水槽だ。
その中には海沿いの銭湯なのに、金魚が数匹泳いでいる。これがアジとかなら最高なのに。

まずはヒアルロン酸風呂へ。
この手の薬湯はだいたい温度は低めに設定してあることが多いのだが、ここの温度は46とかなり高め。
熱いお湯が好きな自分としては嬉しい所だ。

隣の風呂も、マッサージ湯も電気もここよりぬるめに設定してあり、ゆっくり入るのが好きな方はこっちがいいだろう。
しかし湯船自体があまり大きくないので、混雑時はあまりゆっくりできないかもしれない。

続いて無料サウナへ。
MAX7人位入れるサイズのサウナは92度ほど。
貸し切り状態のサウナを楽しみ、外へ出るも残念なことに、こちらの銭湯には水風呂が無い。
桶で水をかぶり身体を締めるが、サウナ好きとしてはかなり残念だった。

時間が無く、あまりゆっくりできなかったがまた行きたい所ができた。
蒲田〜羽田空港辺りに遊びに行く時は、是非立ち寄ってもらいたい。


今日も、いいお湯でした!


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雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

羽田 入船湯

大田区蒲田本町 〜蒲田温泉〜

大田区最初の銭湯は、黒湯で有名な蒲田温泉へ。
午前中から車で向かい、昼前に到着。
ナビ通りに来たので場所はすぐにわかったが、近くに工事現場があるためかコインパーキングがどこもいっぱい。
仕方なく少し離れた所に駐車して、歩いて向かうことに。

環八通りから商店街に入り、しばらく歩いた先の角を曲がるとすぐに見えてくる。
建物より先に見えてきたのは巨大な赤いアーケード看板。
看板には大きく『蒲田温泉』と書かれており、さほど交通量の多いところではないのだが、とんでもないインパクトを放っている。

建物は3階建て位のマンション型銭湯で、一階部分が銭湯になっている。
外壁は黄色いタイルで、入口付近にはお客さんの自転車が並んでいる。

靴を脱ぎ、入口にある券売機で入浴券を購入。
公衆浴場ではサウナが別料金になっていることが非常に多いのだが、ここはサウナの利用が無料とあって、サウナ好きには最高のサービス。
他にも、よくある手ぶらセットの他に、『浴衣手ぶらセット』という物まである。
ここには2階部分に宴会場があり、その他仮眠室まで用意されているので、館内着のような感じで着用するものと思われるが、今回は入浴のみなのでスルー。

中に入り、フロントへ。
フロントには元気よく挨拶してくれる愛想のいい女性が一人。
フロントの前にはガラスのショーケースがあり、入浴に必要な様々な物が販売されている。
オリジナルTシャツも販売していて、各サイズとも、かなりの色のバリエーションがあり、1枚1000円とかなり安く販売している。

他にもフロント前にはテレビ、ソファー、マッサージチェアーが置かれていて、休憩所として利用できる。
普段、ここの二階にある宴会場は食事でも利用できるが、残念ながらこの日は終日貸切になっているとのことで、ここで食事をすることができなかった。
スタッフの方に許可をもらい、偶然居合わせた宴会場の下見の団体の後をついていき、風呂より先に宴会場を確認。
テレビやネット等で見た通り、ホントに普通の宴会場の形をしている。
テーブルと座布団が並び、正面には一段上がったステージまである。
よくある温泉旅館のそれそのものだ。
下に降り、スタッフの方にお礼を言うと、面白い事を教えてくれた。
『先日はね、結婚式の二次会で使って頂いたんです。袴姿の方もいらっしゃいましたよ』。

あまりの衝撃に、失礼ながら『本当ですか!?』と聞いてしまった。
地元の昔からの馴染みの方なんだろうか。銭湯で二次会とは。
借りる方はもちろん、貸す方にも驚きだ。

脱衣所はロッカー式で割とコンパクト。
ロッカーがかなり新しく感じた以外は、特に変わった所はなかった。
荷物が多かったのでロッカーを二つ使わせてもらい、風呂場へ。
風呂場は天井低めで、かなり縦長の印象。

奥が湯船、手前にカランが並び、右手前にサウナと水風呂がある。
水風呂の前にあるカランに座るが、サウナ利用の方がよく通る場所に座ったため、ちょっと手狭に感じた。

カランは左壁沿いに9、鏡付き島カランが対面で10と7、右壁沿いに4。
カラン周りには特別な印象は無し。

まわりのお客さんは小学生の親子連れから墨の入った年配の方まで様々。
まだ午前中だというのになかなか混んでいる。
身体を洗い終えたら湯船へ。

ここ蒲田温泉は天然の黒湯で有名。
奥左側にある黒湯は2種類あり、熱湯とぬる湯に分かれている。
まずはぬる湯から。
ぬる湯というので40〜42度くらいを想定していたが十分なほど熱い。
もちろん、隣の熱湯はさらに熱い。
想像していた以上に。


ここには大きなデジタルの温度計がついていて、2つの湯船の温度がはっきりとわかるようになっているが、何故だか2つとも一桁目のデジタルが見えにくく、はっきりとした温度はわからなかった。
でも、おおよその見当はつく。
熱湯が47〜48度、ぬる湯が44度くらいではないか。
熱湯の針の温度計では54度を指しており、間違いなくこれは故障だとわかる。
54度なんて入れる訳がない。

でも、熱湯好きの自分としてはこの温度は嬉しい。
そしてここの黒湯は、濃さが凄い。
だいたい黒湯といっても、薄く茶色がかった位が多いのだが、ここは違う。
両手ですくってみると、自分の手のひらが見えないほどの黒さ。
しかも独特な匂いもさほどなく、とても入りやすい。

一気に身体を温めたらサウナへ。
サウナはドライサウナで、MAXで7〜8人といったところか。
特に変わった印象は無いが、時計も温度計も見当たらない。
正確にはわからないが、おそらく90度ちょい位。
しばらく汗をかいたらすぐに脇にある水風呂へ。
こちらの水風呂は1人用で、程よく冷えた水が身体を引き締めてくれる。

続いて黒湯の隣の電気風呂とバイブラ湯へ。
こちらは2つとも黒湯ではなく普通のお湯。
電気はさほど強くなく、温度も42度程と、誰でも入りやすい温度になっている。

最後に黒湯のぬる湯に浸かり、風呂場を後にする。


湯あがり、ずっと気になっていたのでTシャツを購入。
またここの黒湯にまた浸かりに来よう。そしたら二階で何か食べよう。

今日も、いいお湯でした!!


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蒲田温泉

台東区浅草 〜蛇骨湯〜

今回伺うのは下町浅草のど真ん中、江戸時代から150年以上続く“超”老舗銭湯。

銭湯の屋号はほとんどの場合、地名か縁起の良い物から取る場合が多いが、ここはそうではない。
『蛇骨湯(じゃこつゆ)』という珍しい屋号の由来は、江戸時代にこの付近の職人が住んでいた蛇骨長屋という長屋があり、そこから付いた名前だとか。
つまり、時代劇や落語の中の世界、そんな時代からの銭湯なのだ。

江戸時代に強い憧れがある私は、数日前から楽しみで仕方がなかった。
そして当日、車で向かう。
休日の浅草とあって、とんでもない人の数。
あまりの人の多さの為、安全な少し離れた場所にあるコインパーキングに駐車。

そこから少し散歩しつつ、ゆっくり蛇骨湯に向かうことにする。
裏道の駐車場から通りに出て、信号を渡ればそこは雷門。
もちろん、記念写真を撮る観光客でごった返している。

目的は銭湯なのでどこの店にも入らず、仲見世〜六区通りをふらふらと歩く。
やっぱ浅草って、外国人観光客がかなり多い。
向かう蛇骨湯は、雷門からほんの5分程度。
繁華街の中にある上、地図を見ながらなので当然迷わずに到着する。

地図上では場所はわかっていたし、テレビやネットでも紹介されていたのを見ていたので外観なんかはわかっていたが、それでも想像を遥かに超えた立地。
わかりやすく言えば、商店街の裏の裏。
私が来た側とは反対の道には小さな看板があるようだが、観光客が何も知らずに歩いていても、絶対見つけることができないだろう。

建物は、なぜか隣の建物なんかに比べて小さく見える。
ぱっと見一階部分しか見えなく、なんとなく銭湯ぽくない。
雰囲気でいえば蕎麦屋のような、そんな感じ。
建物の隣にはコインランドリーがあり、無人ではあるが元気よく乾燥機が稼働していた。

到着したのが12時30分頃。
しかし、空いてるはずのシャッターが閉まっている。。。
当然、営業時間等は下調べをしてきたが、ここまで来てお休みとは。。。

しかしよく見ると自分の勘違いだと気付く。
開店時間が12時だと思っていたが、本当は13時だった。
開店までの30分間、店頭で開店を待つことを即決。
自分の勘違いではあるが、営業時間前に来たのだから、ここは一番風呂に入ろうじゃないか。

その日はよく晴れていたが、そこは裏道で日陰、おまけに冷たい風が吹き抜ける為すぐに身体が冷えてくる。
並び始めて10分ほど、通行人も通らない裏道で立ち尽くしていると、ついに次に並ぶ方登場。
自転車で乗りつけた常連さんと思われる女性は、40代前半位だろうか。
もうしばらくすると、ぞろぞろと並び始める。
前の方はいかにも常連の御婦人方。
一人で来ている方が多く、列に並ぶと途端に常連さん同士で会話が始まる。
少しずつ列は長くなり、開店直前になると20人以上が並んでいただろうか。

定刻になるとシャッターが開かれ、皆さん一斉に中へなだれ込む。
中に入ると、左手に券売機二台、右が下足箱になっていて、狭いながらもスロープになっていて、バリアフリーに対応している。
新しいタイプのロッカー風の下足箱に靴を入れて、鈴の付いた鍵を抜く。
この時、特に常連さんの女性陣は凄まじいスピードで中へと入って行った。

少し乗り遅れた感があったが、間違えないように券売機を眺める。
さすが浅草の超有名銭湯、券売機の説明書きが日本語、英語、韓国語、中国語と、なんと4カ国で書かれている。

サウナに入りたかったので、
『大人入浴料&サウナ&手ぶらセット800円』
を購入。
入浴料金の他にもレンタルのタオルや小物の販売等があり、手ぶらで来ても全て揃うようになっている。

券を買って中に入ると、すぐ正面がフロントになっていて、女性二人で手際よく対応してくれた。
渡された手ぶらセットはタオル、カミソリ、歯ブラシが手提げ袋に入っていて、濡れたタオルをそのまま持ち帰る事ができるようになっている。
お遍路のスタンプは後回しにして、急いで左手の男湯へ。
脱衣所はとても広く、全体的に木目で清潔感がある。
ここは全て鍵付きロッカー式になっていて、ある程度大きな荷物にも対応しているようだ。
その他脱衣所には洗濯機一台、血圧計、フットマッサージ等が備え付けられている。

サッと服を脱ぎ、手ぶらセットを手にいざ風呂場へ。
券売機やフロントで、もたもたしているうちに数人に追い抜かれ、風呂も先を越されたかと思っていたが、なんとか一番乗りで風呂場に入れた。

風呂場は脱衣所から入ると、正面に大きな大きな富士山のタイル絵。
左手に露天風呂と水風呂の出入り口があり、
左正面角から浅湯、マッサージ湯、電気風呂が並んでいる。
カランは左に4、鏡付きコンクリート製の島カランが6ずつ、右壁沿いに7、正面にも少し狭く見えたが3箇所ほど付いている。
雰囲気は、完全にスーパー銭湯。

まず先に身体によくかけ湯をする。
そして他には目もくれずに目の前の風呂へ入る。
よかった、思いがけず蛇骨湯の一番風呂に入れた。
直後から続々とお客さんが入ってくるのが見えたので、すぐに出て次のメインである露天風呂へ。
露天風呂もあまりゆっくりはせず、他の人が入ってくる前に一度出る。

ここ蛇骨湯は、『黒湯』と呼ばれる立派な温泉で有名である。
その上驚きなのが、各風呂はもちろん、水風呂も、カランから出るお湯もシャワーの水も、全て自家源泉の温泉なのである。
そのため洗面器にお湯を溜める時も、薄く茶色かかったお湯が出てくる。

島カランを陣取り、頭を洗い身体を洗い、髭を剃り、歯を磨く。
公衆浴場のカランから温泉が出てくるって、なんだか贅沢な気持ちだ。
身体を洗っているうちに、風呂場は一気に満員状態、中には外国人の方も。
やっぱり混む前に先に入っておいて良かった。

身体を洗い終え、改めて浅湯から入ろうとするも、満員。
マッサージ湯も、電気風呂も、満員。
ある程度身体が温まっているので、お湯には後でゆっくり浸かるとして、先にサウナへ。
サウナ室内は二段になっていて、7人位が定員位。
普通のドライサウナで、温度はちょうど100度。

こちらも中に入るとすでにほぼ満員。
少しつめてもらって座るも、こうも混んでると居心地が悪い。
公衆浴場にしては珍しく、サウナ室内にテレビが設置されていた。
程よく汗をかいたら水風呂へ。
露天風呂があるドアの向こうには、先ほど入った露天風呂の他に水風呂が設置されている。
正面に手すりがあり、丸椅子に座り少し休めるようにもなっている。
その手すりの先には岩山が造られていて、手すりの下には小さな池があり、そこには多くの鯉が泳いでいる。

このスペースは露天風呂というより、吹き抜けに屋根が付いているような感じで、雨が降っても心配なく入れるようだ。

左手にある水風呂の温度は14度と、熱くなった身体を一気に冷やしてくれる温度になっている。
もちろん、この水風呂も黒湯。
ここで少し黒湯の独特な匂いを感じた。

水風呂から出て椅子に座り、鯉を見ながら少し休憩。
なんかどこかの旅館に来たみたいだ。
いや、温泉旅館にも鯉を見ながら露天風呂ってなかなかないかも。

目の前にある露天風呂が空いてきたので、改めて入る。
温度は40度と、熱湯好きとしては少し物足りなさはあるが、ゆっくり浸かるにはちょうどいいのかも。
だから皆さん長々と浸かっていたのか。

少しして、内湯も余裕ができてきたので移動する。
内風呂は浅湯〜マッサージ湯〜電気風呂まで大きな1つの湯船になっていて、温度は42度と、誰でも入りやすい温度になっている。

さっき入らなかったマッサージ湯はスイッチ式で、押すと勢い良くジェットが出てくる。
隣の電気風呂はかなりの人気らしく、年配の方が次から次へと入りにくる。
ようやく入れたが、あまりの電流の強さに耐えられず一瞬にして出る。
今のところ、都内の電気風呂は全部入れないくらい電気が強い。

ゆっくり内湯に浸かりながら浴場内を見渡すと、さほど大きくはない銭湯だが本当にお客さんが多い。
外国人の方も何組かいるのを見ると、ガイドブックかなんかにも載ってるのかな?

風呂に一通り入ったら、立ちシャワーを浴びて風呂場を後にする。
入る時は気付かなかったが、フロント横には小さな待合スペースがあり、飲み物の販売もしている。

東京下町のど真ん中、憧れていた老舗銭湯を満喫。
次来るときは湯あがりに一杯、久しぶりに電気ブランで有名な神谷バーにでも行きたいな。
やっぱ浅草って街が大好きだ。

最後に、車に乗り込んで気付く。
やはり蛇骨湯の黒湯には独特の匂いがあり、自分の身体にその匂いがついていた。
それも、自分には少し苦手な匂い。。。

まぁいいや、それでもまた来よう。

今日も、いいお湯でした!!


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清潔感   
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蛇骨湯

金沢区六浦 亀遊館

場所は六浦。国道から一本入り、さらに住宅街に入るとすぐに見えてくる。

まわりは場所のわりに静かな住宅街で、裏道添いにある銭湯。

しばらくの間外観を眺める。
ここは立派な破風屋根があるのだが、その破風の前に後付けのようなタイル張りのエントランスがついていて、どうみても増築したような造りをしている。

エントランスの外には駐輪場、建物両側にはコインランドリーが併設されている。


さて、中に入ろう。


ここは珍しく、入口に暖簾がかかっていない。
そんな銭湯が今まであったかな?と思うくらい、暖簾が無いのは珍しい。

そしてもう一つ、非常にレアな物を発見。

それは『傘用ロッカー』。

想像していただきたい。
よくある傘たては、畳んだ傘を立てておき、首のあたりにカギをかけるのが主流。

しかしここは違う。

一見、普通の下足箱に見える。
開けてみると、小さな穴が見えるだけ。
その小さな穴に傘をさし、扉を閉めて鍵を抜く。
小さく見えるが奥行きの長い傘用ロッカー。
映像や写真では見たことがあったが、実際目にしたのは初めてだ。
古い錠前は定番の『サクラ』。

靴を脱ぐ前からニヤニヤしてしまった。


さて、靴を下足箱へ。
傘用ロッカーのレトロ感と違い、下足箱はよくスーパー銭湯等にある100円玉を入れて鍵をかける、新しいタイプの下足箱。
もちろん帰る際に100円は戻ってくる。

中に入ると、こちらはフロント形式になっている。
フロントの向かい側に券売機があり、そこで入浴券を購入するようだ。
券売機の脇には飲み物や小物等が売っている。
シャンプーや石鹸等、必要な物が一通り揃っているので、手ぶらで行っても大丈夫なようだ。

前売りの入浴券を持参したので、券売機を使わずそのまま入浴券と下足箱の鍵を手渡す。

フロントでサウナ利用を伝えると、追加料金200円を支払う。
ここはサウナを利用するとハンドタオルがついてくる。
ちなみにもう+100円でバスタオル付き。

タオルとサウナの鍵をもらったら、フロント右側の暖簾の先の男湯へ。

脱衣場の印象はとても広く感じる。
天井もそこそこ高くて、広い洗面台もある。
両サイドにはこれまた100円バック式のロッカーがあり、中心には座りながら着替えられる大きな台がある。

体重計もデジタルだし、なんだかスーパー銭湯みたいだ。

脱衣場を見渡していると、天井のスピーカーから音楽が流れてきた。

それは、

チューリップの『虹とスニーカーの頃』。

この一瞬でハートを鷲掴みにされました。
銭湯に来てこれは最高です。
タイムスリップ感ハンパないです。
もうニヤニヤが止まりません。

服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場は昔ながらの銭湯を少し改造したような造りをしている。

残念ながら奥の壁にペンキ絵は無く、茶色のタイルが張られていて、鶴?が三羽大きく描かれている。

先に湯船の説明をする。
銭湯のイメージでは、奥の壁に沿って横に湯船があることが多い。
以前訪れた中で異彩を放っていたのは横須賀市鴨居の銀泉浴場。
そこは両側壁沿いにカランがあり、浴場の中心に湯船がある【関西式】の銭湯だった。

さて、ここ亀遊館はどうかというと、その2つの要素をかけ合わせたかのような、そんな湯船の配置をしている。
説明しにくいのだか、奥の壁沿いから【T字】になっている。
手前から円形、マッサージ風呂。
奥左側から電気風呂、座風呂、水風呂。

まず、戸を開けて一番手前にある風呂が、円形の湯船。
4〜5人は入れる、一番大きな湯船だ。

続いてその円形の湯船の奥にあるのがマッサージ湯。
座りながら背中、ふくらはぎ、足裏をジェットの水圧でマッサージしてくれる。
ここに入れるのは2人のみ。

続いて、奥の壁沿い左側にある電気風呂。
こちらの電気風呂は、今年に入ってからの新設の風呂だそうだ。
確かにここだけタイルがとても綺麗だ。
そしてここの電気風呂の電気の強さは過去最高。
いろんな電気風呂に入ってきたが、ここの電気風呂は電気が走ると身体がグッと硬直してしまうほど強い。
電気風呂が好きな方にはおすすめします。

続いて奥の壁沿い中央。
こちらは座風呂となっており、座り方は前出のマッサージ風呂と同じで、こちらも2人のみ。
少し後ろにもたれて座り、ジャグジーのような気泡を楽しみながら入れるようになっている。

続いて奥の壁沿い右は水風呂。
こちらは後ほど説明する。


カランは両側壁沿いに取り付けられていて、左壁沿いに9、右壁沿いに6。
マッサージ風呂の裏に3、入口のガラス戸の脇にも3つある。
もちろん、昔ながらのカランだ。


ケロリン桶を使ってサッと身体を洗い、今説明した順番で湯船に入る。

さて、注目したいのは温度だ。
ここの風呂は、全体的にぬるめの41度ほど。
個人的には少し物足りないが、長く入っていられる温度だ。

でもやっぱり温度に物足りなさを感じながらも一通り入り、身体を拭いたらサウナへ。
サウナは風呂場に入ってすぐの右奥にある。
サウナ室の前にはとても小さな水風呂があり、ケロリン桶が1つ置いてある。

サウナ室内は2段になっていて、最高10人位は入れるだろうか。
ここにもスピーカーが設置されていて、ここではスピッツが流れている。
注目の温度はなんと114度。
こちらのサウナの温度は、ぶっちぎりで過去最高の温度だ。
元々あまり長く入らないタイプだが、ここはとてもじゃないが長くなんて入っていられない。
なにより、入ってすぐに全身から汗が噴き出す。

どうにかロビンソンを最後まで口ずさみ、水風呂へ直行。
サウナの外の水風呂ではなく、奥の壁沿いにある水風呂へ。
頭から水をかけて汗を流し、大きめの水風呂へ入る。
こちらの水風呂は井戸水とあって、この季節でもずいぶんひんやりしている。
水風呂には珍しく、下からボコボコと気泡も出ている。
汗だくの身体を引き締めてくれる、最高の水風呂だ。

風呂とサウナと水風呂を2度楽しんだところで風呂場を後にする。

入る時は気がつかなかったが、脱衣場に小さな小窓がついている。
この小窓はフロントと繋がっており、何か必要な物があった場合、ここから商品を買うことができる仕組みになっている。

風呂上がり、ご主人に建物について聞いてみた。
昭和17年にできた亀遊館は、昭和41年に現在の風呂場を増築し、更に昭和62年に現在のエントランスやフロントがある建物を増築したそうだ。

古い建物だが新しさも見え、掃除が行き届いている非常に清潔感のある風呂でした。

ここはお子様連れでも楽しめると思いますので是非。
土日祝日はロビーで指圧整体もやっているそうです。


今日もいいお湯でした!!


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清潔感   
湯加減   
また来たい度

亀遊館

大津 宮本温泉

仕事帰り、駐車場がある銭湯を検索して、最初に目に入った銭湯へ。
だいたいの場所しか把握してないまま向かった為、当然迷う。
国道からスッと入った住宅街の中にポツンと建つ建物は、看板を外せば何の建物なのかもわからない。
暗かったからか、銭湯とは思えない外観。
近隣への配慮で、駐車禁止の注意書きがあちこちに立っている。
建物脇には駐輪場。
駐車場があるはずだが場所がわからず、路駐して番台の40代と思われる男性に聞く。
駐車場は二箇所あり、どれも月極を借りての駐車場。
壁に貼ってある地図を撮影して、場所を確認しながら駐車。
履き物を下駄箱に入れ、番台で入浴料470円を支払う。
ここは今までと違い、下駄箱の鍵を番台に渡し、ロッカーの鍵と交換する。
その鍵の番号のロッカーを使用するシステム。
番台の前にビールやジュースが入ってる冷蔵庫、アイスの冷凍庫。
男湯の暖簾をくぐり脱衣所へ。
脱衣所には体重計、その他特に目につくものはない。
服を脱いでいると、ある小窓に気付いた。
そこはサウナ。
その小窓の脇に『サウナは別料金130円』の張り紙。
せっかく銭湯に来てサウナがあるのならと、番台に戻り130円を支払う。
サウナ利用者には黄色いバスタオルが渡され、それをサウナ内に持ち込むといったシステム。
さ、いよいよ風呂場へ。
風呂場に入るとまず目の前に水風呂!!
辺りは湯気!湯気!!湯気!!!
ここまで視界の悪い銭湯は初めてだ(笑)
和風というより少し西洋の香りがするタイル張りの内装。
天井は高く、正面の壁には雪山の絵。
カランは左右の壁沿いに。
真ん中には水風呂、水風呂の奥に五角形?の台があり、それを囲うようにカランが取り付けられている。
説明しにくいのだが、そんな感じ。
いつも通り身体を洗い、湯船へ。
湯船は5つ。
マッサージ風呂、気泡風呂、電気風呂、薬湯、水風呂。
マッサージ風呂はちょうど座って入れる様になっている。
足の裏、ふくらはぎ、背中にジェットが当たり、マッサージチェアーに座っているかの様な感じになる。
気泡風呂は、普通の風呂に足元から気泡が出てる感じ。
電気風呂は他より少し電気が弱めなのかなって思う。
この3つの風呂は全て43度。
電気風呂に入っている時に、壁際のドアから人が出入りしているのがわかった。
ここがサウナの入り口だとすればずいぶん大きなサウナだなと思っていたが、そのドアを開けてみたらなんと露天風呂!
露天風呂というより吹き抜けになっている風呂。
風呂の大きさはこの中では一番大きく、どうにか5人位入れる位の大きさ。
薬湯とあって色は赤茶色。
ニオイはさほど感じない。
入ってみると意外とぬるく、40度。
ここはほんの少し入ってすぐに出る。
さ、サウナに入ろう。
サウナは二段、6人入ったらギュウギュウな感じで、時計も温度計もない。
恐らく温度は90度弱位かな。
サウナにある小窓から、脱衣所にある時計が見える。なるほど、これを見るのか。
サウナの外には青いタイル張りの水風呂、汗をサッと流し、水風呂に入る。
残念ながら温度計が壊れていて水温はわからないが、俺の好きな冷たい真水に近い感じ。
ここで異変に気付く。
水風呂の水が臭い!
なんと言うか、カルキ臭いと言うか、なんか変なニオイ。
でも気にせずいつものようにサウナと水風呂を繰り返し、脱衣所へ。
ニオイが気になり、モヤモヤした気分のまま銭湯を後にする。
この後もずっとニオイは残り、この文章を書いている今、その原因に気付く。
薬湯のニオイだ!!(笑)
風呂場の清潔感は抜群、本当に綺麗。
風呂場の造りも楽しみながら入れるのだが、薬湯のニオイに気付いていれば、もっと爽やかな気分で帰れたのかもしれない(笑)
あとはサウナ込みで600円。。。
でもここはまた行く!!
いいお湯でした!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市大津町3丁目7−3