大田区羽田〜入船湯〜

今日の銭湯は日本一の大空港、羽田空港のすぐ近く。
最寄駅は京浜急行穴守稲荷駅。
今回伺う入船湯は、なんと江戸時代から続く銭湯だそうだ。

晴天、最高のドライブ日和の午前中に車で向かう。
『羽田』というと、自分の中では完全に空港のイメージ。
なので、恥ずかしながら空港以外で『羽田』って町があるのを今回初めて知った。

湾岸線ではなく、蒲田方面から環八通りを進む。初めて通る道だ。
付近に到着すると、天空橋駅に向かう橋がかかっている。
その橋の手前を海沿いに曲がると、そこは昔の雰囲気漂う漁師町。
サイクリングしている人や、海沿いを散歩している家族連れもいる。

銭湯近くに土手があり、海沿いに漁船が並ぶ。
知らなかった。羽田って漁師町だったのか。
どことなく、横須賀市平成町埋め立て前の安浦の雰囲気に似ている。

ナビ通りに進むと、漁師町の中の住宅街に入る。道はかなり狭いが、迷うことなくすぐに着いた。
建物は一階部分がタイル張りになっていて、二階から上は居住スペースになっているようだ。
青と白の独特な雰囲気の看板に、大きく『入船湯』とかかれている。

いつも通り近隣のコインパーキングを探すも全然見つからず、戻ってご主人に駐車場の場所を聞いたところ、建物脇のスペースに駐車できるとのことで、そこに置かせてもらった。
縦列で最大3台まで駐車可能とのこと。

さて建物内へ。
靴を脱いで札を抜き、入ってすぐのフロントへ。
フロントのご主人に色々話を伺うと、やはりここら辺は漁師町で、常連さんは夏になると上半身裸のまま入店してくるようだ。
なんかその辺も横須賀っぽい。

脱衣所はいくらか古く見えるが、清潔が保たれている。
こちらはごく普通のロッカー式。
脱衣所中央にもロッカーがあり、その上には植物とうちわが置かれていて、マッサージ機も設置してある。

さっと服を脱ぎ、いざ風呂場へ。

先客は高齢の方2名のみ。
風呂場の全体の印象はさほど大きくなく、明るい感じ。湯気も篭っていないのでいい感じだ。
正面の壁には雪の山と川のタイル絵が貼られている(記憶が曖昧な部分あり)。
正面壁添いに湯船が並び、左手前にサウナ。

カランはいつもの縦並びになっていて、
左から、
2(立ちシャワー)+2、
対面鏡付き島カランが5ずつ、
右壁沿いに10。
シャワーは固定式。

湯船に浸かる前に、まずはサッと身体を洗う。
軽く洗ったら、湯船へ。

浴槽はとても妙な形をしている。
壁添いに並んでいるのだが、どれも四角形ではないのだ。
左から日替わり?の珍しいヒアルロン酸風呂(L字)。
普通の風呂(五角形)。
バイブラ湯と電気風呂(変則L字)。
となっている。
普通の風呂の壁には岩が張られ、バイブラ湯の壁にはなんと水槽が埋め込まれている。
さほど大きくはないが、立派な水槽だ。
その中には海沿いの銭湯なのに、金魚が数匹泳いでいる。これがアジとかなら最高なのに。

まずはヒアルロン酸風呂へ。
この手の薬湯はだいたい温度は低めに設定してあることが多いのだが、ここの温度は46とかなり高め。
熱いお湯が好きな自分としては嬉しい所だ。

隣の風呂も、マッサージ湯も電気もここよりぬるめに設定してあり、ゆっくり入るのが好きな方はこっちがいいだろう。
しかし湯船自体があまり大きくないので、混雑時はあまりゆっくりできないかもしれない。

続いて無料サウナへ。
MAX7人位入れるサイズのサウナは92度ほど。
貸し切り状態のサウナを楽しみ、外へ出るも残念なことに、こちらの銭湯には水風呂が無い。
桶で水をかぶり身体を締めるが、サウナ好きとしてはかなり残念だった。

時間が無く、あまりゆっくりできなかったがまた行きたい所ができた。
蒲田〜羽田空港辺りに遊びに行く時は、是非立ち寄ってもらいたい。


今日も、いいお湯でした!


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清潔感   
湯加減   
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羽田 入船湯

国分寺市東元町〜桃の湯〜

この日は東京都国立市まで、あの有名な銭湯絵師丸山清人師にペンキ絵を習いに行ったので、その帰りに車で向かう。

当初の予定では国立市唯一の銭湯に行くつもりだったのだが、この日はあいにくの定休日。
それを知ったのが夕方の帰る直前だったので、焦って検索して行きやすそうな所を見つけて向かう。

場所は国分寺市。
それ以外は何もわからないままナビ通りに道を進み、到着した頃には外は既に暗くなっていた。
帰ってから地図で調べたのだが、最寄駅は国分寺駅だったようだ。
国分寺駅の南側に位置する。

こちらは歩道のない商店街の様な通り沿いにあり、建物のすぐ近くに銭湯利用者用の駐車場を見つけたので、そこに駐車。
建物は通りから車一台分ほど奥まった所にあり、建物前には自動販売機や利用者の駐輪場となっている。

こちらは店頭にコインランドリーがあり、コインランドリー店内を通り抜けた先に銭湯の玄関がある為、少し変わった造りをしている。
外観を眺めると、コインランドリーの向こうに高い煙突と立派な千鳥破風が見える。

店内に入り靴を脱ぎ、下足箱の鍵を抜いたら正面にあるフロントで入浴料を支払う。
向かって左側にはソファーとテーブル、テレビが設置してあり、ちょっとした休憩スペースになっている。
ここの空間は、銭湯というより民宿や旅館の雰囲気に近いか。
床が赤っぽい絨毯で、あちこちにレトロな雰囲気を感じる。
フロントのまわりには入浴に必要な様々な商品が並んでいるので、おそらく手ぶらでも問題なく入れると思う。

入浴料を支払ったら左手の男湯へ。
男湯へは暖簾ではなくカーテンで仕切られていて、カーテンの先はすぐ脱衣所。
脱衣所はベーシックな感じだが、オシャレな照明が吊るされていた。
こちらは脱衣籠ではなくロッカー式。
そういえば、今まで行った都内の銭湯は全てロッカー式で、脱衣籠を使う所はなかった気がする。
飾りのように籠が置いてある所はいくつかあったが、流石に今の時代は籠だけでは心配か。

2つ並ぶ洗面台はずいぶん古く感じ、ドライヤーは有料となっている。
脱衣所には何故か大きなガラス窓がついており、その先には小さな部屋のような所が見える。

服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場の第一印象は、温度と湿気。
天井は高く、昔ながらの銭湯を以前少しリニューアルしたような印象がある。
しかし浴場内の温度と湿気がずいぶん高い気がする。
せっかく天井が高いのだから、もう少し湯気抜きをしたらいいのに。

壁、天井は白いペンキで塗られているが、ずいぶんとはげている。
正面には茶色いタイルが張られている。壁の大きさからして、ここもおそらく以前はペンキ絵だったのだろう。

カランは左壁沿い手前から立ちシャワーが2、シャワー固定式カランが4。
島カランは鏡付き、シャワー固定式で、左側は対面で5ずつ、右側が6ずつ、右壁沿いに7。
サッと身体を洗い、湯船へ。
湯船は3つあり、左がマッサージ付きバイブラ、真ん中に浅湯、右に深湯が並んでいる。
浴槽には全て濃い紺色のタイルが張られている。

まずはちょい狭めの深湯から。
勢いよく湯船へ入ると、お湯の温度に驚いた。
温度計は46度と、かなり熱めの風呂だ。

熱い風呂に浸かると一気に毛穴が開き、玉のような汗が噴き出す。
自分は熱いお湯が好きだからなんとも思わないが、小さな子供はまず入れない温度だろう。

先客が3人おり、そのうちの2人は隣の風呂に浸かっている。
ずいぶんリラックスして入っているように見えたが、こちらも温度は変わらず。
さすが常連さん、慣れている。

深湯から飛び出し、少し身体を冷ましたら一番広い真ん中の浅湯へ。
いつもなら風呂に浸かりながらリラックスできるのだが、今回は状況が違う。
平日の夜7時を回って、現在国分寺の銭湯。
なかなか現実離れした状況だ。

浅湯から出たら、またしばらく身体を冷ます。
汗がひいてきた頃、立ちシャワー隣にあるドアが開いた。
そのドアから出てきたのは、さっき湯船にいた先客の1人。

よく見たら、そこはサウナのようだ。
何も書いてなかった気がするが、無料なのかな?
せっかくだからと思い、その先客が再度中に入った直後に入室。

そこは造りでわかる、いつものドライサウナではなく、低温のミストサウナの造りだ。
しかし、明らかにサウナが稼働していない。
ミストも出ていなけりゃ温度も常温。
そんな中、その先客は室内のベンチの上に寝転び、顔をタオルで隠しながらストレッチをしていた。

『すみません、ここって・・・』
と言いかけるとすぐにストレッチ中の手を横に振り、『やってないよ』の合図。
なるほど、このおじさんの休憩スペースだったのか。。。
この時わかったのだが、さっき脱衣所から見えていた部屋が、まさにこのサウナ室だったのだ。
つまり、脱衣所からサウナが、サウナから脱衣所が丸見えなのだ。
横須賀にも一軒あるが、面白い造りだ。

最後にバイブラ湯に浸かり、水をかぶって風呂場を後にする。

帰りのカウンターで、ドライゼロの試供品を見つけた。
そういえば、全国各地の銭湯で無料配布するって聞いた気がする。
せっかくだから貰おうとすると、なんと冷蔵庫からキンキンに冷えた物をいただいた。
もちろん、外に出るや否や一気飲み。

涼しい風が吹く中、気分と疲れをリセット。
さて、ゆっくり横須賀までドライブだ。
初めて国分寺市に来たけど、銭湯以外全く何も見れなかったので、今度は遊びに来よう。



今日も、いいお湯でした!



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国分寺市 桃の湯

横浜市西区戸部町〜松島館〜

場所は横浜市西区。
京浜急行横浜駅の隣の駅である戸部へ。
久しぶりに行ったことのない銭湯に行くので、かなり楽しみにしていた。
いつも通り営業時間以外は下調べせずに、ナビだけを頼りに向かう。

その日は初夏の陽気で気温が高く、今年初めての半袖での外出。
暖かな風が吹く午後2時半過ぎに、無事到着。
通り沿いからすぐ見えるが、少し前までは道路沿いに別の建物があり、少し奥まった場所に建っていたようだ。
別の建物があった所は、今は銭湯の駐車場になっている。

開店が午後3時なので、少し早めの到着。
せっかくこの時間に来れたのだから、一番風呂に入りたいところだ。

3台ほどある駐車スペースに車をとめて、いつものように外観を眺めていると、銭湯のおかみさんらしき人が外におり、軽く会釈をしてくれた。
その女性はそのまま建物の中へ。

この時気付いたのだが、開店時間前なのに既に暖簾がでている。
どうやら既に開店しているようなので、外観は入浴後にゆっくり眺めるとしよう。

レトロな造りの下足箱に靴を入れ、右手の男湯へ。
こちらは昔ながらの番台だが、おかみさんは女湯の方にいる。
番台には各種販売品が置かれている他に、小さなラジカセが1つ。
そのラジカセからは、なんとも言えないノスタルジックな曲が流れている。
演歌でも歌謡曲でもない、ハーモニカのノスタルジーな曲。
これは反則じゃないのか。こんな素敵な曲を流されたら、本当に自分が昭和へタイムスリップしたような感覚になるではないか。

入浴料を支払い、脱衣所へ。
脱衣所も昭和銭湯そのものの造りをしていて、高い天井、古いマッサージ機や体重計、大きな鏡と、どれを取っても味のある素敵な空間だ。
ラジカセから流れる素敵な曲に耳を傾けながら服を脱ぎ、脱衣所中心にあるロッカーに衣類を入れる。

入る前にこんな気持ちになるのは久しぶりだ、楽しみで仕方がない。
さぁ、いざ風呂場へ。

風呂場も他所と基本的な造りは変わらず、奥に湯船、手前にカランとなっている。
ペンキ絵は平成24年に描かれた西伊豆からの富士山。立派だ。

浴室には既に5人ほどの先客がおり、先客全員が常連さんのようだ。
よそ者の私は桶と椅子を手に取り、カランを陣取る。
カランは左壁沿に7(この列のみ固定式シャワー付き)、鏡付き島カランが対面で5ずつ、右壁沿に4、一番奥だけ立ちシャワースペースが設けられている。

カランから出るお湯は熱めで、これまた私の好み。
サッと身体を洗ったら、お待ちかねの湯船へ。

湯船は2つ。
左が深湯、右が浅湯となっている。
お湯の温度は少し熱めで、子供が入るにはちょっと熱すぎる位。
でもとても入りやすい湯質なので、熱いのが大丈夫であれば誰でも気持ちよく入れるだろう。

深湯と浅湯を交互に入り、バイブラの気泡に包まれながらゆっくりと上を見上げると、傾きかかった日差しが浴室内に差し込み、白く塗られた壁に日が当たっている。
夜の銭湯も好きだが、明るいうちに入る風呂もまた格別だ。

少し体の熱を冷ましてから風呂場を後にする。
相変わらず流れる最高のハーモニカの音色。
ゆっくりと服を着ながら、少しおかみさんと話させてもらった。

外に出ると、カラッとした陽気なので湯あがりは最高にサッパリしている。
外に出て建物裏へまわると、古い煉瓦造りの倉庫があった。
凄く味のある、古い倉庫は薪等の倉庫だろうか。

ここはみなとみらいや横浜駅等、歩いてすぐの所に大きな街や建物が多いが、スッと脇に入れば落ち着ける場所がある。
隠れ銭湯、またいい所を見つけました。

今日も、いいお湯でした!

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横浜 松島館

金沢区六浦東 みなと湯

車で訪問。
今回の銭湯は横浜市金沢区。

横浜市といっても、ほぼ横須賀市との市境にあり、ここは“横浜市最南端”の銭湯。
国道16号を横浜方面へ走ると、国道沿に看板が見えてくる。

入口の看板には『みなと旅館』『みなと湯』と書いてあり、建物は入口から少し奥まった所に建っている。
細道の奥に建物があるのだが、国道から建物までの、ほんの数メートルの小道に注目。
小道のまわりには、国道から隔離するかのように木が植えられていて、小道に沿って大きな岩が積まれている。
素晴らしい。これが銭湯への入口なのだ。

小道を抜けると建物全体が見えてくるのだが、ここの銭湯、他所とは大きく異なる点がある。
看板にある通り、ここは『みなと旅館』という旅館なのだ。
この旅館に併設されているのが『みなと湯』という銭湯で、旅館の宿泊客からすればここは旅館の“大浴場”なのだ。
そのため建物は二つあり、向かって左が銭湯、右が旅館となっている。
旅館の前の駐車スペースに車を止め、銭湯へ。
敷地は思っていた以上に広く、温泉旅館のような雰囲気がある。
銭湯の前には池があり、大きな鯉が泳いでいる。
建物まわりには、なんとも言えない風情がある。
建物は、この辺ではほとんど残っていない立派な破風の宮造り。
しかも瓦屋根なんて、本当に珍しい。
私の記憶が確かならば、瓦屋根の宮造りの銭湯は現在一軒もなかったと思う。
私の記憶が確かならば。
入口正面にはみなと湯と書かれた暖簾。
暖簾(のれん)も、他所は製薬会社等の社名等が入った物が多く、なかなか銭湯の名前入りは見ることができない。
あまりに立派な建物なので、暫くの間風呂に入らず外観を眺めている。
銭湯を巡っていると、不思議と建物と暖簾だけでも楽しむ事ができるみたいだ。
暖簾の外にはもう一つ入口があり、勝手口みたいな出入り口がある。
そこには『マッサージ処』の暖簾がかかっている。
隣が旅館だからなのか?しかし、銭湯にマッサージって、珍しい。
銭湯の暖簾の先はハの字になっており、男女別の下足箱がある。
正面にはマッサージ処の案内の黒板と、以前みなと湯が取り上げられた時の新聞が額に入って飾られている。
ちなみにこの“ハの字”スペース、他所と比べてかなり広く造られている。
右の男湯の戸を開けると、意外に番台ではなくフロント式になっている。
他にも見た事がある光景だが、もともと番台だったのを改造してフロントにしているのではないかと思う。
フロントで入浴料470円を支払い、指定のロッカーの鍵をもらい、脱衣所へ。
脱衣所は思っていた通りの折り上げ格天井で、とても天井が高い。
中の造りを見ても、やはりもともとは昔ながらの番台と脱衣所だったようだ。
無いところにフロントを作った上に、左手の大きな鏡の前には大きなベンチ、脱衣所の中心には二段ロッカー、右側にはマッサージチェアー、ずいぶん新しい大きな全自動ドラム式洗濯機が3台と、色々な物が置かれている為かなり狭く感じる。
照明は、シャンデリアの様な枠が天井からぶら下がっていて、その周りに蛍光灯が6本程付いている。
説明しにくいがそんな感じ。蛍光灯のシャンデリア風。
端っこの方には、現在はおそらく誰も使わないであろう脱衣籠もいくつか置いてある。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
今回の第一印象は風呂場の温度だ。
風呂場の温度がとても暖かいのだ。
ヒートショックへの対策なのか、ずいぶん暖かい。
ケロリン桶と椅子を持ち、カランを陣取る。
カランの数は向かって左の壁沿いに6、鏡とシャワーがついてる島カランが対面で5ずつ、右壁沿いに4で、合計20。
その他、右側の脱衣所寄りに、立ちシャワーが一つ付いている。
他にもそれぞれの列の水下の1つがホース付きシャワーで、その他が全て固定となっている。
風呂場は全体的に清潔感があり、もうずいぶん前だと思うが、床やカランまわりのタイルを張り替えてあるようだ。
正面の壁には鷲?鷹?の大きなタイル絵。
このタイル絵がとても大きい。
左側の壁にも山と湖のタイル絵。
この正面のタイル絵、もしかしたら、いや、絶対昔はペンキ絵の壁だったと思う。
この建物で、昭和の時代にこんなに大きなタイル絵なんであり得ない。その頃はペンキ絵が当たり前の時代だ。
でも間違えてたらごめんなさい。
湯船は2つ。
左が深湯、右が浅湯となっている。
まずは深湯。
この湯船も少し改造されており、もともと普通の深湯だったのをマッサージ湯に変えてあるようだ。
湯船の形は変えず、壁側に座れる位の段を作り、手すりを付けて2人用のマッサージ湯。
背中、ふくらはぎ、足裏へジェットが出ている。
温度は、こちらもあてにならない温度計で41度。
体感は45度位あるかと。
右の浅湯も温度は同じで、浅湯の半分からは気泡が出ていて、何故か水中からオレンジ色の光が出ている。
船越の竹の湯も同様の色だったので、何か意味があるのかな?
今度調べるとしよう。
先客は5〜6人程で、意外と皆さん会話がない。
皆さん近所の常連の方ではないのかな?なんて思いながらお湯に浸かっていた。
背中の壁の向こうからは建物のすぐ後ろを走る京浜急行の電車の音。
目の前には50歳位の方がタワシで身体をガシガシ洗っている。
お湯に浸かりながら上を見上げる。
それまで気付かなかったが、天井がとても高い。
昔ながらの銭湯の天井は、湯気抜きの為かなり高く作られているが、ここは平均を上回る高さだ。
色々考えながらのんびりしたところで、いつものように水を浴び、風呂場を後にする。
古い建物は建て替えたりすることが多い中、ここは古い建物の中に新しさを取り入れた、ある意味時代の少し先を行くタイプの銭湯に感じた。
服を着て外に出ると、少しだけ本当に旅館に泊まっているような感覚になる。
ほんの少しの錯覚だが、得した気分。
また来よう。
今日もいいお湯でした!!

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また来たい度

横浜市金沢区六浦東3丁目1−23

逗子市沼間 あづま湯

車で訪問。
今回は初の逗子市。

横浜横須賀道路逗子インターから約5分、JR東逗子駅からも歩いて行ける所にある。
今回、ネットで見た『東逗子駅から煙突が見える』という情報のみで探しに行くことにした。
駅前の通りを走っていると、建物の奥に青空に向かって立つ立派な煙突を見つけた。
駅前の通りから住宅街に少し入ると、すぐに大きな看板が見えてくる。
入口の看板はとても大きくインパクトがあり、建物の外観の綺麗さに驚いた。
建物に沿って5台分位の駐車場があるので車を止め、暫くの間立派な外観を眺める。
車から荷物をおろす際、開いていた窓の中から女性の声が聞こえてきた。
ここは通り側が女湯。
その女性方の声のボリュームが凄まじく、外にいるのに会話の内容がはっきり伝わってくる。
暖簾のある入口はオシャレな雰囲気で、デザイナーズ銭湯なのかと期待してしまうほど綺麗な造りをしている。
暖簾の先には券売機。
ここの券売機は非常にわかりやすく、シャンプー、髭剃り、歯ブラシまで券売機で販売している。
入浴券を購入したら、すぐ目の前にある下足箱に履物を入れる。
木製の鍵を抜き、建物の中へ。
自動ドアの先は休憩所とフロントになっており、右にフロント、左に待合室兼休憩所。
室内もとても綺麗。
フロントの前には販売している商品がガラスケースの中に綺麗に並べられている。
フロントの女性に入浴券を渡し、脱衣所へ。
フロントを挟み、右が女湯、左に男湯。
暖簾の先の脱衣所は奥行きはあまりなく、天井も低め。
左右にロッカーが並び、中心に3人位が座れるベンチ。
正面ガラス戸の左に洗面台と洗濯機、右に古い体重計。
床も壁も天井も、とにかく綺麗だ。
服を脱いだら風呂場へ。
ここでの第一印象は、薬湯の匂い。
だがそんなに臭くなく、匂い控えめ。
風呂場の形は普通の銭湯の造りをしているが、天井は低い。
窓は開けてあるが、やはり湯気抜きがあまりできておらず、風呂場全体を湯気が覆っている。
ペンキ絵やタイル絵等は無く、タイルに少しイラストが入っている程度。
カランは両側の壁沿いに6ヶ所ずつ。
中心には島カランがあり、鏡ありシャワー無しで、対面5ヶ所ずつ。
カランの合計は22。
その他壁側の脱衣所に近い所に、立ちシャワーが2ヶ所ついている。
開店30分後に入ったからか、一番風呂の皆さんと入れ替えのような形でカランを陣取る。
自分が入った途端に数名の方が出て行ったので少し空いて、風呂場には3名の先客。
カランまわりも綺麗だということ以外、特別印象は無し。
身体を洗い終えたら湯船へ。
湯船は2つ。
左に薬湯、右に普通の風呂。
まずは右の風呂に入る。
この風呂は右3分の1位の位置に、堺をつくる手すりが付いていて、手すりから左が浅湯、右が深湯となっている。
湯の温度は44度。
浅湯に入ると湯加減バッチリ。
2〜3人が入れる浅湯は少し熱めだが入りやすく、リラックスできる。
隣の深湯は1人用で、水中の段に腰掛けて座り、背中、ふくらはぎ、足裏へジェットが出ていてマッサージ湯となっている。
続いて薬湯へ。
赤とオレンジと紫が混ざったような色をしている。
看板にある今日の薬湯には『甘草』の札がかかっている。
自分には聞いたこともない名前だ。
薬湯の温度は低めの40度。
やはりどこも薬湯の温度は低めに設定しているようだ。
匂いも気にならず、細かい気泡に包まれながら湯に浸かると、寝てしまいそうになるほどリラックスできる。
2人入ると満員位の大きさの薬湯は人気があるらしく、1人が出るとすぐに1人入り、常に満員。
長風呂だと嫌がられそうなので、浅湯と薬湯に交互に入り、芯から温まったところで風呂場を後にする。
湯あがり、珍しく休憩所で休むことにした。
フロントの前には大きめのテーブルと椅子があり、テーブルの上には新聞が置いてある。
その他テレビやマッサージチェアー、飲み物の入った冷蔵庫がある。
冷蔵庫から牛乳を取り出し、フロントでお金を払いその場で瓶の牛乳をほぼ一気に飲み干す。
芯から温まった体内にキンキンに冷えた牛乳が注がれる。
言うまでもないが、最高。
暫く椅子に座り余韻に浸り、フロントの女性に挨拶をして銭湯を出る。
今日もいいお湯でした!!
最後に。
現在、逗子市には銭湯が一軒しかありません。
なので横須賀市に続き逗子市も制覇しました。
さて、次はどこ行こうか。

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湯加減   
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逗子市沼間1丁目19−11

久里浜 万葉湯

電車で訪問。
京急久里浜駅から徒歩2分ほどで到着。
駅裏手の踏切を渡ってすぐの場所にある今回のお風呂は、車通りも多く、看板も目立つ。
しかし大きな通りではないので、通らない人は知らない所だろう。
道路沿いに看板があり、風呂の種類や入浴料、営業時間等が書かれている。
建物の前は駐車場になっており、10台位が駐車できるようになっている。
建物は二階建てで、外観は完全にスーパー銭湯のようだ。
建物上部には『やすらぎの湯 万葉』の文字が幻想的にライトアップされている。
正面の入口は自動ドアになっていて、中に入ってすぐに下足箱がある。
建物に似合わず、下足箱は昔ながらの木の鍵だ。
広いエントランスも、まさにスーパー銭湯そのもの。
正面にはフロントがあり、フロント左側には2メートルを越すであろう大きな古い振り子時計。
左奥のスペースにはマッサージチェアーが置かれている。
こちらの支払いは、横須賀の銭湯唯一の券売機。
二台ある券売機のうち一台が故障中だったので、稼働しているのは一台。
よくラーメン屋とかにある、よく見かける券売機。
この券売機が非常にわかりにくく、どれを買ったらいいのかわからなかったのでその先にあるフロントの女性に教えてもらった。
入浴料470円と別料金のサウナ250円(バスタオル付き)で720円。
フロントに入浴券と下足箱の鍵を渡すと、指定されたロッカーの鍵と、サウナに入るための白い鍵のような物を渡してくれた。
ここは別料金を支払った客しかサウナに入れない様に工夫がしてあるようだ。
フロントの方から
『今日は下が男湯になります』
と言われ、よく理解ができなかったので聞いてみると、男湯と女湯が日替わりで入れ替わるそうだ。
この日は一階が男湯、二階が女湯。
今回は入れなかったが、二階には檜風呂があるそうだ。
一階の風呂場はフロントのすぐ右脇にあり、二階へは階段かエレベーターで上がれるようになっている。
脱衣所へ。
暖簾の先は多くのお客さんがいる。
脱衣所もまさにスーパー銭湯。
ロッカーは縦に三段、数も相当多い。
背負っていた大きなリュックを見ていたのだろう、下段の大きめのロッカーを使わせてもらった。
他にも荷物を仮置きできる棚もあり、棚の中には小さな脱衣籠がある。
脱衣所内にはジュースや牛乳が買える自販機もあり、脱衣所内で飲めるベンチスペースもある。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
ここでの第一印象は、まず人の多さ。
脱衣所でもかなりの人数がいたが、風呂場でも凄い人数。
脱衣所合わせてざっと20〜30人位か。
週末の夕方だったからからか、今までの銭湯とは客層も全く異なる。
ここはとにかく子供が多い。
親子連れも、子供達だけで来ている中学生位の子もいる。
もちろん大人の方も多いが、年配の方がずいぶん少ない印象。
風呂場は床も壁もタイルで、タイル絵の類は無い。
ここは銭湯でも健康ランドでもなく、どこかの温泉ホテルの大浴場のような造り。
天井は低いがとても広く感じる。
ガラス戸を開けた正面に大きな風呂があり、左奥にカランが並んでいる。
入ってすぐにあるステンレス製の棚からケロリン桶と椅子を持ち、カランを陣取る。
この辺は銭湯らしい。
カランは少し変則的な並び方ではあったが、20ヶ所位。
全てにシャワーと鏡が付いている。
全体的に綺麗だが、気になる所が。
無人のカランに椅子と桶、場所によっては洗面道具が放置されている所が多い。
通常、銭湯ではカランの場所取りは禁止されている。
空いてる時は大丈夫だが、混雑時は身体を洗い終えたら洗面道具を置く棚(だいたいどこにでもある)に荷物を置き、桶と椅子を返しておくのが銭湯のマナー。
子供も来る所なので仕方ないが、ルールはルール。そこは守ってもらいたい。
カランまわりは隅々まで掃除が行き届いており、とても使いやすい。
いつも使うカランよりいくらか湯量が多く感じる。
身体を洗い終えたら湯船へ。
湯船は3つ。
大きな風呂、露天風呂、水風呂。
まずは1番大きなメインの風呂に入る。
広い浴槽は大人数でも浸かれるようになっていて、備長炭が積まれた口からお湯が湯船に注がれている。
浅く造られた風呂は41〜42度位とぬるめ。
同じ浴槽の中には区画が分かれていて、ゆっくり浸かれる場所と、電気風呂、座るジャグジー、立って入るマッサージ湯等がある。
これもスーパー銭湯のような造り。
他所と比べるとずいぶんぬるく感じるが、子供でもゆっくり浸かれるようになっている。
サッと一通り入ったら次へ。
続いてはカランの先にある露天風呂へ。
戸を開け、外に出ると意外と広い。
銭湯の露天風呂といえば、戸を開けた先にすぐ浴槽で、2〜3人入れば満員位の大きさが多い中、ここはカランが2つあり、外気浴ができる位の余裕もある。
湯船も大きく、大人7〜8人は余裕で入れる位の大きさ。
入ってみると、内湯よりも温度が低い。
温度計は40度を少しだけ下回っていて、熱い風呂に慣れている私にはどうしても合わず、すぐに出てしまった。
次はサウナへ。
サウナに入るには、フロントでもらった『鍵』を使うのだが、初めてなので入り方がわからない。
プラスチック製の白いフックのような鍵を縦長の鍵穴のような所に挿すが、どうしたら開くのかがわからず、暫くの間入れなかった。
困っていたら、中にいた先客の方が中から開けてくれた。
どうやら白い『鍵』を穴に挿し、鍵穴にフックのように引っ掛けてそのまま引っ張るだけだったようだ。
難しく考えたのが恥ずかしい。
サウナ内の温度はちょうど100度。
L字二段のサウナは広めに造られていて、10人は余裕で入れる大きさ。
座面や床のスノコ等は新しく、サウナ内もとても綺麗。
大きな室内の割に時計は無く、五分計の砂時計が2つ。
風呂場には先客が多い中、サウナを利用する客は意外と少ない。
気持ちよく汗をかいたら水風呂へ。
水風呂の温度は19度と、水風呂にしてはかなり高め。
もっと冷たい水風呂に慣れているが、たまにはゆっくり入れる水風呂も気持ちいいもんだ。
サウナと水風呂を3セット入り、風呂場を後にする。
湯あがり、フロントの方に二階に軽食コーナーがあると聞き、エレベーターで二階に上がる。
エレベーターを降りるとすぐ目の前に休憩所がある。
そこには畳の座敷にテーブルが置かれていて、普通の蕎麦屋さんのような感じ。
ここも券売機で精算らしい。券売機の隣にはアイスの自販機も。
軽食コーナーといっても飲み物、かき氷、ラーメン、そば、うどん、ご飯物まで揃っている。
湯上りに欲しい物は一通り揃っているようだ。
ここはいい意味で銭湯らしくない銭湯だと思う。
家族で、仲間で、のんびり過ごすには最高の場所かな。
個人的にはお湯の温度が低いのは物足りないが、家の風呂と同じと思えば問題ない。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市久里浜1丁目6
癖す

汐入 大黒湯

車で訪問。
近くのコインパーキングにとめて少し歩く。
今回の大黒湯さんは、子之神通りというバス通りにあるため、横須賀在住の方はこの銭湯を知っている方も多いと思います。
突然ですがここから話が少し逸れます。
何故、この通りが子之神通りというかと言うと、この通り沿いに子之神社という神社があります。
その神社の祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)。
数多くの別名がありますが、その中の1つが大黒様とも言われています。
その神社のすぐそばにある大黒湯。
写真をよく見てください、建物の中心の屋根の下。
こちら、大黒様の顔です。
神社の祭神の名が付いた銭湯で、その神様のシンボルが付いているとなれば、これは間違いなく神社にあやかっての事でしょう。
色々調べていくと、このように興味深い事がわかってきたりします。
ただ、個人的に勝手に調べた事なので憶測ですが。。。
では、話を戻します。
通りに面した暖簾をくぐるとハの字の入口。
左手の男湯へ。
脱衣所内に下足箱がある場合、靴を脱いだら先に入浴料を支払い、靴を持って下足箱に入れるのが通常。
しかしここは皆さん下足箱を使用しておらず、先客の方は皆さん脱いだまま入浴しているようだ。
昔ながらの番台には誰も座っておらず、販売用のタオルが置かれている。
声をかけると、番台下の仕切りカーテンの向こうからご婦人の声。どうやら常にカーテンの向こうに座っているようだ。
元気よく挨拶してくれたご婦人に入浴料470円を支払う。
この日、ちょうどボディーソープを切らしていたので使い切りタイプの小さな物を買おうとしていた。どこの銭湯にも置いてある、40円のビオレUを。
しかし大黒湯さんには販売用のボディーソープが無いという。
その代わりにと、使い切りではない普通サイズのボディーソープを渡してくれた。
それは使いかけの物で、なんと貸し出し用だそうだ。
おそらく横須賀市内で貸し出し用のボディーソープがあるのはここだけだろう。
そしてここの番台には一枚のサイン色紙。
その色紙は、タレントの鈴木奈々さんが大黒湯さんに書いたもの。
私は見ていないが、数年前に古い銭湯の清掃をするというテレビの企画があったそうだ。
その古い銭湯が大黒湯だったと。
脱衣所も昔ながらの造りで、古い体重計、くすんだ大きな鏡がいかにもレトロ。
脱衣所で他所の銭湯と大きく異なる所は、普通に家の家具が置いてあるということだ。
プリンターが乗ったパソコンラック、大きなテレビ台(以前よくあった、テレビのまわりが棚みたいになっているタイプ)、小ぶりな家庭用冷蔵庫。
冷蔵庫はまだわかる。
家庭用なので中はわからないが、飲み物が冷やしてあるかもしれない。電源が入っているかどうかもわからないが。
ロッカー前は家具に占領されているので脱衣籠に衣類を入れる。
準備ができたところでいざ風呂場へ。
ガラス戸を開けて第一印象は、ずいぶん静かだなと感じた。
銭湯の多くは湯船から気泡が出ており、その気泡の音が『銭湯の音』と言っても過言ではない。
しかし、ここの湯船からは気泡が出ていないようだ。
先客は2名、身体を洗っている。
ケロリン桶と椅子を持ってカランの前に座る。
カランは左の壁沿いに5、島カランは対面で4つずつ、右壁沿いは6、合計19。
島カランはシャワーと鏡は付いてない。
先客の2人は右の壁沿いのカランを使用しているので、左壁沿いのカランへ。
椅子に座り、からお湯を出そうとするがいつまで経っても水のまま。
困ってキョロキョロしていたら、今まで付いていたであろうシャワーが取り外されているのに気付く。
シャワー無いしお湯も出ないので、先客がいる反対側へ移動する。
移動した先のカランからは、もちろんすぐにお湯が出た。
身体を洗うも、やはり近くに先客がいると落ち着かない。
いつも利用客が少ない場合はなるべく人がいない方を使う事が多いので、尚更先客2人に挟まれると落ち着かない。
うち1人はこれまたとんでもない刺青を背負った常連さんらしき人。
さっさと身体を洗って湯船へ。
こちらはペンキ絵ではなくタイル絵。
雪山をバックにした里山のタイル絵が貼られている。
左側面には小さな富士山のタイル絵もある。
湯船は2つあり、左が浅湯、右が深湯。
まずは深湯から入る。
ここの深湯は他所より少しだけ深いと思う。
温度計は無いが、45度程の熱めのお湯。
熱いお湯だが、ここのお湯はすごく気持ちいい。
これだけ銭湯に通えば、多少だがお湯の違いもわかってくる。
他所にもあったが、身体にお湯をまとう様な、まろやかなお湯。
よく薪で沸かすとお湯がなめらかになると言われているが、その中でもたまに『当たり』のお湯に入れる事がある。
嬉しいことに、ここはそのうちの1つだ。
何故薪で沸かすとお湯がなめらかになるか、その理屈はまた次回以降に説明します。
浅湯にも入ったが、誰かが水を入れたのかずいぶんぬるく感じた。
なので深湯に入り身体を芯から温め、水をかぶって風呂場を出る。
番台のご婦人、最後までとてもいい笑顔で送り出してくれました。
やはりこのタイプの銭湯、最高です。
ぽっかぽかに温まり、銭湯を後にする。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市汐入町4丁目9
くせすど

追浜東町 アクアスポットニュー松の湯

車で訪問。
今回訪れたお風呂は、追浜駅前の商店街から山の方に少し入った商店街沿にある。
同じ松の湯という名前は安浦にもあるが、こちらは『アクアスポットニュー松の湯』。
一階が駐車場とコインランドリー、二階が銭湯と銭湯経営のカフェ、三階から上が居住空間(マンション?)と、こちらはいわゆるビル銭。
一階の駐車場は10台ほどのスペースがある。
外階段を上ると喫煙スペースがあり、目の前が男女共用の下足箱がある。
かなりの人数が入っても大丈夫な下足箱の数。
中に入るとカウンターがあり、カウンターの前には広い待合スペースがあり、椅子とテーブルとテレビが置かれている。
待合スペースから入れるカフェもあり、ここはもうスーパー銭湯のようだ。
カウンターで入浴料470円を支払うが、ここには追加料金でサウナも入れる。
サウナ利用客には大小のレンタルタオルが付いてくるが、追加料金は300円かかる。
ずいぶん強気な価格設定だが、ここは期待するとして合計770円を支払う。
男女別の暖簾の先はスーパー銭湯のような脱衣所で、全てロッカー式。
体重計はデジタルだが、ドライヤーはコイン式(20円)と、レトロ感も持ち合わせている。
壁にはポスターが並び、
『長生きしたけりゃ銭湯だぜ!!』と大きく書かれたポスターも。
インパクト抜群、これ欲しい。
風呂場のガラス戸を開けると、まず感じたのは塩素の匂い。
臭いと思うほどではないが、他所の銭湯にはなかった匂いなので、ちょっと気になる。
全体的に白を基調としたタイルが貼られている。
風呂場全体が大量の湯気で覆われていて、雰囲気はバッチリだ。
ペンキ絵やタイル絵の類は無く、風呂場の造りも銭湯というよりサウナ施設や健康ランドのようなイメージ。
ここはとにかく綺麗。
脱衣所も風呂場も素晴らしい。
カランは左側の壁沿に8つ。
中心に島カランは対面で5つずつ、計18。
こちらの島カランはシャワーも鏡も付いている。
洗面器はケロリンと同じ形、同じ色だが何も書かれていない。
カランを陣取り身体を洗う。
変わったことはないが、カランまわりもとにかく綺麗だった。
こちらの湯船は種類が豊富。
寝湯、バイブラ湯、うたせ湯、電気風呂、露天風呂、水風呂。
そのうち寝湯、備長炭入りバイブラ湯、うたせ湯、電気風呂は1つの湯船で繋がれている。
まずはバイブラ湯、一番普通の風呂っぽいから先に入ることにする。
こういう風呂はあんまり熱くないことが多いが、ここは熱めになっている。
温度計は42度だが、確実にそれ以上の温度だ。
バイブラといってもいつもの細かい気泡ではなく、大きなコブ状の気泡が数カ所から出ている。
気泡の勢いと波が強く、肩まで浸かっていると顔まで波がくる。
残念ながらゆっくり浸かれる風呂ではないので、他の風呂に移動する。
うたせ湯は、天井付近から下に向かって大量のお湯が放出されていて、そのお湯を頭や肩等に当てるマッサージ湯的なもの。
立って入り、まわりは飛び散り防止のパーテーションで囲まれている。
これは今の気分には合わず、すぐに移動。
電気風呂の電気は程よい強さ。
寝湯は3人が同時に入れるが、あまり好きではないのですぐに出る。
この温度で何種類も入っていたらのぼせてしまいそうだ。
少し休むために露天風呂へ。
ここの露天風呂も薬湯になっていて、看板には『生薬』のプレートがかかっている。
3〜4人入れるほどの露天風呂の温度はやはり低めで、気になる薬湯の匂いもあまり感じない。
外気で少し涼んだらサッと入り、身体を拭いてサウナへ。
サウナの扉を開けるとまず広さにビックリした。
座る段が三段あり、横に5人ずつ座れる位のスペースがあるので、MAX15人位が入れる位の大きさ。
サウナ内の床も壁もとても綺麗で、こちらのサウナはガス遠赤外線サウナとしており、温度も90度に設定してあるそうだ。
しかし温度計は96度ある。
5分計の砂時計をひっくり返し、中段に腰掛ける。
壁にはガス遠赤外線のうんちくが書かれていて、他のサウナとの違いを強調している。
しかし他との違いは自分にはわからず、普通に汗をかき、水風呂へ。
水風呂の大きさは他所と変わらない2人程度の大きさ。
サウナの大きさからすると少し小さく感じるが、15度の水温はちょうど入りやすい。
水風呂でキュッと身体を締めたら、身体を拭いて一度脱衣所で休憩。
少し休み、バイブラで身体を温めなおして二度目のサウナへ。
私が身体を洗っている時から他のお客さんがサウナに入った様子はないのだが、何故か2回目は温度計が100度を指していた。
何故突然4度も上がったのか?
今回はサウナ2セットで風呂を出る。
フロントの前にあるカフェの営業時間は18時までらしく、どんな感じの物を提供する店なのかが気になるが、そこはまた次回。
湯あがり、車に乗ると身体の匂いが気になる。
塩素っぽいなと思っていたが、これは間違いなく薬湯の匂いだ。
この匂い好きじゃないのに、またやってしまった。
前にも思ったが、漢方系の薬湯は今後なるべく控えよう。
今回の銭湯は、正直銭湯と言っていいのかわからなくなるようなお風呂でした。
銭湯と言うより、限りなく健康ランドやスーパー銭湯に近い風呂だと思う。
入れ替わりで沢山のお客さんが出入りしていて、なかなか賑わってました。
トータルでは気持ち良かったが、ゆっくり入れるフラットな白湯も欲しかった。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市追浜東町3丁目47

久里浜 西の湯

車で訪問。
場所は久里浜、東京湾フェリー乗り場のすぐ近く。
地図では一応、横須賀最南端の銭湯。
フェリー乗り場の近くのコインパーキングに車をとめ、歩いて向かう。
大きな通りから裏道に入り、しばらく行くと裏道沿いに見えてくる。
通りに面して窓があり、その面が向かって左側の側面。おそらくこっちが男湯か。
建物は古いが、外観が古いのはどこも同じだ。外見は普通の風呂屋と同じ。
入口付近はトタンで、ずいぶん大きな暖簾が出迎えてくれた。
暖簾をくぐるとハの字の入口。
正面に小さなタイル絵と傘立て、右が女湯、やはり左が男湯になっている。
靴を履いたまま戸を開けると目の前が番台で、そのまま番台の女性に入浴料470円を支払う。
番台前で靴を脱ぎ、脱衣所の中にある下足箱に入れる。
脱衣所は全体的に奥行きが無く、横長な印象。
横長といっても少し狭い感じか。
詳しくは覚えてないが、赤とグレーのカラフルな天井だった。
脱衣所には木製の身長計、古い体重計、マッサージチェアー等、いつも見る光景。
ロッカーと脱衣籠両方あるが、ここはやはり脱衣籠を使う。
風呂屋に来るときは、なるべく貴重品を持ち込まないように心がけているから安心だ。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場も奥行きが無く、横長な印象。
床、壁が白いタイルで、天井まわりも白いペンキ。
全体的に白ってなかなか無い。
しかも珍しい、ペンキ絵やタイル絵等は何もない。
浴場内は白いタイルやペンキなので、水垢や汚れが際立って見える。
残念ながら、自分基準の『清潔感』は、基準を下回っている。
あくまで自分基準だが。
先客は2名。
うち1名は全身刺青。滅多に見られないすんごい刺青。
こちらももちろんケロリン洗面器。
椅子と洗面器を持ってカランの前へ。
カランの数は全部で16。
両側の壁沿いに4つずつ、島カランは対面で4つずつ。
島カランには以前鏡があったのか、両サイドに細い金属の棒だけが立っている。
いつものカランで身体を洗う。
印象はシャワーの温度が少し低かったかな。
身体を洗い終わったら湯船へ。
湯船は3つあり、左から薬湯、浅湯、深湯。
全ての湯船から、出方は異なるがブクブクと気泡が出ている。
まずは真ん中の浅湯へ。
3つある湯船の中でこれが一番小さい。
大人3人ではキツい位の大きさだ。
温度計は無いが、42〜43度程度だと思う。
深湯も同じ温度だったので、浅湯はすぐに出て深湯に浸かることにする。
浅湯に比べて深湯の方が気泡が細かく、お湯が柔らかく感じる。
深湯に浸かっていると先客が出て行ったので、風呂場には私1人となった。
今日も贅沢な時間だ。
でもなんだか落ち着かなくて、薬湯に入ることに。
浴槽の上の壁にある本日の薬湯の看板には、
『温浴素じっこう』
のプレートがかかっている。
赤茶色というか、なんかそんな色。
最も気泡が強い薬湯に入ってみると、まず温度に驚いた。
他所の銭湯はだいたい薬湯はぬるめに設定されている。
しかしここは薬湯が一番熱いのだ。
隣の湯船より2〜3度は高いと思う。
よくわからないが、身体に良さそうな匂いがする。
今日は久しぶりに薬湯でゆったりしよう。
どこの薬湯にも、まろやかなお湯に包まれるような、そんな気持ち良さがある。
どうやら、最近薬湯が好きになってきたみたいだ。
ぽかぽか温まり、気分良く風呂場を後にする。
『温浴素じっこう』の意味がわからず、風呂を出る際に番台の女性に聞いてみたら、その方もそれが何なのかは知らないそうだ(笑)
調べてみると、化粧品や洗剤等を製造している会社の業務用入浴剤だそう。
今回の風呂は自宅から最も『行きにくい』場所にあった為、他の印象も引っ張られてしまい星の数は辛口になってます。
しかし皆さん勘違いしないでください。
私は公衆浴場に対して序列をつけているわけではありません。
その日の体調、気分、機嫌、天気や他のお客さんの態度等によって星の数は変わるはずです。
その日その時の気分なので、星の数は参考にはなりません。
今日もいいお湯でした!!

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[map addr=”横須賀市久里浜8丁目14−1” width=”100%” height=”300px”

吉倉 新湯

車で訪問。
突然ですが皆さんご存知でしょうか?
16号上り線、吉倉辺りで車から銭湯が見えるのを。
煙突も入口も、すぐ目の前にハッキリ見えます。
この場所に銭湯があるのを組合のホームページで知りました。
今回の銭湯は、毎日通る道にあっても全く目に入らなかった、そんなお風呂に行ってきました。
以前下見をした際、近隣の駐車場の有無を確認していたので、離れた場所にあるコインパーキングに車をとめる。
長い下り坂を下って一度16号線沿いに出る。
国道16号沿いを歩いてすぐの路地を曲がった所にあるのが今回の新湯。
16号から裏道に入るとすぐ正面に着くが、
裏道に沿って建物の側面が見えるので、せっかくなので少し拝見することに。
建物の左側側面には軽トラが一台。
軽トラの後ろには煙突があり、その隣には燃料の薪が積まれている。
もう少し見ていたかったが、風呂場の窓のすぐ外だったので怪しまれる前に入ることにする。
銭湯の正面入口まわりはブロック塀で囲まれていて、暖簾がかかっている入口の外壁左右にタイル絵が貼られている。
なんか風情があっていい感じ。
道沿いの軽トラや薪は左側面だったので、もちろんこちらは左側が男湯となっている。
暖簾の先は銭湯特有の八の字になっていて、正面に傘立て、左右に下足箱がある。
靴を下足箱に入れ、鍵を抜いたら男湯へ。
こちらは昔ながらの番台。
番台には高齢と言っては失礼だが、その年代位の女性が座っている。
男湯側の見やすい位置に番台専用テレビが置いてあり、私が伺った時はテレビを見ていたようだ。
入浴料470円を支払い脱衣所へ。
低めの天井の脱衣所には、多くの常連さんの洗面器や荷物が棚いっぱいに置かれている。
古い体重計があるレトロ感満載の脱衣所だ。
脱衣籠に服を入れ、いざ風呂場へ。
風呂場にはいくつか蛍光灯が設置されているが、何故か1つしかついてない。
その為、全体的に暗く感じた。
高い天井や壁のペンキが剥がれてきており、時代を感じさせるが掃除が隅々まで行き届いており、清潔感がある。
先客はいないので、男湯には私1人。
正面の壁には綺麗に描かれた富士山のペンキ絵。
こちらはペンキのはがれも無く綺麗。
壁に向かって右の壁には岬のタイル絵が貼られている。
コの字の緑の椅子と、ケロリンではない洗面器を持ってカランを陣取る。
カランの数は18。
シャワーは固定だが、何故か1つだけ家庭用のホースのついたシャワーがある。
固定シャワーも何故か複数の種類のヘッドがあり、それぞれ別の時期に取り替えられたと思われる。
床やカランまわりのタイル、排水溝はとても綺麗だ。
ここで1つ説明を。
通称『島カラン』について。
通常のカランは両側壁沿いに設置されていて、正面には鏡、頭上には固定シャワーが付いている。
島カランは壁沿いではなく、風呂場の中心付近にコンクリート等で30〜40センチほどの『島』を作り、そこにカランが取り付けられていて、島の上にシャンプー等が置けるようになっている。
島カランには鏡やシャワーがない事が多い。
なので混雑時以外はあまり利用する人が少ない。
身体を洗っている時、何かの拍子で身体をひねった際にある物が目に飛び込んできた。
島カランの上、最も脱衣所へのガラス戸に近い場所に、あるものが取り付けられていたのだ。
公園にある水飲み場、蛇口をひねると上に向かって水が飛び出すあの蛇口が、島カランに取り付けられているのである。
もちろん水を飲む為にあるはずだが、風呂場内にこの蛇口があるのを初めて見た。
いや、公園以外初かもしれない。
スーパー銭湯には冷水機があることが多いが、銭湯の島カランの上にコレって(笑)
まあいい、身体を洗って湯船へ。
湯船は2つ。
左が浅湯、右が深湯。
浅湯は温度計では46度を指している。
壁に向かって腰を下ろし、両手を広げて富士山を見上げる。最高だ。
深湯は浅湯より何度か熱い気泡風呂で、熱くてあまり入っていられなかった。
浅湯の入り心地が気に入ったので、他にお客さんがいないので1人でゆったりリラックス。
お客さんのいる風呂もいいが、たまには1人ってのもなかなかいいものだ。
もちろん水を頭からかぶって身体を拭いてから風呂場を出る。
脱衣所にはアルコールは無かったが、少しだけジュース等の飲み物が冷やされている。
今回の銭湯は建物は古く、全体の形も昔の銭湯。
しかし失礼な言い方だが、思っていたより全然綺麗だった。
やはり薪で沸かしたお湯は最高。
仕事帰りにでもまた来よう。
お気に入りがまた1つ増えました。
今日もいいお湯でした!!

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湯加減   
また来たい度

横須賀市吉倉町1丁目24