磯子区中原 杉田湯

車で訪問。
場所は京浜急行杉田駅からすぐ。
駅からダッシュで1分程の場所にある。

駅裏のコインパーキングに車を止め、歩いて向かう。
杉田駅は国道16号側の商店街がある方は何度も行ったことがあるが、駅の裏は初めて来た。

商店街側とは違い、裏側はとても静かで車通りも少ない。
住んでいる方しか通らないような道だ。

駅に沿って少し歩き、そこから裏道へと進む。
しばらくすると電柱に看板があったので更に細い道に入る。
しかしそこはまるで人の家の敷地に入ってるのかと思う位、ローカルな道だ。
すぐに建物が見えるのだが、暖簾を確認するまで信じられなかった。

失礼な話だが、こんな所に銭湯があるの?って思ってしまった。
少なくとも、立地だけでいえば過去の銭湯の群を抜く超ローカル銭湯だ。

あの電柱の看板がなければ、もしかしたらたどり着けなかったかもしれない。
そんな場所にある杉田湯は一体どんな銭湯なのか。
下調べは営業時間を確認する以外一切しないので、少し不安になってしまった。

細い道の奥にある建物のまわりは行き止まりになっていて、そこに住んでいる人か銭湯の客しか通らないだろう。
外観をいつものようにゆっくり見たかったが、あまりのローカルっぷりにビビり、不審者と間違われたくなかったので諦めた。

建物は古いモルタル製で、時代を感じさせてくれる。
建物の前には飲み物の自販機、小道を挟んだ向かいにベンチがある。
この小道も銭湯の敷地内のようなものだろう。


さぁいよいよ暖簾をくぐって銭湯へ。
そこは昔ながらの『ハの字』の入口で、右が男湯、左が女湯になっている。

そしてこちらにも傘専用ロッカーが。
左右に男女別の下足箱があり、真ん中に傘用ロッカーが置かれている。
靴を下足箱に入れて鍵を抜き、カラカラっとガラス戸を開ける。

『いらっしゃいませ』

ギリギリ聞こえない位の声で出迎えてくれた番台の方に入浴料470円を支払い、脱衣場へ。

番台も脱衣場も、昔ながらの銭湯そのものだ。
特に変わったものは見当たらない。

女湯側の仕切りには大きな鏡、そこに置いてあるドライヤーの使用料は20円。
小さな冷蔵庫があり、ひと通りの飲み物は用意されているようだ。
レトロの代表格ともいえる牛乳のメーカーの青いベンチも置いてある。
外には小さな坪庭があり、綺麗な紫陽花が咲いている。

他にも脱衣場内に洗濯機が二台、乾燥機が一台置いてあり、コインランドリーの要素も兼ねている。

ここは脱衣籠ではなくロッカー式。
脱衣場の中心に大きなロッカーがあり、右壁沿いには常連さん専用の場所も用意されている。

直前まで西日が入っていたせいか、脱衣場がとても暑い。
窓も扇風機も全開だが、ずいぶん温度が高い。
さっと服を脱ぎ、鍵を抜いたらいざ風呂場へ。

風呂場の第一印象は、お客さんの多さ。
この大きさの銭湯の割にはかなりお客さんが多いと思う。
もちろん年齢層は高いが、それでも中には若い方もいる。
風呂場にいただけでも8人位いただろうか。

風呂場は天井が素晴らしく高く、壁や天井は白と水色で塗られている。
風呂場も全体的にベーシックな造りをしている。

カランは右壁沿いに5。
島カランは鏡シャワー付きで対面式5ずつ。
左壁沿いに6。
左右壁沿い一番手前に立ちシャワーが1つずつ。
もちろんケロリン桶を使用し、椅子は白い小ぶりのもの。
こちらはタイルも鏡も綺麗だ。

身体を洗っていると、多くの方がこちらをチラチラ見てくる。
よほどよそ者が珍しいのか、それとも自分がキョロキョロし過ぎて目立っていたのか。
何故だか視線を感じる。

身体を洗ったら湯船へ。
湯船は2つ。左が座風呂、右が浅湯。

まずは浅湯へ。
5〜6人は入れる位の少し大きめの湯船。
温度計は46度を指しているが、もう少し低いだろう。

久しぶりに、本当に久しぶりに自分の好きな湯質の風呂に入れた気がする。
ぬるくなく、熱過ぎない自分に合った温度。
薪で炊いたなめらかなお湯は、身体全体を優しく包み込む。
ゆっくりと湯に浸かり、心身ともにリラックス。

隣の座風呂は、かつて深湯だったのを改造して作ったと思われる。
温度は浅湯と変わらず。
2人用で、こちらはジャグジーになっている。

ペンキ絵はわりと最近塗り直したのか、とても綺麗な富士山が描かれている。
ペンキ絵を巡るのも、銭湯の醍醐味の1つだろう。

身体の芯まで温まり、水をかぶって風呂場を後にする。

脱衣場には腰にタオルを巻いてオロナミンCを飲むおじいちゃん。
実に微笑ましい。


久しぶりにレトロ丸出しの銭湯に来れた気がする。
たまに出会う、自分にピッタリのお湯。
こういう出会いがあるから、銭湯はやめられない。

また来ます。

今日もいいお湯でした!!


アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

金沢区六浦 亀遊館

場所は六浦。国道から一本入り、さらに住宅街に入るとすぐに見えてくる。

まわりは場所のわりに静かな住宅街で、裏道添いにある銭湯。

しばらくの間外観を眺める。
ここは立派な破風屋根があるのだが、その破風の前に後付けのようなタイル張りのエントランスがついていて、どうみても増築したような造りをしている。

エントランスの外には駐輪場、建物両側にはコインランドリーが併設されている。


さて、中に入ろう。


ここは珍しく、入口に暖簾がかかっていない。
そんな銭湯が今まであったかな?と思うくらい、暖簾が無いのは珍しい。

そしてもう一つ、非常にレアな物を発見。

それは『傘用ロッカー』。

想像していただきたい。
よくある傘たては、畳んだ傘を立てておき、首のあたりにカギをかけるのが主流。

しかしここは違う。

一見、普通の下足箱に見える。
開けてみると、小さな穴が見えるだけ。
その小さな穴に傘をさし、扉を閉めて鍵を抜く。
小さく見えるが奥行きの長い傘用ロッカー。
映像や写真では見たことがあったが、実際目にしたのは初めてだ。
古い錠前は定番の『サクラ』。

靴を脱ぐ前からニヤニヤしてしまった。


さて、靴を下足箱へ。
傘用ロッカーのレトロ感と違い、下足箱はよくスーパー銭湯等にある100円玉を入れて鍵をかける、新しいタイプの下足箱。
もちろん帰る際に100円は戻ってくる。

中に入ると、こちらはフロント形式になっている。
フロントの向かい側に券売機があり、そこで入浴券を購入するようだ。
券売機の脇には飲み物や小物等が売っている。
シャンプーや石鹸等、必要な物が一通り揃っているので、手ぶらで行っても大丈夫なようだ。

前売りの入浴券を持参したので、券売機を使わずそのまま入浴券と下足箱の鍵を手渡す。

フロントでサウナ利用を伝えると、追加料金200円を支払う。
ここはサウナを利用するとハンドタオルがついてくる。
ちなみにもう+100円でバスタオル付き。

タオルとサウナの鍵をもらったら、フロント右側の暖簾の先の男湯へ。

脱衣場の印象はとても広く感じる。
天井もそこそこ高くて、広い洗面台もある。
両サイドにはこれまた100円バック式のロッカーがあり、中心には座りながら着替えられる大きな台がある。

体重計もデジタルだし、なんだかスーパー銭湯みたいだ。

脱衣場を見渡していると、天井のスピーカーから音楽が流れてきた。

それは、

チューリップの『虹とスニーカーの頃』。

この一瞬でハートを鷲掴みにされました。
銭湯に来てこれは最高です。
タイムスリップ感ハンパないです。
もうニヤニヤが止まりません。

服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場は昔ながらの銭湯を少し改造したような造りをしている。

残念ながら奥の壁にペンキ絵は無く、茶色のタイルが張られていて、鶴?が三羽大きく描かれている。

先に湯船の説明をする。
銭湯のイメージでは、奥の壁に沿って横に湯船があることが多い。
以前訪れた中で異彩を放っていたのは横須賀市鴨居の銀泉浴場。
そこは両側壁沿いにカランがあり、浴場の中心に湯船がある【関西式】の銭湯だった。

さて、ここ亀遊館はどうかというと、その2つの要素をかけ合わせたかのような、そんな湯船の配置をしている。
説明しにくいのだか、奥の壁沿いから【T字】になっている。
手前から円形、マッサージ風呂。
奥左側から電気風呂、座風呂、水風呂。

まず、戸を開けて一番手前にある風呂が、円形の湯船。
4〜5人は入れる、一番大きな湯船だ。

続いてその円形の湯船の奥にあるのがマッサージ湯。
座りながら背中、ふくらはぎ、足裏をジェットの水圧でマッサージしてくれる。
ここに入れるのは2人のみ。

続いて、奥の壁沿い左側にある電気風呂。
こちらの電気風呂は、今年に入ってからの新設の風呂だそうだ。
確かにここだけタイルがとても綺麗だ。
そしてここの電気風呂の電気の強さは過去最高。
いろんな電気風呂に入ってきたが、ここの電気風呂は電気が走ると身体がグッと硬直してしまうほど強い。
電気風呂が好きな方にはおすすめします。

続いて奥の壁沿い中央。
こちらは座風呂となっており、座り方は前出のマッサージ風呂と同じで、こちらも2人のみ。
少し後ろにもたれて座り、ジャグジーのような気泡を楽しみながら入れるようになっている。

続いて奥の壁沿い右は水風呂。
こちらは後ほど説明する。


カランは両側壁沿いに取り付けられていて、左壁沿いに9、右壁沿いに6。
マッサージ風呂の裏に3、入口のガラス戸の脇にも3つある。
もちろん、昔ながらのカランだ。


ケロリン桶を使ってサッと身体を洗い、今説明した順番で湯船に入る。

さて、注目したいのは温度だ。
ここの風呂は、全体的にぬるめの41度ほど。
個人的には少し物足りないが、長く入っていられる温度だ。

でもやっぱり温度に物足りなさを感じながらも一通り入り、身体を拭いたらサウナへ。
サウナは風呂場に入ってすぐの右奥にある。
サウナ室の前にはとても小さな水風呂があり、ケロリン桶が1つ置いてある。

サウナ室内は2段になっていて、最高10人位は入れるだろうか。
ここにもスピーカーが設置されていて、ここではスピッツが流れている。
注目の温度はなんと114度。
こちらのサウナの温度は、ぶっちぎりで過去最高の温度だ。
元々あまり長く入らないタイプだが、ここはとてもじゃないが長くなんて入っていられない。
なにより、入ってすぐに全身から汗が噴き出す。

どうにかロビンソンを最後まで口ずさみ、水風呂へ直行。
サウナの外の水風呂ではなく、奥の壁沿いにある水風呂へ。
頭から水をかけて汗を流し、大きめの水風呂へ入る。
こちらの水風呂は井戸水とあって、この季節でもずいぶんひんやりしている。
水風呂には珍しく、下からボコボコと気泡も出ている。
汗だくの身体を引き締めてくれる、最高の水風呂だ。

風呂とサウナと水風呂を2度楽しんだところで風呂場を後にする。

入る時は気がつかなかったが、脱衣場に小さな小窓がついている。
この小窓はフロントと繋がっており、何か必要な物があった場合、ここから商品を買うことができる仕組みになっている。

風呂上がり、ご主人に建物について聞いてみた。
昭和17年にできた亀遊館は、昭和41年に現在の風呂場を増築し、更に昭和62年に現在のエントランスやフロントがある建物を増築したそうだ。

古い建物だが新しさも見え、掃除が行き届いている非常に清潔感のある風呂でした。

ここはお子様連れでも楽しめると思いますので是非。
土日祝日はロビーで指圧整体もやっているそうです。


今日もいいお湯でした!!


アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

亀遊館

上町 当たり湯〜改修工事完了編〜

【銭湯放浪記vol.28〜上町 当り湯②〜】

5月下旬頃、工事により数日間休業していた上町の当り湯さん。
営業再開してから行けてなかったので、時間を見つけて伺ってきました。

番台の女将さんに聞くと、壁のペンキを塗りなおしたとのこと。
確かに、番台から中を覗いてみると浴場内が明るくなった印象。

実際入ってみると、高い天井から壁、サッシまわりや水道の配管までのペンキが塗り替えられている。
かつては薄い黄色のペンキだったが、ずいぶん剥がれてしまっていた。
それも“レトロな味”だったのだが、塗り替えられて薄い紫色になっていた。

他にも浴槽内やカランまわりのタイルも多少補修されている。
ペンキ絵はそのままだが、浴場内がぼんやりと明るくなった。

夕方のまだ薄明るい時間に銭湯。最高だ。
またすぐ行こう。

場所は鶴久保小学校の向かい。
建物脇に数台分の駐車スペースがあります。
貸しタオルがあり、ハンドタオル、バスタオル共に無料で貸してくれます。
使い切りのシャンプー、ボディーソープは各30円で販売しているので、手ぶらでも大丈夫。

昭和2年に造られた昔ながらの銭湯へ、皆さんも是非。

【営業時間】
14時30分〜21時(21時15分完全閉店)

【定休日】
毎週金曜日

当たり湯

三浦市天神町 クアーズmisaki

場所は三浦半島の最南端で、三崎港のすぐ近く。
そして、“神奈川県最南端の銭湯”でもある。

こちらは観光や買い物に来ても、偶然ここにたどり着くことはないだろう。
場所は三崎港に向かう通りから数本裏の静かな道沿いにあり、おそらく銭湯目当てでなければ地元の方しか通ることはないだろう。

建物向かいに利用者専用の駐車場が10台位用意されている。

伺った時は大きなキャンピングカーが一台止まっているだけだったのですんなりと駐車。
しかし地元の方は車を銭湯に横付けするようだ。
伺った際は一台、帰る際は二台横付けされていた。
もちろん、駐車場には空きがある。

車を止めたらしばらく外観を眺める。
今まで行った中でも同じ書き方をしたことがあったが、ここは別格。
どう見ても風呂屋とは思えない外観だ。

建物は一階が銭湯で、銭湯の屋上にドンと一軒家が建っているように見える。
正面はガラス張りになっていて、大きく『クアーズMISAKI』と書かれている。
この外観で、この名前。
もし偶然、この建物を見たらどれ位の人が銭湯だと思うのだろう。

正面のガラスの向こうに暖簾があり、その奥左手に下足箱。
こちらはフロント形式の銭湯で、フロントと休憩所が一緒になっている。
靴を脱いで左手のフロントで入浴料470円を支払う。
こちらもサウナが別料金になっていて、入浴料との合計金額はなんと1000円。

過去最高額の入浴料だが、この金額の中には以下のものがセットになっている。

・入浴料
・サウナ利用料
・貸しタオル(小)
・貸しタオル(大)
・使い切り石けん
・使い切りシャンプー
・髭剃り

サウナ利用者には専用ロッカーの鍵と『サウナの鍵』が渡される。

左の暖簾をくぐり、脱衣所へ。
全ロッカー式の脱衣所は市営プールのロッカーの様な雰囲気があり、サウナ利用客用と、サウナを利用しない客用でロッカーが別れているようだ。

風呂場に向かって左側半分は休憩スペースになっていて、洗面台とマッサージチェアーが設置されている。
そしてこの休憩所スペースの壁には大きな富士山のペンキ絵が描かれている。
脱衣所内にペンキ絵って、初めて見た。


ロッカーに衣類を入れたらいざ風呂場へ。

風呂場に入ってすぐ目に飛び込んできたのはかけ湯。
正面に小さなタイル張りの台があり、珍しいケロリンの手桶でかけ湯をするようになっている。

全体的に縦長の印象で、右壁沿いにカラン、左側に湯船、突き当たりにサウナがある。

カランは右壁沿いに14ヶ所直線で並び、突き当たり左に折れて2ヶ所。
カランは銭湯としては非常に珍しい、温度調整の付いた混合栓。
ほとんどの入浴施設に付いている、お馴染みのカラン。
もちろんシャワーはホース付き。

身体を洗う際、セットについてきたシャンプーと石鹸は使わずいつも使用している自分の物を使用。

やはり温度調整が付いていると楽だ。
でもここは銭湯、昔ながらの別々の方がそれっぽいのにな。

身体を洗ったら湯船へ。
湯船は檜風呂、ジェットの付いた浅湯、電気風呂、水風呂と種類が豊富。

入口から見て左側の壁に沿って縦に並んでいる。
手前から檜風呂、浅湯、電気風呂、水風呂が並んでいる。

最初に入りたかった檜風呂は満員だったので浅湯へ。

浅湯は5〜6人位は入れる大きさで、温度は低め。
普段入る銭湯のお湯よりいくらかなめらかに感じる。

なんとなく物足りなさを感じ、すぐに隣の電気風呂に。
こちらも大きな風呂と同じ温度で、電気風呂にゆっくり浸かりたい私としてはとても嬉しい温度。
他所の電気風呂は温度が高く、あんまりゆっくり浸かっていられないことが多いのでこれはありがたい。

納得のいくまで電気風呂に浸かり、今度はサウナへ。

入口から見て突き当たりにサウナがあり、左がミストサウナ、右がドライサウナとなっている。

ちょっとその前に。
こちらの銭湯には、他所にはまずないであろう強烈なインパクトの設備が備わっている。

それは、なんとプール!!

幅約2メートル、長さ10メートル程ではあるが、立派な室内プールが縦に並んだ湯船の真裏に設置されている。

自分が風呂場を出るまでプールに入っている方がおらず、このプールに現在入れるのか、追加料金を支払ったサウナ利用客が入れるのか、興味はあったが聞くに聞けず、ビビってスルーしてしまった。
裸で泳げるのであれば、是非一度は入ってみたい。

さてサウナへ。
左のミストサウナの方は電気がついておらず、入っている人も見えない。
もともとミストサウナはあまり好きではないし、暗くてよくわからないのでスルー。


続いて右のドライサウナへ。
こちらは10人位は入れそうな二段のサウナ。
湿度も低く、私の好きなタイプのサウナだ。

先客は二人。
会話の内容から、すぐに漁師だということがわかった。
仕事を終えて風呂に入り、これから帰る所なのかな。

適度に汗をかいたら水風呂へ。
2〜3人位は入れる水風呂は、予想していたより水温が高い。

温度の低い水風呂に慣れているせいか、ぬるく感じてしまい、少し物足りなさを感じる。

水風呂に入っていると、サウナの脇に小さめの薬湯を発見。

目立たない場所にあるせいか、それまで目に入らなかった。
こちらも満員だったので後回し。


しばらく水風呂に浸かり身体の熱を冷ましたら、今度は先ほど一杯だった檜風呂へ。


ここのメインともいえる檜風呂は、日替わりで色々なお湯を楽しめるようになっているようで、私が訪れた際はミルク風呂だった。

4人位は余裕で入れる位の檜風呂は、お湯は乳白色でなめらか。
温度も高くないのでとても心地良く、ずっと入っていられそうな位だ。

他のお客さんがこの風呂に集中するのも頷ける。

この後は檜風呂に長々と浸かり、薬湯に入り忘れたまま風呂場を後にする。


神奈川県最南端の銭湯は、外観から浴場まで驚かせられっ放しでした。


最高の檜風呂に、また入りにこよう。

その時は、裸でプールも忘れずに。


今日もいいお湯でした!!


アクセス  
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

クアーズMISAKI


金沢区六浦東 みなと湯

車で訪問。
今回の銭湯は横浜市金沢区。

横浜市といっても、ほぼ横須賀市との市境にあり、ここは“横浜市最南端”の銭湯。
国道16号を横浜方面へ走ると、国道沿に看板が見えてくる。

入口の看板には『みなと旅館』『みなと湯』と書いてあり、建物は入口から少し奥まった所に建っている。
細道の奥に建物があるのだが、国道から建物までの、ほんの数メートルの小道に注目。
小道のまわりには、国道から隔離するかのように木が植えられていて、小道に沿って大きな岩が積まれている。
素晴らしい。これが銭湯への入口なのだ。

小道を抜けると建物全体が見えてくるのだが、ここの銭湯、他所とは大きく異なる点がある。
看板にある通り、ここは『みなと旅館』という旅館なのだ。
この旅館に併設されているのが『みなと湯』という銭湯で、旅館の宿泊客からすればここは旅館の“大浴場”なのだ。
そのため建物は二つあり、向かって左が銭湯、右が旅館となっている。
旅館の前の駐車スペースに車を止め、銭湯へ。
敷地は思っていた以上に広く、温泉旅館のような雰囲気がある。
銭湯の前には池があり、大きな鯉が泳いでいる。
建物まわりには、なんとも言えない風情がある。
建物は、この辺ではほとんど残っていない立派な破風の宮造り。
しかも瓦屋根なんて、本当に珍しい。
私の記憶が確かならば、瓦屋根の宮造りの銭湯は現在一軒もなかったと思う。
私の記憶が確かならば。
入口正面にはみなと湯と書かれた暖簾。
暖簾(のれん)も、他所は製薬会社等の社名等が入った物が多く、なかなか銭湯の名前入りは見ることができない。
あまりに立派な建物なので、暫くの間風呂に入らず外観を眺めている。
銭湯を巡っていると、不思議と建物と暖簾だけでも楽しむ事ができるみたいだ。
暖簾の外にはもう一つ入口があり、勝手口みたいな出入り口がある。
そこには『マッサージ処』の暖簾がかかっている。
隣が旅館だからなのか?しかし、銭湯にマッサージって、珍しい。
銭湯の暖簾の先はハの字になっており、男女別の下足箱がある。
正面にはマッサージ処の案内の黒板と、以前みなと湯が取り上げられた時の新聞が額に入って飾られている。
ちなみにこの“ハの字”スペース、他所と比べてかなり広く造られている。
右の男湯の戸を開けると、意外に番台ではなくフロント式になっている。
他にも見た事がある光景だが、もともと番台だったのを改造してフロントにしているのではないかと思う。
フロントで入浴料470円を支払い、指定のロッカーの鍵をもらい、脱衣所へ。
脱衣所は思っていた通りの折り上げ格天井で、とても天井が高い。
中の造りを見ても、やはりもともとは昔ながらの番台と脱衣所だったようだ。
無いところにフロントを作った上に、左手の大きな鏡の前には大きなベンチ、脱衣所の中心には二段ロッカー、右側にはマッサージチェアー、ずいぶん新しい大きな全自動ドラム式洗濯機が3台と、色々な物が置かれている為かなり狭く感じる。
照明は、シャンデリアの様な枠が天井からぶら下がっていて、その周りに蛍光灯が6本程付いている。
説明しにくいがそんな感じ。蛍光灯のシャンデリア風。
端っこの方には、現在はおそらく誰も使わないであろう脱衣籠もいくつか置いてある。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
今回の第一印象は風呂場の温度だ。
風呂場の温度がとても暖かいのだ。
ヒートショックへの対策なのか、ずいぶん暖かい。
ケロリン桶と椅子を持ち、カランを陣取る。
カランの数は向かって左の壁沿いに6、鏡とシャワーがついてる島カランが対面で5ずつ、右壁沿いに4で、合計20。
その他、右側の脱衣所寄りに、立ちシャワーが一つ付いている。
他にもそれぞれの列の水下の1つがホース付きシャワーで、その他が全て固定となっている。
風呂場は全体的に清潔感があり、もうずいぶん前だと思うが、床やカランまわりのタイルを張り替えてあるようだ。
正面の壁には鷲?鷹?の大きなタイル絵。
このタイル絵がとても大きい。
左側の壁にも山と湖のタイル絵。
この正面のタイル絵、もしかしたら、いや、絶対昔はペンキ絵の壁だったと思う。
この建物で、昭和の時代にこんなに大きなタイル絵なんであり得ない。その頃はペンキ絵が当たり前の時代だ。
でも間違えてたらごめんなさい。
湯船は2つ。
左が深湯、右が浅湯となっている。
まずは深湯。
この湯船も少し改造されており、もともと普通の深湯だったのをマッサージ湯に変えてあるようだ。
湯船の形は変えず、壁側に座れる位の段を作り、手すりを付けて2人用のマッサージ湯。
背中、ふくらはぎ、足裏へジェットが出ている。
温度は、こちらもあてにならない温度計で41度。
体感は45度位あるかと。
右の浅湯も温度は同じで、浅湯の半分からは気泡が出ていて、何故か水中からオレンジ色の光が出ている。
船越の竹の湯も同様の色だったので、何か意味があるのかな?
今度調べるとしよう。
先客は5〜6人程で、意外と皆さん会話がない。
皆さん近所の常連の方ではないのかな?なんて思いながらお湯に浸かっていた。
背中の壁の向こうからは建物のすぐ後ろを走る京浜急行の電車の音。
目の前には50歳位の方がタワシで身体をガシガシ洗っている。
お湯に浸かりながら上を見上げる。
それまで気付かなかったが、天井がとても高い。
昔ながらの銭湯の天井は、湯気抜きの為かなり高く作られているが、ここは平均を上回る高さだ。
色々考えながらのんびりしたところで、いつものように水を浴び、風呂場を後にする。
古い建物は建て替えたりすることが多い中、ここは古い建物の中に新しさを取り入れた、ある意味時代の少し先を行くタイプの銭湯に感じた。
服を着て外に出ると、少しだけ本当に旅館に泊まっているような感覚になる。
ほんの少しの錯覚だが、得した気分。
また来よう。
今日もいいお湯でした!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横浜市金沢区六浦東3丁目1−23

逗子市沼間 あづま湯

車で訪問。
今回は初の逗子市。

横浜横須賀道路逗子インターから約5分、JR東逗子駅からも歩いて行ける所にある。
今回、ネットで見た『東逗子駅から煙突が見える』という情報のみで探しに行くことにした。
駅前の通りを走っていると、建物の奥に青空に向かって立つ立派な煙突を見つけた。
駅前の通りから住宅街に少し入ると、すぐに大きな看板が見えてくる。
入口の看板はとても大きくインパクトがあり、建物の外観の綺麗さに驚いた。
建物に沿って5台分位の駐車場があるので車を止め、暫くの間立派な外観を眺める。
車から荷物をおろす際、開いていた窓の中から女性の声が聞こえてきた。
ここは通り側が女湯。
その女性方の声のボリュームが凄まじく、外にいるのに会話の内容がはっきり伝わってくる。
暖簾のある入口はオシャレな雰囲気で、デザイナーズ銭湯なのかと期待してしまうほど綺麗な造りをしている。
暖簾の先には券売機。
ここの券売機は非常にわかりやすく、シャンプー、髭剃り、歯ブラシまで券売機で販売している。
入浴券を購入したら、すぐ目の前にある下足箱に履物を入れる。
木製の鍵を抜き、建物の中へ。
自動ドアの先は休憩所とフロントになっており、右にフロント、左に待合室兼休憩所。
室内もとても綺麗。
フロントの前には販売している商品がガラスケースの中に綺麗に並べられている。
フロントの女性に入浴券を渡し、脱衣所へ。
フロントを挟み、右が女湯、左に男湯。
暖簾の先の脱衣所は奥行きはあまりなく、天井も低め。
左右にロッカーが並び、中心に3人位が座れるベンチ。
正面ガラス戸の左に洗面台と洗濯機、右に古い体重計。
床も壁も天井も、とにかく綺麗だ。
服を脱いだら風呂場へ。
ここでの第一印象は、薬湯の匂い。
だがそんなに臭くなく、匂い控えめ。
風呂場の形は普通の銭湯の造りをしているが、天井は低い。
窓は開けてあるが、やはり湯気抜きがあまりできておらず、風呂場全体を湯気が覆っている。
ペンキ絵やタイル絵等は無く、タイルに少しイラストが入っている程度。
カランは両側の壁沿いに6ヶ所ずつ。
中心には島カランがあり、鏡ありシャワー無しで、対面5ヶ所ずつ。
カランの合計は22。
その他壁側の脱衣所に近い所に、立ちシャワーが2ヶ所ついている。
開店30分後に入ったからか、一番風呂の皆さんと入れ替えのような形でカランを陣取る。
自分が入った途端に数名の方が出て行ったので少し空いて、風呂場には3名の先客。
カランまわりも綺麗だということ以外、特別印象は無し。
身体を洗い終えたら湯船へ。
湯船は2つ。
左に薬湯、右に普通の風呂。
まずは右の風呂に入る。
この風呂は右3分の1位の位置に、堺をつくる手すりが付いていて、手すりから左が浅湯、右が深湯となっている。
湯の温度は44度。
浅湯に入ると湯加減バッチリ。
2〜3人が入れる浅湯は少し熱めだが入りやすく、リラックスできる。
隣の深湯は1人用で、水中の段に腰掛けて座り、背中、ふくらはぎ、足裏へジェットが出ていてマッサージ湯となっている。
続いて薬湯へ。
赤とオレンジと紫が混ざったような色をしている。
看板にある今日の薬湯には『甘草』の札がかかっている。
自分には聞いたこともない名前だ。
薬湯の温度は低めの40度。
やはりどこも薬湯の温度は低めに設定しているようだ。
匂いも気にならず、細かい気泡に包まれながら湯に浸かると、寝てしまいそうになるほどリラックスできる。
2人入ると満員位の大きさの薬湯は人気があるらしく、1人が出るとすぐに1人入り、常に満員。
長風呂だと嫌がられそうなので、浅湯と薬湯に交互に入り、芯から温まったところで風呂場を後にする。
湯あがり、珍しく休憩所で休むことにした。
フロントの前には大きめのテーブルと椅子があり、テーブルの上には新聞が置いてある。
その他テレビやマッサージチェアー、飲み物の入った冷蔵庫がある。
冷蔵庫から牛乳を取り出し、フロントでお金を払いその場で瓶の牛乳をほぼ一気に飲み干す。
芯から温まった体内にキンキンに冷えた牛乳が注がれる。
言うまでもないが、最高。
暫く椅子に座り余韻に浸り、フロントの女性に挨拶をして銭湯を出る。
今日もいいお湯でした!!
最後に。
現在、逗子市には銭湯が一軒しかありません。
なので横須賀市に続き逗子市も制覇しました。
さて、次はどこ行こうか。

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

逗子市沼間1丁目19−11

久里浜 万葉湯

電車で訪問。
京急久里浜駅から徒歩2分ほどで到着。
駅裏手の踏切を渡ってすぐの場所にある今回のお風呂は、車通りも多く、看板も目立つ。
しかし大きな通りではないので、通らない人は知らない所だろう。
道路沿いに看板があり、風呂の種類や入浴料、営業時間等が書かれている。
建物の前は駐車場になっており、10台位が駐車できるようになっている。
建物は二階建てで、外観は完全にスーパー銭湯のようだ。
建物上部には『やすらぎの湯 万葉』の文字が幻想的にライトアップされている。
正面の入口は自動ドアになっていて、中に入ってすぐに下足箱がある。
建物に似合わず、下足箱は昔ながらの木の鍵だ。
広いエントランスも、まさにスーパー銭湯そのもの。
正面にはフロントがあり、フロント左側には2メートルを越すであろう大きな古い振り子時計。
左奥のスペースにはマッサージチェアーが置かれている。
こちらの支払いは、横須賀の銭湯唯一の券売機。
二台ある券売機のうち一台が故障中だったので、稼働しているのは一台。
よくラーメン屋とかにある、よく見かける券売機。
この券売機が非常にわかりにくく、どれを買ったらいいのかわからなかったのでその先にあるフロントの女性に教えてもらった。
入浴料470円と別料金のサウナ250円(バスタオル付き)で720円。
フロントに入浴券と下足箱の鍵を渡すと、指定されたロッカーの鍵と、サウナに入るための白い鍵のような物を渡してくれた。
ここは別料金を支払った客しかサウナに入れない様に工夫がしてあるようだ。
フロントの方から
『今日は下が男湯になります』
と言われ、よく理解ができなかったので聞いてみると、男湯と女湯が日替わりで入れ替わるそうだ。
この日は一階が男湯、二階が女湯。
今回は入れなかったが、二階には檜風呂があるそうだ。
一階の風呂場はフロントのすぐ右脇にあり、二階へは階段かエレベーターで上がれるようになっている。
脱衣所へ。
暖簾の先は多くのお客さんがいる。
脱衣所もまさにスーパー銭湯。
ロッカーは縦に三段、数も相当多い。
背負っていた大きなリュックを見ていたのだろう、下段の大きめのロッカーを使わせてもらった。
他にも荷物を仮置きできる棚もあり、棚の中には小さな脱衣籠がある。
脱衣所内にはジュースや牛乳が買える自販機もあり、脱衣所内で飲めるベンチスペースもある。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
ここでの第一印象は、まず人の多さ。
脱衣所でもかなりの人数がいたが、風呂場でも凄い人数。
脱衣所合わせてざっと20〜30人位か。
週末の夕方だったからからか、今までの銭湯とは客層も全く異なる。
ここはとにかく子供が多い。
親子連れも、子供達だけで来ている中学生位の子もいる。
もちろん大人の方も多いが、年配の方がずいぶん少ない印象。
風呂場は床も壁もタイルで、タイル絵の類は無い。
ここは銭湯でも健康ランドでもなく、どこかの温泉ホテルの大浴場のような造り。
天井は低いがとても広く感じる。
ガラス戸を開けた正面に大きな風呂があり、左奥にカランが並んでいる。
入ってすぐにあるステンレス製の棚からケロリン桶と椅子を持ち、カランを陣取る。
この辺は銭湯らしい。
カランは少し変則的な並び方ではあったが、20ヶ所位。
全てにシャワーと鏡が付いている。
全体的に綺麗だが、気になる所が。
無人のカランに椅子と桶、場所によっては洗面道具が放置されている所が多い。
通常、銭湯ではカランの場所取りは禁止されている。
空いてる時は大丈夫だが、混雑時は身体を洗い終えたら洗面道具を置く棚(だいたいどこにでもある)に荷物を置き、桶と椅子を返しておくのが銭湯のマナー。
子供も来る所なので仕方ないが、ルールはルール。そこは守ってもらいたい。
カランまわりは隅々まで掃除が行き届いており、とても使いやすい。
いつも使うカランよりいくらか湯量が多く感じる。
身体を洗い終えたら湯船へ。
湯船は3つ。
大きな風呂、露天風呂、水風呂。
まずは1番大きなメインの風呂に入る。
広い浴槽は大人数でも浸かれるようになっていて、備長炭が積まれた口からお湯が湯船に注がれている。
浅く造られた風呂は41〜42度位とぬるめ。
同じ浴槽の中には区画が分かれていて、ゆっくり浸かれる場所と、電気風呂、座るジャグジー、立って入るマッサージ湯等がある。
これもスーパー銭湯のような造り。
他所と比べるとずいぶんぬるく感じるが、子供でもゆっくり浸かれるようになっている。
サッと一通り入ったら次へ。
続いてはカランの先にある露天風呂へ。
戸を開け、外に出ると意外と広い。
銭湯の露天風呂といえば、戸を開けた先にすぐ浴槽で、2〜3人入れば満員位の大きさが多い中、ここはカランが2つあり、外気浴ができる位の余裕もある。
湯船も大きく、大人7〜8人は余裕で入れる位の大きさ。
入ってみると、内湯よりも温度が低い。
温度計は40度を少しだけ下回っていて、熱い風呂に慣れている私にはどうしても合わず、すぐに出てしまった。
次はサウナへ。
サウナに入るには、フロントでもらった『鍵』を使うのだが、初めてなので入り方がわからない。
プラスチック製の白いフックのような鍵を縦長の鍵穴のような所に挿すが、どうしたら開くのかがわからず、暫くの間入れなかった。
困っていたら、中にいた先客の方が中から開けてくれた。
どうやら白い『鍵』を穴に挿し、鍵穴にフックのように引っ掛けてそのまま引っ張るだけだったようだ。
難しく考えたのが恥ずかしい。
サウナ内の温度はちょうど100度。
L字二段のサウナは広めに造られていて、10人は余裕で入れる大きさ。
座面や床のスノコ等は新しく、サウナ内もとても綺麗。
大きな室内の割に時計は無く、五分計の砂時計が2つ。
風呂場には先客が多い中、サウナを利用する客は意外と少ない。
気持ちよく汗をかいたら水風呂へ。
水風呂の温度は19度と、水風呂にしてはかなり高め。
もっと冷たい水風呂に慣れているが、たまにはゆっくり入れる水風呂も気持ちいいもんだ。
サウナと水風呂を3セット入り、風呂場を後にする。
湯あがり、フロントの方に二階に軽食コーナーがあると聞き、エレベーターで二階に上がる。
エレベーターを降りるとすぐ目の前に休憩所がある。
そこには畳の座敷にテーブルが置かれていて、普通の蕎麦屋さんのような感じ。
ここも券売機で精算らしい。券売機の隣にはアイスの自販機も。
軽食コーナーといっても飲み物、かき氷、ラーメン、そば、うどん、ご飯物まで揃っている。
湯上りに欲しい物は一通り揃っているようだ。
ここはいい意味で銭湯らしくない銭湯だと思う。
家族で、仲間で、のんびり過ごすには最高の場所かな。
個人的にはお湯の温度が低いのは物足りないが、家の風呂と同じと思えば問題ない。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市久里浜1丁目6
癖す

汐入 大黒湯

車で訪問。
近くのコインパーキングにとめて少し歩く。
今回の大黒湯さんは、子之神通りというバス通りにあるため、横須賀在住の方はこの銭湯を知っている方も多いと思います。
突然ですがここから話が少し逸れます。
何故、この通りが子之神通りというかと言うと、この通り沿いに子之神社という神社があります。
その神社の祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)。
数多くの別名がありますが、その中の1つが大黒様とも言われています。
その神社のすぐそばにある大黒湯。
写真をよく見てください、建物の中心の屋根の下。
こちら、大黒様の顔です。
神社の祭神の名が付いた銭湯で、その神様のシンボルが付いているとなれば、これは間違いなく神社にあやかっての事でしょう。
色々調べていくと、このように興味深い事がわかってきたりします。
ただ、個人的に勝手に調べた事なので憶測ですが。。。
では、話を戻します。
通りに面した暖簾をくぐるとハの字の入口。
左手の男湯へ。
脱衣所内に下足箱がある場合、靴を脱いだら先に入浴料を支払い、靴を持って下足箱に入れるのが通常。
しかしここは皆さん下足箱を使用しておらず、先客の方は皆さん脱いだまま入浴しているようだ。
昔ながらの番台には誰も座っておらず、販売用のタオルが置かれている。
声をかけると、番台下の仕切りカーテンの向こうからご婦人の声。どうやら常にカーテンの向こうに座っているようだ。
元気よく挨拶してくれたご婦人に入浴料470円を支払う。
この日、ちょうどボディーソープを切らしていたので使い切りタイプの小さな物を買おうとしていた。どこの銭湯にも置いてある、40円のビオレUを。
しかし大黒湯さんには販売用のボディーソープが無いという。
その代わりにと、使い切りではない普通サイズのボディーソープを渡してくれた。
それは使いかけの物で、なんと貸し出し用だそうだ。
おそらく横須賀市内で貸し出し用のボディーソープがあるのはここだけだろう。
そしてここの番台には一枚のサイン色紙。
その色紙は、タレントの鈴木奈々さんが大黒湯さんに書いたもの。
私は見ていないが、数年前に古い銭湯の清掃をするというテレビの企画があったそうだ。
その古い銭湯が大黒湯だったと。
脱衣所も昔ながらの造りで、古い体重計、くすんだ大きな鏡がいかにもレトロ。
脱衣所で他所の銭湯と大きく異なる所は、普通に家の家具が置いてあるということだ。
プリンターが乗ったパソコンラック、大きなテレビ台(以前よくあった、テレビのまわりが棚みたいになっているタイプ)、小ぶりな家庭用冷蔵庫。
冷蔵庫はまだわかる。
家庭用なので中はわからないが、飲み物が冷やしてあるかもしれない。電源が入っているかどうかもわからないが。
ロッカー前は家具に占領されているので脱衣籠に衣類を入れる。
準備ができたところでいざ風呂場へ。
ガラス戸を開けて第一印象は、ずいぶん静かだなと感じた。
銭湯の多くは湯船から気泡が出ており、その気泡の音が『銭湯の音』と言っても過言ではない。
しかし、ここの湯船からは気泡が出ていないようだ。
先客は2名、身体を洗っている。
ケロリン桶と椅子を持ってカランの前に座る。
カランは左の壁沿いに5、島カランは対面で4つずつ、右壁沿いは6、合計19。
島カランはシャワーと鏡は付いてない。
先客の2人は右の壁沿いのカランを使用しているので、左壁沿いのカランへ。
椅子に座り、からお湯を出そうとするがいつまで経っても水のまま。
困ってキョロキョロしていたら、今まで付いていたであろうシャワーが取り外されているのに気付く。
シャワー無いしお湯も出ないので、先客がいる反対側へ移動する。
移動した先のカランからは、もちろんすぐにお湯が出た。
身体を洗うも、やはり近くに先客がいると落ち着かない。
いつも利用客が少ない場合はなるべく人がいない方を使う事が多いので、尚更先客2人に挟まれると落ち着かない。
うち1人はこれまたとんでもない刺青を背負った常連さんらしき人。
さっさと身体を洗って湯船へ。
こちらはペンキ絵ではなくタイル絵。
雪山をバックにした里山のタイル絵が貼られている。
左側面には小さな富士山のタイル絵もある。
湯船は2つあり、左が浅湯、右が深湯。
まずは深湯から入る。
ここの深湯は他所より少しだけ深いと思う。
温度計は無いが、45度程の熱めのお湯。
熱いお湯だが、ここのお湯はすごく気持ちいい。
これだけ銭湯に通えば、多少だがお湯の違いもわかってくる。
他所にもあったが、身体にお湯をまとう様な、まろやかなお湯。
よく薪で沸かすとお湯がなめらかになると言われているが、その中でもたまに『当たり』のお湯に入れる事がある。
嬉しいことに、ここはそのうちの1つだ。
何故薪で沸かすとお湯がなめらかになるか、その理屈はまた次回以降に説明します。
浅湯にも入ったが、誰かが水を入れたのかずいぶんぬるく感じた。
なので深湯に入り身体を芯から温め、水をかぶって風呂場を出る。
番台のご婦人、最後までとてもいい笑顔で送り出してくれました。
やはりこのタイプの銭湯、最高です。
ぽっかぽかに温まり、銭湯を後にする。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市汐入町4丁目9
くせすど

追浜東町 アクアスポットニュー松の湯

車で訪問。
今回訪れたお風呂は、追浜駅前の商店街から山の方に少し入った商店街沿にある。
同じ松の湯という名前は安浦にもあるが、こちらは『アクアスポットニュー松の湯』。
一階が駐車場とコインランドリー、二階が銭湯と銭湯経営のカフェ、三階から上が居住空間(マンション?)と、こちらはいわゆるビル銭。
一階の駐車場は10台ほどのスペースがある。
外階段を上ると喫煙スペースがあり、目の前が男女共用の下足箱がある。
かなりの人数が入っても大丈夫な下足箱の数。
中に入るとカウンターがあり、カウンターの前には広い待合スペースがあり、椅子とテーブルとテレビが置かれている。
待合スペースから入れるカフェもあり、ここはもうスーパー銭湯のようだ。
カウンターで入浴料470円を支払うが、ここには追加料金でサウナも入れる。
サウナ利用客には大小のレンタルタオルが付いてくるが、追加料金は300円かかる。
ずいぶん強気な価格設定だが、ここは期待するとして合計770円を支払う。
男女別の暖簾の先はスーパー銭湯のような脱衣所で、全てロッカー式。
体重計はデジタルだが、ドライヤーはコイン式(20円)と、レトロ感も持ち合わせている。
壁にはポスターが並び、
『長生きしたけりゃ銭湯だぜ!!』と大きく書かれたポスターも。
インパクト抜群、これ欲しい。
風呂場のガラス戸を開けると、まず感じたのは塩素の匂い。
臭いと思うほどではないが、他所の銭湯にはなかった匂いなので、ちょっと気になる。
全体的に白を基調としたタイルが貼られている。
風呂場全体が大量の湯気で覆われていて、雰囲気はバッチリだ。
ペンキ絵やタイル絵の類は無く、風呂場の造りも銭湯というよりサウナ施設や健康ランドのようなイメージ。
ここはとにかく綺麗。
脱衣所も風呂場も素晴らしい。
カランは左側の壁沿に8つ。
中心に島カランは対面で5つずつ、計18。
こちらの島カランはシャワーも鏡も付いている。
洗面器はケロリンと同じ形、同じ色だが何も書かれていない。
カランを陣取り身体を洗う。
変わったことはないが、カランまわりもとにかく綺麗だった。
こちらの湯船は種類が豊富。
寝湯、バイブラ湯、うたせ湯、電気風呂、露天風呂、水風呂。
そのうち寝湯、備長炭入りバイブラ湯、うたせ湯、電気風呂は1つの湯船で繋がれている。
まずはバイブラ湯、一番普通の風呂っぽいから先に入ることにする。
こういう風呂はあんまり熱くないことが多いが、ここは熱めになっている。
温度計は42度だが、確実にそれ以上の温度だ。
バイブラといってもいつもの細かい気泡ではなく、大きなコブ状の気泡が数カ所から出ている。
気泡の勢いと波が強く、肩まで浸かっていると顔まで波がくる。
残念ながらゆっくり浸かれる風呂ではないので、他の風呂に移動する。
うたせ湯は、天井付近から下に向かって大量のお湯が放出されていて、そのお湯を頭や肩等に当てるマッサージ湯的なもの。
立って入り、まわりは飛び散り防止のパーテーションで囲まれている。
これは今の気分には合わず、すぐに移動。
電気風呂の電気は程よい強さ。
寝湯は3人が同時に入れるが、あまり好きではないのですぐに出る。
この温度で何種類も入っていたらのぼせてしまいそうだ。
少し休むために露天風呂へ。
ここの露天風呂も薬湯になっていて、看板には『生薬』のプレートがかかっている。
3〜4人入れるほどの露天風呂の温度はやはり低めで、気になる薬湯の匂いもあまり感じない。
外気で少し涼んだらサッと入り、身体を拭いてサウナへ。
サウナの扉を開けるとまず広さにビックリした。
座る段が三段あり、横に5人ずつ座れる位のスペースがあるので、MAX15人位が入れる位の大きさ。
サウナ内の床も壁もとても綺麗で、こちらのサウナはガス遠赤外線サウナとしており、温度も90度に設定してあるそうだ。
しかし温度計は96度ある。
5分計の砂時計をひっくり返し、中段に腰掛ける。
壁にはガス遠赤外線のうんちくが書かれていて、他のサウナとの違いを強調している。
しかし他との違いは自分にはわからず、普通に汗をかき、水風呂へ。
水風呂の大きさは他所と変わらない2人程度の大きさ。
サウナの大きさからすると少し小さく感じるが、15度の水温はちょうど入りやすい。
水風呂でキュッと身体を締めたら、身体を拭いて一度脱衣所で休憩。
少し休み、バイブラで身体を温めなおして二度目のサウナへ。
私が身体を洗っている時から他のお客さんがサウナに入った様子はないのだが、何故か2回目は温度計が100度を指していた。
何故突然4度も上がったのか?
今回はサウナ2セットで風呂を出る。
フロントの前にあるカフェの営業時間は18時までらしく、どんな感じの物を提供する店なのかが気になるが、そこはまた次回。
湯あがり、車に乗ると身体の匂いが気になる。
塩素っぽいなと思っていたが、これは間違いなく薬湯の匂いだ。
この匂い好きじゃないのに、またやってしまった。
前にも思ったが、漢方系の薬湯は今後なるべく控えよう。
今回の銭湯は、正直銭湯と言っていいのかわからなくなるようなお風呂でした。
銭湯と言うより、限りなく健康ランドやスーパー銭湯に近い風呂だと思う。
入れ替わりで沢山のお客さんが出入りしていて、なかなか賑わってました。
トータルでは気持ち良かったが、ゆっくり入れるフラットな白湯も欲しかった。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市追浜東町3丁目47

久里浜 西の湯

車で訪問。
場所は久里浜、東京湾フェリー乗り場のすぐ近く。
地図では一応、横須賀最南端の銭湯。
フェリー乗り場の近くのコインパーキングに車をとめ、歩いて向かう。
大きな通りから裏道に入り、しばらく行くと裏道沿いに見えてくる。
通りに面して窓があり、その面が向かって左側の側面。おそらくこっちが男湯か。
建物は古いが、外観が古いのはどこも同じだ。外見は普通の風呂屋と同じ。
入口付近はトタンで、ずいぶん大きな暖簾が出迎えてくれた。
暖簾をくぐるとハの字の入口。
正面に小さなタイル絵と傘立て、右が女湯、やはり左が男湯になっている。
靴を履いたまま戸を開けると目の前が番台で、そのまま番台の女性に入浴料470円を支払う。
番台前で靴を脱ぎ、脱衣所の中にある下足箱に入れる。
脱衣所は全体的に奥行きが無く、横長な印象。
横長といっても少し狭い感じか。
詳しくは覚えてないが、赤とグレーのカラフルな天井だった。
脱衣所には木製の身長計、古い体重計、マッサージチェアー等、いつも見る光景。
ロッカーと脱衣籠両方あるが、ここはやはり脱衣籠を使う。
風呂屋に来るときは、なるべく貴重品を持ち込まないように心がけているから安心だ。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場も奥行きが無く、横長な印象。
床、壁が白いタイルで、天井まわりも白いペンキ。
全体的に白ってなかなか無い。
しかも珍しい、ペンキ絵やタイル絵等は何もない。
浴場内は白いタイルやペンキなので、水垢や汚れが際立って見える。
残念ながら、自分基準の『清潔感』は、基準を下回っている。
あくまで自分基準だが。
先客は2名。
うち1名は全身刺青。滅多に見られないすんごい刺青。
こちらももちろんケロリン洗面器。
椅子と洗面器を持ってカランの前へ。
カランの数は全部で16。
両側の壁沿いに4つずつ、島カランは対面で4つずつ。
島カランには以前鏡があったのか、両サイドに細い金属の棒だけが立っている。
いつものカランで身体を洗う。
印象はシャワーの温度が少し低かったかな。
身体を洗い終わったら湯船へ。
湯船は3つあり、左から薬湯、浅湯、深湯。
全ての湯船から、出方は異なるがブクブクと気泡が出ている。
まずは真ん中の浅湯へ。
3つある湯船の中でこれが一番小さい。
大人3人ではキツい位の大きさだ。
温度計は無いが、42〜43度程度だと思う。
深湯も同じ温度だったので、浅湯はすぐに出て深湯に浸かることにする。
浅湯に比べて深湯の方が気泡が細かく、お湯が柔らかく感じる。
深湯に浸かっていると先客が出て行ったので、風呂場には私1人となった。
今日も贅沢な時間だ。
でもなんだか落ち着かなくて、薬湯に入ることに。
浴槽の上の壁にある本日の薬湯の看板には、
『温浴素じっこう』
のプレートがかかっている。
赤茶色というか、なんかそんな色。
最も気泡が強い薬湯に入ってみると、まず温度に驚いた。
他所の銭湯はだいたい薬湯はぬるめに設定されている。
しかしここは薬湯が一番熱いのだ。
隣の湯船より2〜3度は高いと思う。
よくわからないが、身体に良さそうな匂いがする。
今日は久しぶりに薬湯でゆったりしよう。
どこの薬湯にも、まろやかなお湯に包まれるような、そんな気持ち良さがある。
どうやら、最近薬湯が好きになってきたみたいだ。
ぽかぽか温まり、気分良く風呂場を後にする。
『温浴素じっこう』の意味がわからず、風呂を出る際に番台の女性に聞いてみたら、その方もそれが何なのかは知らないそうだ(笑)
調べてみると、化粧品や洗剤等を製造している会社の業務用入浴剤だそう。
今回の風呂は自宅から最も『行きにくい』場所にあった為、他の印象も引っ張られてしまい星の数は辛口になってます。
しかし皆さん勘違いしないでください。
私は公衆浴場に対して序列をつけているわけではありません。
その日の体調、気分、機嫌、天気や他のお客さんの態度等によって星の数は変わるはずです。
その日その時の気分なので、星の数は参考にはなりません。
今日もいいお湯でした!!

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また来たい度

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