大田区蒲田本町 〜蒲田温泉〜

大田区最初の銭湯は、黒湯で有名な蒲田温泉へ。
午前中から車で向かい、昼前に到着。
ナビ通りに来たので場所はすぐにわかったが、近くに工事現場があるためかコインパーキングがどこもいっぱい。
仕方なく少し離れた所に駐車して、歩いて向かうことに。

環八通りから商店街に入り、しばらく歩いた先の角を曲がるとすぐに見えてくる。
建物より先に見えてきたのは巨大な赤いアーケード看板。
看板には大きく『蒲田温泉』と書かれており、さほど交通量の多いところではないのだが、とんでもないインパクトを放っている。

建物は3階建て位のマンション型銭湯で、一階部分が銭湯になっている。
外壁は黄色いタイルで、入口付近にはお客さんの自転車が並んでいる。

靴を脱ぎ、入口にある券売機で入浴券を購入。
公衆浴場ではサウナが別料金になっていることが非常に多いのだが、ここはサウナの利用が無料とあって、サウナ好きには最高のサービス。
他にも、よくある手ぶらセットの他に、『浴衣手ぶらセット』という物まである。
ここには2階部分に宴会場があり、その他仮眠室まで用意されているので、館内着のような感じで着用するものと思われるが、今回は入浴のみなのでスルー。

中に入り、フロントへ。
フロントには元気よく挨拶してくれる愛想のいい女性が一人。
フロントの前にはガラスのショーケースがあり、入浴に必要な様々な物が販売されている。
オリジナルTシャツも販売していて、各サイズとも、かなりの色のバリエーションがあり、1枚1000円とかなり安く販売している。

他にもフロント前にはテレビ、ソファー、マッサージチェアーが置かれていて、休憩所として利用できる。
普段、ここの二階にある宴会場は食事でも利用できるが、残念ながらこの日は終日貸切になっているとのことで、ここで食事をすることができなかった。
スタッフの方に許可をもらい、偶然居合わせた宴会場の下見の団体の後をついていき、風呂より先に宴会場を確認。
テレビやネット等で見た通り、ホントに普通の宴会場の形をしている。
テーブルと座布団が並び、正面には一段上がったステージまである。
よくある温泉旅館のそれそのものだ。
下に降り、スタッフの方にお礼を言うと、面白い事を教えてくれた。
『先日はね、結婚式の二次会で使って頂いたんです。袴姿の方もいらっしゃいましたよ』。

あまりの衝撃に、失礼ながら『本当ですか!?』と聞いてしまった。
地元の昔からの馴染みの方なんだろうか。銭湯で二次会とは。
借りる方はもちろん、貸す方にも驚きだ。

脱衣所はロッカー式で割とコンパクト。
ロッカーがかなり新しく感じた以外は、特に変わった所はなかった。
荷物が多かったのでロッカーを二つ使わせてもらい、風呂場へ。
風呂場は天井低めで、かなり縦長の印象。

奥が湯船、手前にカランが並び、右手前にサウナと水風呂がある。
水風呂の前にあるカランに座るが、サウナ利用の方がよく通る場所に座ったため、ちょっと手狭に感じた。

カランは左壁沿いに9、鏡付き島カランが対面で10と7、右壁沿いに4。
カラン周りには特別な印象は無し。

まわりのお客さんは小学生の親子連れから墨の入った年配の方まで様々。
まだ午前中だというのになかなか混んでいる。
身体を洗い終えたら湯船へ。

ここ蒲田温泉は天然の黒湯で有名。
奥左側にある黒湯は2種類あり、熱湯とぬる湯に分かれている。
まずはぬる湯から。
ぬる湯というので40〜42度くらいを想定していたが十分なほど熱い。
もちろん、隣の熱湯はさらに熱い。
想像していた以上に。


ここには大きなデジタルの温度計がついていて、2つの湯船の温度がはっきりとわかるようになっているが、何故だか2つとも一桁目のデジタルが見えにくく、はっきりとした温度はわからなかった。
でも、おおよその見当はつく。
熱湯が47〜48度、ぬる湯が44度くらいではないか。
熱湯の針の温度計では54度を指しており、間違いなくこれは故障だとわかる。
54度なんて入れる訳がない。

でも、熱湯好きの自分としてはこの温度は嬉しい。
そしてここの黒湯は、濃さが凄い。
だいたい黒湯といっても、薄く茶色がかった位が多いのだが、ここは違う。
両手ですくってみると、自分の手のひらが見えないほどの黒さ。
しかも独特な匂いもさほどなく、とても入りやすい。

一気に身体を温めたらサウナへ。
サウナはドライサウナで、MAXで7〜8人といったところか。
特に変わった印象は無いが、時計も温度計も見当たらない。
正確にはわからないが、おそらく90度ちょい位。
しばらく汗をかいたらすぐに脇にある水風呂へ。
こちらの水風呂は1人用で、程よく冷えた水が身体を引き締めてくれる。

続いて黒湯の隣の電気風呂とバイブラ湯へ。
こちらは2つとも黒湯ではなく普通のお湯。
電気はさほど強くなく、温度も42度程と、誰でも入りやすい温度になっている。

最後に黒湯のぬる湯に浸かり、風呂場を後にする。


湯あがり、ずっと気になっていたのでTシャツを購入。
またここの黒湯にまた浸かりに来よう。そしたら二階で何か食べよう。

今日も、いいお湯でした!!


アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

蒲田温泉

台東区浅草 〜蛇骨湯〜

今回伺うのは下町浅草のど真ん中、江戸時代から150年以上続く“超”老舗銭湯。

銭湯の屋号はほとんどの場合、地名か縁起の良い物から取る場合が多いが、ここはそうではない。
『蛇骨湯(じゃこつゆ)』という珍しい屋号の由来は、江戸時代にこの付近の職人が住んでいた蛇骨長屋という長屋があり、そこから付いた名前だとか。
つまり、時代劇や落語の中の世界、そんな時代からの銭湯なのだ。

江戸時代に強い憧れがある私は、数日前から楽しみで仕方がなかった。
そして当日、車で向かう。
休日の浅草とあって、とんでもない人の数。
あまりの人の多さの為、安全な少し離れた場所にあるコインパーキングに駐車。

そこから少し散歩しつつ、ゆっくり蛇骨湯に向かうことにする。
裏道の駐車場から通りに出て、信号を渡ればそこは雷門。
もちろん、記念写真を撮る観光客でごった返している。

目的は銭湯なのでどこの店にも入らず、仲見世〜六区通りをふらふらと歩く。
やっぱ浅草って、外国人観光客がかなり多い。
向かう蛇骨湯は、雷門からほんの5分程度。
繁華街の中にある上、地図を見ながらなので当然迷わずに到着する。

地図上では場所はわかっていたし、テレビやネットでも紹介されていたのを見ていたので外観なんかはわかっていたが、それでも想像を遥かに超えた立地。
わかりやすく言えば、商店街の裏の裏。
私が来た側とは反対の道には小さな看板があるようだが、観光客が何も知らずに歩いていても、絶対見つけることができないだろう。

建物は、なぜか隣の建物なんかに比べて小さく見える。
ぱっと見一階部分しか見えなく、なんとなく銭湯ぽくない。
雰囲気でいえば蕎麦屋のような、そんな感じ。
建物の隣にはコインランドリーがあり、無人ではあるが元気よく乾燥機が稼働していた。

到着したのが12時30分頃。
しかし、空いてるはずのシャッターが閉まっている。。。
当然、営業時間等は下調べをしてきたが、ここまで来てお休みとは。。。

しかしよく見ると自分の勘違いだと気付く。
開店時間が12時だと思っていたが、本当は13時だった。
開店までの30分間、店頭で開店を待つことを即決。
自分の勘違いではあるが、営業時間前に来たのだから、ここは一番風呂に入ろうじゃないか。

その日はよく晴れていたが、そこは裏道で日陰、おまけに冷たい風が吹き抜ける為すぐに身体が冷えてくる。
並び始めて10分ほど、通行人も通らない裏道で立ち尽くしていると、ついに次に並ぶ方登場。
自転車で乗りつけた常連さんと思われる女性は、40代前半位だろうか。
もうしばらくすると、ぞろぞろと並び始める。
前の方はいかにも常連の御婦人方。
一人で来ている方が多く、列に並ぶと途端に常連さん同士で会話が始まる。
少しずつ列は長くなり、開店直前になると20人以上が並んでいただろうか。

定刻になるとシャッターが開かれ、皆さん一斉に中へなだれ込む。
中に入ると、左手に券売機二台、右が下足箱になっていて、狭いながらもスロープになっていて、バリアフリーに対応している。
新しいタイプのロッカー風の下足箱に靴を入れて、鈴の付いた鍵を抜く。
この時、特に常連さんの女性陣は凄まじいスピードで中へと入って行った。

少し乗り遅れた感があったが、間違えないように券売機を眺める。
さすが浅草の超有名銭湯、券売機の説明書きが日本語、英語、韓国語、中国語と、なんと4カ国で書かれている。

サウナに入りたかったので、
『大人入浴料&サウナ&手ぶらセット800円』
を購入。
入浴料金の他にもレンタルのタオルや小物の販売等があり、手ぶらで来ても全て揃うようになっている。

券を買って中に入ると、すぐ正面がフロントになっていて、女性二人で手際よく対応してくれた。
渡された手ぶらセットはタオル、カミソリ、歯ブラシが手提げ袋に入っていて、濡れたタオルをそのまま持ち帰る事ができるようになっている。
お遍路のスタンプは後回しにして、急いで左手の男湯へ。
脱衣所はとても広く、全体的に木目で清潔感がある。
ここは全て鍵付きロッカー式になっていて、ある程度大きな荷物にも対応しているようだ。
その他脱衣所には洗濯機一台、血圧計、フットマッサージ等が備え付けられている。

サッと服を脱ぎ、手ぶらセットを手にいざ風呂場へ。
券売機やフロントで、もたもたしているうちに数人に追い抜かれ、風呂も先を越されたかと思っていたが、なんとか一番乗りで風呂場に入れた。

風呂場は脱衣所から入ると、正面に大きな大きな富士山のタイル絵。
左手に露天風呂と水風呂の出入り口があり、
左正面角から浅湯、マッサージ湯、電気風呂が並んでいる。
カランは左に4、鏡付きコンクリート製の島カランが6ずつ、右壁沿いに7、正面にも少し狭く見えたが3箇所ほど付いている。
雰囲気は、完全にスーパー銭湯。

まず先に身体によくかけ湯をする。
そして他には目もくれずに目の前の風呂へ入る。
よかった、思いがけず蛇骨湯の一番風呂に入れた。
直後から続々とお客さんが入ってくるのが見えたので、すぐに出て次のメインである露天風呂へ。
露天風呂もあまりゆっくりはせず、他の人が入ってくる前に一度出る。

ここ蛇骨湯は、『黒湯』と呼ばれる立派な温泉で有名である。
その上驚きなのが、各風呂はもちろん、水風呂も、カランから出るお湯もシャワーの水も、全て自家源泉の温泉なのである。
そのため洗面器にお湯を溜める時も、薄く茶色かかったお湯が出てくる。

島カランを陣取り、頭を洗い身体を洗い、髭を剃り、歯を磨く。
公衆浴場のカランから温泉が出てくるって、なんだか贅沢な気持ちだ。
身体を洗っているうちに、風呂場は一気に満員状態、中には外国人の方も。
やっぱり混む前に先に入っておいて良かった。

身体を洗い終え、改めて浅湯から入ろうとするも、満員。
マッサージ湯も、電気風呂も、満員。
ある程度身体が温まっているので、お湯には後でゆっくり浸かるとして、先にサウナへ。
サウナ室内は二段になっていて、7人位が定員位。
普通のドライサウナで、温度はちょうど100度。

こちらも中に入るとすでにほぼ満員。
少しつめてもらって座るも、こうも混んでると居心地が悪い。
公衆浴場にしては珍しく、サウナ室内にテレビが設置されていた。
程よく汗をかいたら水風呂へ。
露天風呂があるドアの向こうには、先ほど入った露天風呂の他に水風呂が設置されている。
正面に手すりがあり、丸椅子に座り少し休めるようにもなっている。
その手すりの先には岩山が造られていて、手すりの下には小さな池があり、そこには多くの鯉が泳いでいる。

このスペースは露天風呂というより、吹き抜けに屋根が付いているような感じで、雨が降っても心配なく入れるようだ。

左手にある水風呂の温度は14度と、熱くなった身体を一気に冷やしてくれる温度になっている。
もちろん、この水風呂も黒湯。
ここで少し黒湯の独特な匂いを感じた。

水風呂から出て椅子に座り、鯉を見ながら少し休憩。
なんかどこかの旅館に来たみたいだ。
いや、温泉旅館にも鯉を見ながら露天風呂ってなかなかないかも。

目の前にある露天風呂が空いてきたので、改めて入る。
温度は40度と、熱湯好きとしては少し物足りなさはあるが、ゆっくり浸かるにはちょうどいいのかも。
だから皆さん長々と浸かっていたのか。

少しして、内湯も余裕ができてきたので移動する。
内風呂は浅湯〜マッサージ湯〜電気風呂まで大きな1つの湯船になっていて、温度は42度と、誰でも入りやすい温度になっている。

さっき入らなかったマッサージ湯はスイッチ式で、押すと勢い良くジェットが出てくる。
隣の電気風呂はかなりの人気らしく、年配の方が次から次へと入りにくる。
ようやく入れたが、あまりの電流の強さに耐えられず一瞬にして出る。
今のところ、都内の電気風呂は全部入れないくらい電気が強い。

ゆっくり内湯に浸かりながら浴場内を見渡すと、さほど大きくはない銭湯だが本当にお客さんが多い。
外国人の方も何組かいるのを見ると、ガイドブックかなんかにも載ってるのかな?

風呂に一通り入ったら、立ちシャワーを浴びて風呂場を後にする。
入る時は気付かなかったが、フロント横には小さな待合スペースがあり、飲み物の販売もしている。

東京下町のど真ん中、憧れていた老舗銭湯を満喫。
次来るときは湯あがりに一杯、久しぶりに電気ブランで有名な神谷バーにでも行きたいな。
やっぱ浅草って街が大好きだ。

最後に、車に乗り込んで気付く。
やはり蛇骨湯の黒湯には独特の匂いがあり、自分の身体にその匂いがついていた。
それも、自分には少し苦手な匂い。。。

まぁいいや、それでもまた来よう。

今日も、いいお湯でした!!


アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

蛇骨湯

世田谷区祖師谷 そしがや温泉21

祖師ヶ谷大蔵駅近くに車をとめる。
初めて来る町なので、散歩がてらここから歩いて向かうことに。

歩き始めてすぐ、駅前の小さな広場の前を通ると、面白い物を発見。
駅前広場にウルトラマン像が設置されている。
さほど大きくはないが、何も知らない初見のインパクトは凄まじい。
そのまま広場を通り過ぎ、商店街の入り口へ進む。
駅前の商店街の入口にも、一目でウルトラマンとわかるゲートが設置されている。

そしてなんと、商店街の名前も

『ウルトラマン商店街』

後で調べたところ、ウルトラマンシリーズで知られる円谷プロダクションの初代社屋がこの地にあり、『ウルトラマン誕生の地』ということで名付けられたそうだ。

さて、商店街の中へ。

初めて訪れた祖師谷の町は、自分のイメージと少し違い、レトロな雰囲気も残る。
今風の飲食店や酒屋、肉屋等の専門店、スーパー等もあり、この商店街は人も多く活気がある。

ここは車道と歩道の境がない、昔ながらの商店街。
商店街は歩行者専用ではないので車も通るが、通行人が多いのであまり多くの車が通る訳ではない。

商店街を歩くこと数分、見覚えのある建物を発見。
以前テレビ番組でこの銭湯を紹介していた時、曲がり角の目印をなんとなく覚えていた。
商店街からスッと横の道に入ると、少し先に看板を発見。
テレビで見た通りだ。

この時の時刻は午後1時過ぎ。
開店が午後2時なので、もうしばらく歩くことに。
商店街に戻りほんの少し進むと、あの『日本一有名な自転車屋さん』を発見。

そう、その自転車屋さんとは、とんねるずの木梨憲武さんの実家、『木梨サイクル』のことである。
一階が自転車屋、二階が小さなカフェスペースと、木梨サイクルのグッズを販売している。

ここで買い物をしているうちに開店時間が近くなる。
せっかくだから一番風呂に入りたいと思い、早めに向かうことに。

銭湯に戻ると、開店までまだ15分もあるというのに既に列ができている。
高齢の方、若者同士、お子様連れの方までいる。

建物の横には提携駐車場と駐輪場。
どうやら風呂に入ると駐輪場が無料になるようだ。
次回伺う際はここに駐車しよう。

建物の外観はというと、銭湯とは思えない、何かの施設のような外観。
コンクリート製タイル張り三階建ての建物は、一階が銭湯、二階から上がマンションのような感じに見える。
実際マンションなのかは定かではないが、一家族が住むにはどう考えても広過ぎだろう。

エントランスは数段階段を下った所にあり、自動ドアを入ると三台の券売機がある。

開店を待つお客さんは既に20人以上。
午後2時の開店と同時に、二箇所の自動ドアがスタッフの方により開かれると、皆さん一斉に券売機へ。
一番風呂を目指すお客さんに加え、一台の券売機が壊れているので余計混み合う。

【大人入浴料+サウナ+大小タオル付き】
セットで680円の入浴券を買い、建物内へ。

ちなみに、東京都の入浴料は一律460円と決められているので、
サウナと大小のタオルで220円。
タオル付きでこの金額なら全然安いかも。

履物を下駄箱(古いタイプではない)に入れ、フロントに入浴券を渡すのだが、フロントには三名の女性がおり、各自テキパキと動いてお客さんを誘導している。

入浴券を渡すと、タオルが二枚入った手さげとロッカーとサウナの鍵を渡してくれる。
『髭剃りは要りますか?無料ですよ』
と嬉しいサービスも。

さて、ウキウキしながら脱衣所へ。

脱衣所は想像していた通り、明るく広い。
脱衣所を囲うようにロッカーがあり、渡された鍵の番号のロッカーを使用する。

ゆっくり眺めている余裕はないので、急いで服を脱ぎ、いざ風呂場へ。

ガラス戸を開け風呂場へ入ると、いきなり正面にかけ湯が。
小さな小さな2つの湯船には、手桶も用意されている。
2つの湯船は用途が異なり、

左↓
【かけ湯 入る時身体に1〜2はいかけて下さい。】

右↓
【かけ水 出る時身体に1〜2はいかけて下さい。】

と書かれている。
もちろんかけ湯をしてから風呂場へ。

辺りを見渡すと、広さと明るさを感じた。
残念だが、既に一番風呂に浸かっている方も数人。

風呂場は縦長の造りをしていて、天井はさほど高くない。
ペンキ絵やタイル絵もないのだが、奥の壁の上部、風呂場のどこからでも見える所に大きなテレビが付いている。

左壁沿いにはカランが並び、一番手前と奥には立ちシャワーが付いている。

島カランは珍しく、壁沿いと平行に縦長のカランではない。
横に3つカランが並び、鏡付きではあるが対面式島カランになっている。
それが確か4島、合計30以上のカランがある。

椅子と洗面器は、よくある入口付近に重ねてあるのではなく、ここはカラン1つ1つに用意されている。
嬉しいことに、ここにはシャンプーやボディーソープ等も備え付けであるので、手ぶらで来た自分にとってはとても嬉しい。

サッと身体を洗ったら、いざ湯船へ。
湯船は右壁沿いに並んでいて、数が多い。
風呂は大きく分けて4つある。

まずはこちらの銭湯の目玉である黒湯へ。
こちらの黒湯はもちろん温泉で、地下から汲み上げているそうだ。
色は茶褐色、少し独特なにおいも感じる。
温度も42〜3度で、下からボコボコと気泡が出ていて、大きさは3人入れば満員位。

隣には同じく黒湯の電気風呂。
これはどこにでもよくある電気風呂で、どうにかすれば2人は入れるかな。
いつものような軽い気持ちで入り、勢い良く座った途端、唸り声とともに身体がそっくり返ってしまった。

電気の強さがハンパじゃない。。。

今までも、強い所もあれば非常に弱い所もあった。
もちろん、強い所でも入れないほどではなかったが、ここは違った。
電気の出ている所から1番身体を離した状態でないと入れない。
思い切って近づくも、身体が拒否する。

後から入ってきたおじいさんは、余裕の表情で入っている。
残念だが、ここの電気風呂は身体に合わなかったようだ。

次はシルキー風呂へ。
こちらは白湯にミクロバイブラ(超細かい気泡)が出ていて、白く濁ったような色になっている。
おそらく2人用で、こちらは温度が低めに設定してある。
ゆっくり浸かる柔らかなお湯が最高に心地良い。

次は1番大きな風呂、白湯へ。
こちらは軟水の上、トルマリンまで使用しているらしい。
自分にはよくわからないが、健康促進にはとてもいいそうだ。
ここは6人位入れる位の大きさ。
あんまりゆっくり入ると少しのぼせそうなので、少し休憩しよう。

ここには外にプールが付いている。
それを知っていたので、せっかくだからプールに入ってみよう。
向かって右側、黒湯とシルキー風呂の間にガラス戸があり、サウナの鍵を使って外に出る。
(一応)屋外プールは、横2M、長さ10M位だろう。
子連れのパパさん達が数組いて、水中メガネを付けたお子さんと遊んでいる。
メガネを付けていようと、ここは銭湯。
もちろんみんな裸である。

真夏の温水プールに、しかも裸で泳いでみたかったが、1人でそこに入れる勇気が無いので諦めました。
季節を変えて、絶対リベンジだな。

プールサイドにはこれまたオシャレなジャグジーまで付いている。
ここのお湯はどうやら日替わりらしく、この日のお湯は【レモングラス&グレープフルーツ】だった。

これも凄い入りたかったが、こちらもプール同様勇気が無く、諦めた。

気を取り直して、室内のサウナへ。
サウナは向かって真っ正面のテレビの下に3つあり、右から普通のドライサウナ、水風呂を挟んで低音ミストサウナ、そして今回目玉の冷凍サウナがある。

ドライサウナの室内は10人位は入れる位で、思っていた以上に大きい。
100度弱位の温度でしばらく汗をかき、外に出る。
手桶を使い、水風呂の水を数杯頭からかけて汗を流す。
ここで水風呂へは入らず、冷凍サウナへ。

この世にも奇妙な名前のサウナ、ご存知でしょうか?

【冷凍サウナ】

その名の通り、冷凍のサウナなのです。

入口が二重になっていて、中に入るとまさに冷凍庫。
マイナス5度程のこの部屋は電話ボックス位の大きさで、1人が立ったまま入るようになっている。

初めて入る全裸の氷点下の世界。
身体からあり得ない程の湯気を放っている。
しばらくすると汗が止まり、身体の余熱が取れてくる。
2〜3分ほど過ぎると、今度は皮膚が締まってくるのがわかる。

いいね、冷凍サウナ。
好きになりました。

自分は現在、公衆浴場を回っているが、いわゆるスーパー銭湯では、名前は違えど氷点下の部屋があるのは珍しくないらしい。

この部屋目当てに高いスーパー銭湯に入りに行くのも悪くないかも。

この後、

ドライサウナ

少し水風呂

冷凍サウナ

休憩

を何度か繰り返し、ミストサウナをスルーして風呂場を後にする。

最高のサッパリ感を得た風呂上がり、着替えるのはもちろんさっき買ったばかりの木梨サイクルのTシャツ。

脱衣所を出ると、来た時は見る余裕が無かったが、フロントの奥に休憩所が設けられている。
自販機、椅子とテーブル、テレビ、血圧計、マッサージチェア等、休憩所で欲しい物は大体揃っているようだ。

ずっと気になっていて、都内最初の風呂はここと決めていた。

来たら最高だった。

もちろん、また来よう。

今日もいいお湯でした!!




アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

そしがや温泉21