金沢区六浦東 みなと湯

車で訪問。
今回の銭湯は横浜市金沢区。

横浜市といっても、ほぼ横須賀市との市境にあり、ここは“横浜市最南端”の銭湯。
国道16号を横浜方面へ走ると、国道沿に看板が見えてくる。

入口の看板には『みなと旅館』『みなと湯』と書いてあり、建物は入口から少し奥まった所に建っている。
細道の奥に建物があるのだが、国道から建物までの、ほんの数メートルの小道に注目。
小道のまわりには、国道から隔離するかのように木が植えられていて、小道に沿って大きな岩が積まれている。
素晴らしい。これが銭湯への入口なのだ。

小道を抜けると建物全体が見えてくるのだが、ここの銭湯、他所とは大きく異なる点がある。
看板にある通り、ここは『みなと旅館』という旅館なのだ。
この旅館に併設されているのが『みなと湯』という銭湯で、旅館の宿泊客からすればここは旅館の“大浴場”なのだ。
そのため建物は二つあり、向かって左が銭湯、右が旅館となっている。
旅館の前の駐車スペースに車を止め、銭湯へ。
敷地は思っていた以上に広く、温泉旅館のような雰囲気がある。
銭湯の前には池があり、大きな鯉が泳いでいる。
建物まわりには、なんとも言えない風情がある。
建物は、この辺ではほとんど残っていない立派な破風の宮造り。
しかも瓦屋根なんて、本当に珍しい。
私の記憶が確かならば、瓦屋根の宮造りの銭湯は現在一軒もなかったと思う。
私の記憶が確かならば。
入口正面にはみなと湯と書かれた暖簾。
暖簾(のれん)も、他所は製薬会社等の社名等が入った物が多く、なかなか銭湯の名前入りは見ることができない。
あまりに立派な建物なので、暫くの間風呂に入らず外観を眺めている。
銭湯を巡っていると、不思議と建物と暖簾だけでも楽しむ事ができるみたいだ。
暖簾の外にはもう一つ入口があり、勝手口みたいな出入り口がある。
そこには『マッサージ処』の暖簾がかかっている。
隣が旅館だからなのか?しかし、銭湯にマッサージって、珍しい。
銭湯の暖簾の先はハの字になっており、男女別の下足箱がある。
正面にはマッサージ処の案内の黒板と、以前みなと湯が取り上げられた時の新聞が額に入って飾られている。
ちなみにこの“ハの字”スペース、他所と比べてかなり広く造られている。
右の男湯の戸を開けると、意外に番台ではなくフロント式になっている。
他にも見た事がある光景だが、もともと番台だったのを改造してフロントにしているのではないかと思う。
フロントで入浴料470円を支払い、指定のロッカーの鍵をもらい、脱衣所へ。
脱衣所は思っていた通りの折り上げ格天井で、とても天井が高い。
中の造りを見ても、やはりもともとは昔ながらの番台と脱衣所だったようだ。
無いところにフロントを作った上に、左手の大きな鏡の前には大きなベンチ、脱衣所の中心には二段ロッカー、右側にはマッサージチェアー、ずいぶん新しい大きな全自動ドラム式洗濯機が3台と、色々な物が置かれている為かなり狭く感じる。
照明は、シャンデリアの様な枠が天井からぶら下がっていて、その周りに蛍光灯が6本程付いている。
説明しにくいがそんな感じ。蛍光灯のシャンデリア風。
端っこの方には、現在はおそらく誰も使わないであろう脱衣籠もいくつか置いてある。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
今回の第一印象は風呂場の温度だ。
風呂場の温度がとても暖かいのだ。
ヒートショックへの対策なのか、ずいぶん暖かい。
ケロリン桶と椅子を持ち、カランを陣取る。
カランの数は向かって左の壁沿いに6、鏡とシャワーがついてる島カランが対面で5ずつ、右壁沿いに4で、合計20。
その他、右側の脱衣所寄りに、立ちシャワーが一つ付いている。
他にもそれぞれの列の水下の1つがホース付きシャワーで、その他が全て固定となっている。
風呂場は全体的に清潔感があり、もうずいぶん前だと思うが、床やカランまわりのタイルを張り替えてあるようだ。
正面の壁には鷲?鷹?の大きなタイル絵。
このタイル絵がとても大きい。
左側の壁にも山と湖のタイル絵。
この正面のタイル絵、もしかしたら、いや、絶対昔はペンキ絵の壁だったと思う。
この建物で、昭和の時代にこんなに大きなタイル絵なんであり得ない。その頃はペンキ絵が当たり前の時代だ。
でも間違えてたらごめんなさい。
湯船は2つ。
左が深湯、右が浅湯となっている。
まずは深湯。
この湯船も少し改造されており、もともと普通の深湯だったのをマッサージ湯に変えてあるようだ。
湯船の形は変えず、壁側に座れる位の段を作り、手すりを付けて2人用のマッサージ湯。
背中、ふくらはぎ、足裏へジェットが出ている。
温度は、こちらもあてにならない温度計で41度。
体感は45度位あるかと。
右の浅湯も温度は同じで、浅湯の半分からは気泡が出ていて、何故か水中からオレンジ色の光が出ている。
船越の竹の湯も同様の色だったので、何か意味があるのかな?
今度調べるとしよう。
先客は5〜6人程で、意外と皆さん会話がない。
皆さん近所の常連の方ではないのかな?なんて思いながらお湯に浸かっていた。
背中の壁の向こうからは建物のすぐ後ろを走る京浜急行の電車の音。
目の前には50歳位の方がタワシで身体をガシガシ洗っている。
お湯に浸かりながら上を見上げる。
それまで気付かなかったが、天井がとても高い。
昔ながらの銭湯の天井は、湯気抜きの為かなり高く作られているが、ここは平均を上回る高さだ。
色々考えながらのんびりしたところで、いつものように水を浴び、風呂場を後にする。
古い建物は建て替えたりすることが多い中、ここは古い建物の中に新しさを取り入れた、ある意味時代の少し先を行くタイプの銭湯に感じた。
服を着て外に出ると、少しだけ本当に旅館に泊まっているような感覚になる。
ほんの少しの錯覚だが、得した気分。
また来よう。
今日もいいお湯でした!!

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横浜市金沢区六浦東3丁目1−23

汐入 大黒湯

車で訪問。
近くのコインパーキングにとめて少し歩く。
今回の大黒湯さんは、子之神通りというバス通りにあるため、横須賀在住の方はこの銭湯を知っている方も多いと思います。
突然ですがここから話が少し逸れます。
何故、この通りが子之神通りというかと言うと、この通り沿いに子之神社という神社があります。
その神社の祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)。
数多くの別名がありますが、その中の1つが大黒様とも言われています。
その神社のすぐそばにある大黒湯。
写真をよく見てください、建物の中心の屋根の下。
こちら、大黒様の顔です。
神社の祭神の名が付いた銭湯で、その神様のシンボルが付いているとなれば、これは間違いなく神社にあやかっての事でしょう。
色々調べていくと、このように興味深い事がわかってきたりします。
ただ、個人的に勝手に調べた事なので憶測ですが。。。
では、話を戻します。
通りに面した暖簾をくぐるとハの字の入口。
左手の男湯へ。
脱衣所内に下足箱がある場合、靴を脱いだら先に入浴料を支払い、靴を持って下足箱に入れるのが通常。
しかしここは皆さん下足箱を使用しておらず、先客の方は皆さん脱いだまま入浴しているようだ。
昔ながらの番台には誰も座っておらず、販売用のタオルが置かれている。
声をかけると、番台下の仕切りカーテンの向こうからご婦人の声。どうやら常にカーテンの向こうに座っているようだ。
元気よく挨拶してくれたご婦人に入浴料470円を支払う。
この日、ちょうどボディーソープを切らしていたので使い切りタイプの小さな物を買おうとしていた。どこの銭湯にも置いてある、40円のビオレUを。
しかし大黒湯さんには販売用のボディーソープが無いという。
その代わりにと、使い切りではない普通サイズのボディーソープを渡してくれた。
それは使いかけの物で、なんと貸し出し用だそうだ。
おそらく横須賀市内で貸し出し用のボディーソープがあるのはここだけだろう。
そしてここの番台には一枚のサイン色紙。
その色紙は、タレントの鈴木奈々さんが大黒湯さんに書いたもの。
私は見ていないが、数年前に古い銭湯の清掃をするというテレビの企画があったそうだ。
その古い銭湯が大黒湯だったと。
脱衣所も昔ながらの造りで、古い体重計、くすんだ大きな鏡がいかにもレトロ。
脱衣所で他所の銭湯と大きく異なる所は、普通に家の家具が置いてあるということだ。
プリンターが乗ったパソコンラック、大きなテレビ台(以前よくあった、テレビのまわりが棚みたいになっているタイプ)、小ぶりな家庭用冷蔵庫。
冷蔵庫はまだわかる。
家庭用なので中はわからないが、飲み物が冷やしてあるかもしれない。電源が入っているかどうかもわからないが。
ロッカー前は家具に占領されているので脱衣籠に衣類を入れる。
準備ができたところでいざ風呂場へ。
ガラス戸を開けて第一印象は、ずいぶん静かだなと感じた。
銭湯の多くは湯船から気泡が出ており、その気泡の音が『銭湯の音』と言っても過言ではない。
しかし、ここの湯船からは気泡が出ていないようだ。
先客は2名、身体を洗っている。
ケロリン桶と椅子を持ってカランの前に座る。
カランは左の壁沿いに5、島カランは対面で4つずつ、右壁沿いは6、合計19。
島カランはシャワーと鏡は付いてない。
先客の2人は右の壁沿いのカランを使用しているので、左壁沿いのカランへ。
椅子に座り、からお湯を出そうとするがいつまで経っても水のまま。
困ってキョロキョロしていたら、今まで付いていたであろうシャワーが取り外されているのに気付く。
シャワー無いしお湯も出ないので、先客がいる反対側へ移動する。
移動した先のカランからは、もちろんすぐにお湯が出た。
身体を洗うも、やはり近くに先客がいると落ち着かない。
いつも利用客が少ない場合はなるべく人がいない方を使う事が多いので、尚更先客2人に挟まれると落ち着かない。
うち1人はこれまたとんでもない刺青を背負った常連さんらしき人。
さっさと身体を洗って湯船へ。
こちらはペンキ絵ではなくタイル絵。
雪山をバックにした里山のタイル絵が貼られている。
左側面には小さな富士山のタイル絵もある。
湯船は2つあり、左が浅湯、右が深湯。
まずは深湯から入る。
ここの深湯は他所より少しだけ深いと思う。
温度計は無いが、45度程の熱めのお湯。
熱いお湯だが、ここのお湯はすごく気持ちいい。
これだけ銭湯に通えば、多少だがお湯の違いもわかってくる。
他所にもあったが、身体にお湯をまとう様な、まろやかなお湯。
よく薪で沸かすとお湯がなめらかになると言われているが、その中でもたまに『当たり』のお湯に入れる事がある。
嬉しいことに、ここはそのうちの1つだ。
何故薪で沸かすとお湯がなめらかになるか、その理屈はまた次回以降に説明します。
浅湯にも入ったが、誰かが水を入れたのかずいぶんぬるく感じた。
なので深湯に入り身体を芯から温め、水をかぶって風呂場を出る。
番台のご婦人、最後までとてもいい笑顔で送り出してくれました。
やはりこのタイプの銭湯、最高です。
ぽっかぽかに温まり、銭湯を後にする。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市汐入町4丁目9
くせすど

三春町 富乃湯

電車で向かう。
堀ノ内駅下車徒歩1〜2分、とはいえ駅前である。
知ってる道なので当然すぐ着く。
暗くてよく見えなかったが、高い立派な煙突が見える。
入口には暖簾がかかっておらず、中もなんとなく暗い。
もう終わっちゃったのかなと思い、建物脇へまわるとケロリンとタイルの『カッコーン』の音。素晴らしい。
正面に戻り入口を確認すると『左側男湯』だということに気がつく。
このシリーズ初の左側。
男女左右どっちにあるかは諸説あるらしいが、その説の1つに
『覗かれやすい側を男湯にする』
というのがあるらしい。
今回伺った富乃湯さんは、営業確認する為にまわった建物脇が住宅街に続く道沿いにある。
窓を開けたら外から見える可能性があるので、その説にあてはまる。
男湯のガラスの引き戸をカラカラっと開けると昔ながらの番台。
番台には齢80を超えたであろう年配の男性。
『いいですか?』
と声をかける。すると
番『30分で出てもらえるかな?』
私『わかりました!すぐ出ます』
番『申し訳ない』
どうやらもう閉める時間らしい。
暖簾が無いのはもう閉店時間だったからか。
少し申し訳ない気持ちになったが入浴料470円を支払い、脱衣所へ。
番台脇には小さな置物、おもちゃ、フィギュア等が整理されて並んでいる。
おそらくご主人の趣味だろう。
脱衣所には椅子4脚とテーブルが置かれていて、まるで家のダイニングのよう。
テーブルの上にはうちわが数枚。
左右壁側にロッカーがあるが、脱衣籠も用意されている。
ロッカーの前には荷物が置けるようにベンチも置かれている。
せっかくあるのでロッカーを使用する。
急いで服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場は奥行きはさほどなく、壁にはペンキ絵ではなくタイル絵で、鯉が数匹描かれている。
床とカランまわりのタイルがとても綺麗で、張り替えてからそんなに時間が経っていないと思う。
天井が高く、壁に付けられた蛍光灯に照らされた湯気がなんとも言えない景色を生み出していた。
先客は1人。
カランは15人分あり、いつも通りの造りをしている。
洗面器はいつものケロリン。
特に変わった所は無いが、下のカランの湯の温度が他所より低い。
身体を洗ったら湯船へ。
湯船は1つだが、奥の壁から左側の壁にかけてL字になっていて、角には小さな岩山が造られている。
湯の中にステンレス製のフェンスがあり、お湯は同じだが別々の風呂になっている。
左側は普通の風呂で、右側は深湯でボコボコと沢山の気泡が出ている。
気になる湯の温度は46度、熱いはずだが銭湯好きとしては適温。
こちらのお湯はとても柔らかく、入りやすい。
大袈裟に表現すると、湯に浸かるというより身体に湯を纏うような感じ。
時間が無いので長風呂ができなかったのが残念だが、左右の湯に交互に入る。
いい感じで汗をかいたら水を浴びて身体をキュッと締める。
名残惜しいが風呂場を後にする。
脱衣所ではご主人がテレビを見ていた。
テレビには正月番組のCMが流れており、録画と思われる。
ご主人がリモコンを操作すると、テレビは録画一覧に切り替わる。
録画されていたのは
『相棒』と『バカ殿』。
年配の方でもバカ殿好きなんだと思うと笑いをこらえるのが大変でした。
他にお客さんもいなく、私が最後の客なのでご主人に話しかけてみた。
詳しくは書かないが、いろんな貴重な話が聞けた。
現在は日曜休み、営業時間も15時から18時頃までと縮小しているそう。
身体も動かなくなってきているので、営業時間を縮小して、細く長く風呂屋を続けていくそうです。
また電車に乗って行こう。
今日もいいお湯でした!!

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横須賀市三春町3丁目31

船越 竹の湯

車で向かう。
場所がわかっていたので近くのコインパーキングに車を停め、歩いてお風呂へ。
船越には以前から馴染みがあり、いつか入ってみたかった銭湯に行くとあって期待しながら向かう。
道中、ここのご主人お元気かなーとか、ここのアレが美味しいんだよなーって思いながら商店街を歩く。
その商店街の中にある銭湯は、コンビニや名店蕎麦屋の並びにあり、失礼な言い方だが、“田舎商店街の風呂屋”といった所だ。
銭湯らしくない入口、外観。
商店街のアーケードで建物全体を見渡すことができないのが残念だ。
暖簾をくぐり、靴を下駄箱に入れ、番台で入浴料470円を支払う。
下駄箱からみて手前が男湯、奥が女湯となっている。
番台には60代とみられる女性がいて、『いらっしゃいませ』を非常に丁寧に言ってくれる。
軽くお辞儀してから脱衣所へ。
脱衣所は見事な折り上げ格子天井で、女湯まで繋がったその天井は見事なものだ。
古いマッサージチェアー、いつのかわからない新築祝いのベンチ。
見渡す限りレトロ銭湯のマストを全て備えている。
大きな鏡の前には入れ墨の入った20才位の若者。
鏡の前に2人で並び、お互いの彫り物を見せ合っている。
入れ墨には抵抗や偏見はないが、せめて公衆の面前ではほんの少しでも他の客に配慮をして欲しいものだ。
ロッカー式なので衣類をロッカーに入れ、ゴムのついた鍵を腕に巻いて風呂場へ。
風呂場は白い壁と天井、高い天井の上の方は湯気でハッキリと見えない。
壁には富士山、松の木、湖?の絵が描かれている。
その他にもタイル絵で鯉と金魚、武蔵坊弁慶等の絵が壁に沿って貼られている。
カランは15人程が使用できるようになっており、このカラン周りや床のタイルがとても綺麗。
恐らく張り替えてそんなに時間が経ってないと思われる。
レトロ感は薄れるが、やはり綺麗にこしたことはない。
ケロリンの洗面器を使い身体を洗い、湯船へ。
浴槽は2つ、左に深湯、右に浅いお湯。
右の浅い風呂は半分だけ気泡風呂になっており、何故か底の方からオレンジ色の光でお湯を照らしている。
まずは深湯。
前日が熱湯だったので恐る恐る入る。
湯加減は熱いと思うギリギリの温度で、私的には銭湯としては最高の湯加減。
ここの温度計も壊れていて、38度を指している(笑)
家の風呂より熱いので、おそらく43〜45度位か。
温度からか、他の銭湯よりもお湯が柔らかく感じる。
銭湯は温泉等と違い、熱くてゆっくり長風呂をすることができないのが残念だ。
ここの銭湯は他にもお客さんが多く、皆さん短時間の入浴と休憩を繰り返している。
私も浅いお湯と深湯に交互に入っては休憩を繰り返し、いい感じに汗が出たところで水をかぶり、身体をよく拭いてから脱衣所へ。
冷蔵庫には定番の飲み物が冷やされているが、今回も購入はせず。
今回のお湯、非常に気持ち良かったです。
温度か、水質か、沸かし方なのかはわかりませんが、他所では感じない“何か”を感じることができました。
寄りやすい場所なので、また来ます!
今回も、いいお湯でした!!!

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また来たい度

横須賀市船越町1丁目51

横須賀市小矢部 菊の湯

廃業が決まっていて、1日限定で無料開放すると知った先週。
仕事を終え、車で向かう。
住宅街の中にある銭湯に到着すると、道路沿いに数台分の駐車場。
既に2台停まっているので、自分で満車。
銭湯を経営している家?が隣接していて、そこから忙しそうな若い女性が飛び出してきた。
走りながら会釈をしてくれたのだが、その人が誰だかわからなかったのでキョトンとしてしまった。
その後常連さんの話を聞くと、その方はそこの娘さんだったようだ。
建物の脇に入り口があるのだが、ここは普通の銭湯とは形が違うように思える。
高い煙突はあるし、建物の周りには焚き木が山のように置かれている。そこは古い銭湯ならごく普通の光景。
しかし入り口の形や番台(フロント)の形は、他とはちょっと違う。
看板と煙突が無ければ銭湯とは思わないんじゃないかな?
外観の写真を撮り、靴を脱いで下駄箱へ。
下駄箱の鍵を抜く頃にフロントにいる女性から『ありがとうございます、写真まで撮っていただいて』
そう言ってサッと小さな袋を渡してくれた。
袋の中には小さな石鹸、ボディーソープ、髭剃り。
袋止めにシールが貼られていて、そこには感謝の言葉。
男湯の暖簾をくぐり脱衣所へ。
外にも、フロントにも、脱衣所にも、いたるところに感謝の言葉の貼り紙。
指定のロッカーに服を入れ、いざ風呂場へ。
風呂場はベーシックな感じで、手前に洗い場、奥に湯船。
天井も高く、湯気で辺りがくもっていていい雰囲気。
洗い場は15人分位。
よく見てみるとタイルのいたるところが破損しており、見た目的にはちょいと残念な所も。
身体を洗い、湯船へ。
湯船は3つあり、左手からマッサージ湯、気泡風呂、漢方風呂。
残念ながらマッサージ湯は稼働しておらず、普通の深い湯船となっている。
真ん中の風呂に、辺りを見回しながら暫く入る。
客層はやはり近所の常連さんばかりか。
中には子連れのパパさんもいるが、ほとんどが年配の方。
最終日だけあって、今まで行った銭湯の中では一番お客さんが多い。
しばらくして風呂を出てサウナへ。
もともとサウナは追加料金100円だったようだ。
サウナはMAX8人程が入れるスペースで、温度は90度位。
残念ながら時計や砂時計は無く、自分のタイミングで出るようになっている。
サウナ内には常連と思われる年配の方々。
会話を聞いてると、御主人が体調を崩されて入院しているが今日特別に外出して最終日を目届けてることや、近所の空き家の状況等の話をしている。
サウナを出てすぐにある水風呂へ。
水風呂の温度はバッチリ冷たく、少し入っていればキュッと引き締まる。
その後軽く入浴し、風呂場を後にする。
脱衣所には数人が座れるソファー、親子仲良く牛乳を飲む姿が非常に微笑ましい。
銭湯を後にする際、フロントの女性2人が深々と頭を下げてくれた。
もちろんこっちも頭を下げて後にする。
車に乗って帰る際も、馴染みのあるご近所さん達が大勢詰めかけてきている。
最初で最後の菊の湯。
55年続いた銭湯の最後を見届けられました。
今回も、いいお湯でした!!!

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湯加減   
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横須賀市平作 明徳湯

バイクで訪れ、迷わず到着。
帰りに気付いたけど、数件先に5台分の駐車場。
こちらもいわゆる銭湯とは異なる外観。
下駄箱に履き物を入れて、自動ドアの先にある番台で入浴料470円を支払う。
以前はサウナ利用者は追加料金があったのが看板等でわかる。
番台のあるスペースには飲み物のある冷蔵庫。
種類は少なめ。
男湯の暖簾をくぐり、脱衣所へ。
脱衣所はロッカー式だが、過去に行った銭湯の中では一番狭い脱衣所。
超レトロ感のあるマッサージチェアー、コイン式のドライヤー、血圧計。
風呂場には大きな絵は無く、もともと絵が描かれてあるタイルが数種類貼られている。
明るく清潔感もあり、天井もそこそこ高い。
湯船は全部で4つ。
右からラドンイオン風呂、気泡風呂、深い風呂。
反対側に水風呂。
イオン風呂と気泡風呂は42度位。
立って腰ほどまである深い風呂は入ってビックリ!!
なんと!!
50度(笑)
さすがに温度計を2度見しました。
この温度はダチョウ倶楽部が入る温度だよね?
まわりの人も水を入れて入ってるので、やはりみんな熱いのだろう。
ポーカーフェイスで肩まで10秒位入るのが限界。
さっさとサウナへ。
サウナの入り口には
『有料サウナ』
の看板があるが、有料の部分は上からマジックで大きく×が書かれてる。
中に入ると5〜6人入れるスペース。
温度は85度程、こちらも砂時計があるだけ。
いい感じに汗をかき、水風呂へ。
水風呂は2人入れる位の造りで、何故か脱衣所と水風呂の間がガラス張りになっている。
つまり脱衣所で服を脱いでいる最中、水風呂に入っている人が丸見えなのだ。
ここの水風呂は温度が低い。
この温度が最高に気持ちいい。
身体の汗を流したら一気にドボン。
サウナ好きな方はもちろんわかると思うが、茹で上がったうどんの様に一気に冷水で身体を締める。これが実に気持ちいいのだ。
いつも通りの流れを繰り返し、風呂を出る。
身体を拭いていると、ある張り紙が目に入る。
『貴重品は、風呂ントへ』
なんだよこれ(笑)
帰りにポカリスエットを購入して、一気に飲み干してから銭湯を後にする。

また行こう、いいお湯でした!!

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清潔感   
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また来たい度

横須賀市平作8丁目6−2