世田谷区祖師谷 そしがや温泉21

祖師ヶ谷大蔵駅近くに車をとめる。
初めて来る町なので、散歩がてらここから歩いて向かうことに。

歩き始めてすぐ、駅前の小さな広場の前を通ると、面白い物を発見。
駅前広場にウルトラマン像が設置されている。
さほど大きくはないが、何も知らない初見のインパクトは凄まじい。
そのまま広場を通り過ぎ、商店街の入り口へ進む。
駅前の商店街の入口にも、一目でウルトラマンとわかるゲートが設置されている。

そしてなんと、商店街の名前も

『ウルトラマン商店街』

後で調べたところ、ウルトラマンシリーズで知られる円谷プロダクションの初代社屋がこの地にあり、『ウルトラマン誕生の地』ということで名付けられたそうだ。

さて、商店街の中へ。

初めて訪れた祖師谷の町は、自分のイメージと少し違い、レトロな雰囲気も残る。
今風の飲食店や酒屋、肉屋等の専門店、スーパー等もあり、この商店街は人も多く活気がある。

ここは車道と歩道の境がない、昔ながらの商店街。
商店街は歩行者専用ではないので車も通るが、通行人が多いのであまり多くの車が通る訳ではない。

商店街を歩くこと数分、見覚えのある建物を発見。
以前テレビ番組でこの銭湯を紹介していた時、曲がり角の目印をなんとなく覚えていた。
商店街からスッと横の道に入ると、少し先に看板を発見。
テレビで見た通りだ。

この時の時刻は午後1時過ぎ。
開店が午後2時なので、もうしばらく歩くことに。
商店街に戻りほんの少し進むと、あの『日本一有名な自転車屋さん』を発見。

そう、その自転車屋さんとは、とんねるずの木梨憲武さんの実家、『木梨サイクル』のことである。
一階が自転車屋、二階が小さなカフェスペースと、木梨サイクルのグッズを販売している。

ここで買い物をしているうちに開店時間が近くなる。
せっかくだから一番風呂に入りたいと思い、早めに向かうことに。

銭湯に戻ると、開店までまだ15分もあるというのに既に列ができている。
高齢の方、若者同士、お子様連れの方までいる。

建物の横には提携駐車場と駐輪場。
どうやら風呂に入ると駐輪場が無料になるようだ。
次回伺う際はここに駐車しよう。

建物の外観はというと、銭湯とは思えない、何かの施設のような外観。
コンクリート製タイル張り三階建ての建物は、一階が銭湯、二階から上がマンションのような感じに見える。
実際マンションなのかは定かではないが、一家族が住むにはどう考えても広過ぎだろう。

エントランスは数段階段を下った所にあり、自動ドアを入ると三台の券売機がある。

開店を待つお客さんは既に20人以上。
午後2時の開店と同時に、二箇所の自動ドアがスタッフの方により開かれると、皆さん一斉に券売機へ。
一番風呂を目指すお客さんに加え、一台の券売機が壊れているので余計混み合う。

【大人入浴料+サウナ+大小タオル付き】
セットで680円の入浴券を買い、建物内へ。

ちなみに、東京都の入浴料は一律460円と決められているので、
サウナと大小のタオルで220円。
タオル付きでこの金額なら全然安いかも。

履物を下駄箱(古いタイプではない)に入れ、フロントに入浴券を渡すのだが、フロントには三名の女性がおり、各自テキパキと動いてお客さんを誘導している。

入浴券を渡すと、タオルが二枚入った手さげとロッカーとサウナの鍵を渡してくれる。
『髭剃りは要りますか?無料ですよ』
と嬉しいサービスも。

さて、ウキウキしながら脱衣所へ。

脱衣所は想像していた通り、明るく広い。
脱衣所を囲うようにロッカーがあり、渡された鍵の番号のロッカーを使用する。

ゆっくり眺めている余裕はないので、急いで服を脱ぎ、いざ風呂場へ。

ガラス戸を開け風呂場へ入ると、いきなり正面にかけ湯が。
小さな小さな2つの湯船には、手桶も用意されている。
2つの湯船は用途が異なり、

左↓
【かけ湯 入る時身体に1〜2はいかけて下さい。】

右↓
【かけ水 出る時身体に1〜2はいかけて下さい。】

と書かれている。
もちろんかけ湯をしてから風呂場へ。

辺りを見渡すと、広さと明るさを感じた。
残念だが、既に一番風呂に浸かっている方も数人。

風呂場は縦長の造りをしていて、天井はさほど高くない。
ペンキ絵やタイル絵もないのだが、奥の壁の上部、風呂場のどこからでも見える所に大きなテレビが付いている。

左壁沿いにはカランが並び、一番手前と奥には立ちシャワーが付いている。

島カランは珍しく、壁沿いと平行に縦長のカランではない。
横に3つカランが並び、鏡付きではあるが対面式島カランになっている。
それが確か4島、合計30以上のカランがある。

椅子と洗面器は、よくある入口付近に重ねてあるのではなく、ここはカラン1つ1つに用意されている。
嬉しいことに、ここにはシャンプーやボディーソープ等も備え付けであるので、手ぶらで来た自分にとってはとても嬉しい。

サッと身体を洗ったら、いざ湯船へ。
湯船は右壁沿いに並んでいて、数が多い。
風呂は大きく分けて4つある。

まずはこちらの銭湯の目玉である黒湯へ。
こちらの黒湯はもちろん温泉で、地下から汲み上げているそうだ。
色は茶褐色、少し独特なにおいも感じる。
温度も42〜3度で、下からボコボコと気泡が出ていて、大きさは3人入れば満員位。

隣には同じく黒湯の電気風呂。
これはどこにでもよくある電気風呂で、どうにかすれば2人は入れるかな。
いつものような軽い気持ちで入り、勢い良く座った途端、唸り声とともに身体がそっくり返ってしまった。

電気の強さがハンパじゃない。。。

今までも、強い所もあれば非常に弱い所もあった。
もちろん、強い所でも入れないほどではなかったが、ここは違った。
電気の出ている所から1番身体を離した状態でないと入れない。
思い切って近づくも、身体が拒否する。

後から入ってきたおじいさんは、余裕の表情で入っている。
残念だが、ここの電気風呂は身体に合わなかったようだ。

次はシルキー風呂へ。
こちらは白湯にミクロバイブラ(超細かい気泡)が出ていて、白く濁ったような色になっている。
おそらく2人用で、こちらは温度が低めに設定してある。
ゆっくり浸かる柔らかなお湯が最高に心地良い。

次は1番大きな風呂、白湯へ。
こちらは軟水の上、トルマリンまで使用しているらしい。
自分にはよくわからないが、健康促進にはとてもいいそうだ。
ここは6人位入れる位の大きさ。
あんまりゆっくり入ると少しのぼせそうなので、少し休憩しよう。

ここには外にプールが付いている。
それを知っていたので、せっかくだからプールに入ってみよう。
向かって右側、黒湯とシルキー風呂の間にガラス戸があり、サウナの鍵を使って外に出る。
(一応)屋外プールは、横2M、長さ10M位だろう。
子連れのパパさん達が数組いて、水中メガネを付けたお子さんと遊んでいる。
メガネを付けていようと、ここは銭湯。
もちろんみんな裸である。

真夏の温水プールに、しかも裸で泳いでみたかったが、1人でそこに入れる勇気が無いので諦めました。
季節を変えて、絶対リベンジだな。

プールサイドにはこれまたオシャレなジャグジーまで付いている。
ここのお湯はどうやら日替わりらしく、この日のお湯は【レモングラス&グレープフルーツ】だった。

これも凄い入りたかったが、こちらもプール同様勇気が無く、諦めた。

気を取り直して、室内のサウナへ。
サウナは向かって真っ正面のテレビの下に3つあり、右から普通のドライサウナ、水風呂を挟んで低音ミストサウナ、そして今回目玉の冷凍サウナがある。

ドライサウナの室内は10人位は入れる位で、思っていた以上に大きい。
100度弱位の温度でしばらく汗をかき、外に出る。
手桶を使い、水風呂の水を数杯頭からかけて汗を流す。
ここで水風呂へは入らず、冷凍サウナへ。

この世にも奇妙な名前のサウナ、ご存知でしょうか?

【冷凍サウナ】

その名の通り、冷凍のサウナなのです。

入口が二重になっていて、中に入るとまさに冷凍庫。
マイナス5度程のこの部屋は電話ボックス位の大きさで、1人が立ったまま入るようになっている。

初めて入る全裸の氷点下の世界。
身体からあり得ない程の湯気を放っている。
しばらくすると汗が止まり、身体の余熱が取れてくる。
2〜3分ほど過ぎると、今度は皮膚が締まってくるのがわかる。

いいね、冷凍サウナ。
好きになりました。

自分は現在、公衆浴場を回っているが、いわゆるスーパー銭湯では、名前は違えど氷点下の部屋があるのは珍しくないらしい。

この部屋目当てに高いスーパー銭湯に入りに行くのも悪くないかも。

この後、

ドライサウナ

少し水風呂

冷凍サウナ

休憩

を何度か繰り返し、ミストサウナをスルーして風呂場を後にする。

最高のサッパリ感を得た風呂上がり、着替えるのはもちろんさっき買ったばかりの木梨サイクルのTシャツ。

脱衣所を出ると、来た時は見る余裕が無かったが、フロントの奥に休憩所が設けられている。
自販機、椅子とテーブル、テレビ、血圧計、マッサージチェア等、休憩所で欲しい物は大体揃っているようだ。

ずっと気になっていて、都内最初の風呂はここと決めていた。

来たら最高だった。

もちろん、また来よう。

今日もいいお湯でした!!




アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

そしがや温泉21