久里浜 万葉湯

電車で訪問。
京急久里浜駅から徒歩2分ほどで到着。
駅裏手の踏切を渡ってすぐの場所にある今回のお風呂は、車通りも多く、看板も目立つ。
しかし大きな通りではないので、通らない人は知らない所だろう。
道路沿いに看板があり、風呂の種類や入浴料、営業時間等が書かれている。
建物の前は駐車場になっており、10台位が駐車できるようになっている。
建物は二階建てで、外観は完全にスーパー銭湯のようだ。
建物上部には『やすらぎの湯 万葉』の文字が幻想的にライトアップされている。
正面の入口は自動ドアになっていて、中に入ってすぐに下足箱がある。
建物に似合わず、下足箱は昔ながらの木の鍵だ。
広いエントランスも、まさにスーパー銭湯そのもの。
正面にはフロントがあり、フロント左側には2メートルを越すであろう大きな古い振り子時計。
左奥のスペースにはマッサージチェアーが置かれている。
こちらの支払いは、横須賀の銭湯唯一の券売機。
二台ある券売機のうち一台が故障中だったので、稼働しているのは一台。
よくラーメン屋とかにある、よく見かける券売機。
この券売機が非常にわかりにくく、どれを買ったらいいのかわからなかったのでその先にあるフロントの女性に教えてもらった。
入浴料470円と別料金のサウナ250円(バスタオル付き)で720円。
フロントに入浴券と下足箱の鍵を渡すと、指定されたロッカーの鍵と、サウナに入るための白い鍵のような物を渡してくれた。
ここは別料金を支払った客しかサウナに入れない様に工夫がしてあるようだ。
フロントの方から
『今日は下が男湯になります』
と言われ、よく理解ができなかったので聞いてみると、男湯と女湯が日替わりで入れ替わるそうだ。
この日は一階が男湯、二階が女湯。
今回は入れなかったが、二階には檜風呂があるそうだ。
一階の風呂場はフロントのすぐ右脇にあり、二階へは階段かエレベーターで上がれるようになっている。
脱衣所へ。
暖簾の先は多くのお客さんがいる。
脱衣所もまさにスーパー銭湯。
ロッカーは縦に三段、数も相当多い。
背負っていた大きなリュックを見ていたのだろう、下段の大きめのロッカーを使わせてもらった。
他にも荷物を仮置きできる棚もあり、棚の中には小さな脱衣籠がある。
脱衣所内にはジュースや牛乳が買える自販機もあり、脱衣所内で飲めるベンチスペースもある。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
ここでの第一印象は、まず人の多さ。
脱衣所でもかなりの人数がいたが、風呂場でも凄い人数。
脱衣所合わせてざっと20〜30人位か。
週末の夕方だったからからか、今までの銭湯とは客層も全く異なる。
ここはとにかく子供が多い。
親子連れも、子供達だけで来ている中学生位の子もいる。
もちろん大人の方も多いが、年配の方がずいぶん少ない印象。
風呂場は床も壁もタイルで、タイル絵の類は無い。
ここは銭湯でも健康ランドでもなく、どこかの温泉ホテルの大浴場のような造り。
天井は低いがとても広く感じる。
ガラス戸を開けた正面に大きな風呂があり、左奥にカランが並んでいる。
入ってすぐにあるステンレス製の棚からケロリン桶と椅子を持ち、カランを陣取る。
この辺は銭湯らしい。
カランは少し変則的な並び方ではあったが、20ヶ所位。
全てにシャワーと鏡が付いている。
全体的に綺麗だが、気になる所が。
無人のカランに椅子と桶、場所によっては洗面道具が放置されている所が多い。
通常、銭湯ではカランの場所取りは禁止されている。
空いてる時は大丈夫だが、混雑時は身体を洗い終えたら洗面道具を置く棚(だいたいどこにでもある)に荷物を置き、桶と椅子を返しておくのが銭湯のマナー。
子供も来る所なので仕方ないが、ルールはルール。そこは守ってもらいたい。
カランまわりは隅々まで掃除が行き届いており、とても使いやすい。
いつも使うカランよりいくらか湯量が多く感じる。
身体を洗い終えたら湯船へ。
湯船は3つ。
大きな風呂、露天風呂、水風呂。
まずは1番大きなメインの風呂に入る。
広い浴槽は大人数でも浸かれるようになっていて、備長炭が積まれた口からお湯が湯船に注がれている。
浅く造られた風呂は41〜42度位とぬるめ。
同じ浴槽の中には区画が分かれていて、ゆっくり浸かれる場所と、電気風呂、座るジャグジー、立って入るマッサージ湯等がある。
これもスーパー銭湯のような造り。
他所と比べるとずいぶんぬるく感じるが、子供でもゆっくり浸かれるようになっている。
サッと一通り入ったら次へ。
続いてはカランの先にある露天風呂へ。
戸を開け、外に出ると意外と広い。
銭湯の露天風呂といえば、戸を開けた先にすぐ浴槽で、2〜3人入れば満員位の大きさが多い中、ここはカランが2つあり、外気浴ができる位の余裕もある。
湯船も大きく、大人7〜8人は余裕で入れる位の大きさ。
入ってみると、内湯よりも温度が低い。
温度計は40度を少しだけ下回っていて、熱い風呂に慣れている私にはどうしても合わず、すぐに出てしまった。
次はサウナへ。
サウナに入るには、フロントでもらった『鍵』を使うのだが、初めてなので入り方がわからない。
プラスチック製の白いフックのような鍵を縦長の鍵穴のような所に挿すが、どうしたら開くのかがわからず、暫くの間入れなかった。
困っていたら、中にいた先客の方が中から開けてくれた。
どうやら白い『鍵』を穴に挿し、鍵穴にフックのように引っ掛けてそのまま引っ張るだけだったようだ。
難しく考えたのが恥ずかしい。
サウナ内の温度はちょうど100度。
L字二段のサウナは広めに造られていて、10人は余裕で入れる大きさ。
座面や床のスノコ等は新しく、サウナ内もとても綺麗。
大きな室内の割に時計は無く、五分計の砂時計が2つ。
風呂場には先客が多い中、サウナを利用する客は意外と少ない。
気持ちよく汗をかいたら水風呂へ。
水風呂の温度は19度と、水風呂にしてはかなり高め。
もっと冷たい水風呂に慣れているが、たまにはゆっくり入れる水風呂も気持ちいいもんだ。
サウナと水風呂を3セット入り、風呂場を後にする。
湯あがり、フロントの方に二階に軽食コーナーがあると聞き、エレベーターで二階に上がる。
エレベーターを降りるとすぐ目の前に休憩所がある。
そこには畳の座敷にテーブルが置かれていて、普通の蕎麦屋さんのような感じ。
ここも券売機で精算らしい。券売機の隣にはアイスの自販機も。
軽食コーナーといっても飲み物、かき氷、ラーメン、そば、うどん、ご飯物まで揃っている。
湯上りに欲しい物は一通り揃っているようだ。
ここはいい意味で銭湯らしくない銭湯だと思う。
家族で、仲間で、のんびり過ごすには最高の場所かな。
個人的にはお湯の温度が低いのは物足りないが、家の風呂と同じと思えば問題ない。
今日もいいお湯でした!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市久里浜1丁目6
癖す

久里浜 西の湯

車で訪問。
場所は久里浜、東京湾フェリー乗り場のすぐ近く。
地図では一応、横須賀最南端の銭湯。
フェリー乗り場の近くのコインパーキングに車をとめ、歩いて向かう。
大きな通りから裏道に入り、しばらく行くと裏道沿いに見えてくる。
通りに面して窓があり、その面が向かって左側の側面。おそらくこっちが男湯か。
建物は古いが、外観が古いのはどこも同じだ。外見は普通の風呂屋と同じ。
入口付近はトタンで、ずいぶん大きな暖簾が出迎えてくれた。
暖簾をくぐるとハの字の入口。
正面に小さなタイル絵と傘立て、右が女湯、やはり左が男湯になっている。
靴を履いたまま戸を開けると目の前が番台で、そのまま番台の女性に入浴料470円を支払う。
番台前で靴を脱ぎ、脱衣所の中にある下足箱に入れる。
脱衣所は全体的に奥行きが無く、横長な印象。
横長といっても少し狭い感じか。
詳しくは覚えてないが、赤とグレーのカラフルな天井だった。
脱衣所には木製の身長計、古い体重計、マッサージチェアー等、いつも見る光景。
ロッカーと脱衣籠両方あるが、ここはやはり脱衣籠を使う。
風呂屋に来るときは、なるべく貴重品を持ち込まないように心がけているから安心だ。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
風呂場も奥行きが無く、横長な印象。
床、壁が白いタイルで、天井まわりも白いペンキ。
全体的に白ってなかなか無い。
しかも珍しい、ペンキ絵やタイル絵等は何もない。
浴場内は白いタイルやペンキなので、水垢や汚れが際立って見える。
残念ながら、自分基準の『清潔感』は、基準を下回っている。
あくまで自分基準だが。
先客は2名。
うち1名は全身刺青。滅多に見られないすんごい刺青。
こちらももちろんケロリン洗面器。
椅子と洗面器を持ってカランの前へ。
カランの数は全部で16。
両側の壁沿いに4つずつ、島カランは対面で4つずつ。
島カランには以前鏡があったのか、両サイドに細い金属の棒だけが立っている。
いつものカランで身体を洗う。
印象はシャワーの温度が少し低かったかな。
身体を洗い終わったら湯船へ。
湯船は3つあり、左から薬湯、浅湯、深湯。
全ての湯船から、出方は異なるがブクブクと気泡が出ている。
まずは真ん中の浅湯へ。
3つある湯船の中でこれが一番小さい。
大人3人ではキツい位の大きさだ。
温度計は無いが、42〜43度程度だと思う。
深湯も同じ温度だったので、浅湯はすぐに出て深湯に浸かることにする。
浅湯に比べて深湯の方が気泡が細かく、お湯が柔らかく感じる。
深湯に浸かっていると先客が出て行ったので、風呂場には私1人となった。
今日も贅沢な時間だ。
でもなんだか落ち着かなくて、薬湯に入ることに。
浴槽の上の壁にある本日の薬湯の看板には、
『温浴素じっこう』
のプレートがかかっている。
赤茶色というか、なんかそんな色。
最も気泡が強い薬湯に入ってみると、まず温度に驚いた。
他所の銭湯はだいたい薬湯はぬるめに設定されている。
しかしここは薬湯が一番熱いのだ。
隣の湯船より2〜3度は高いと思う。
よくわからないが、身体に良さそうな匂いがする。
今日は久しぶりに薬湯でゆったりしよう。
どこの薬湯にも、まろやかなお湯に包まれるような、そんな気持ち良さがある。
どうやら、最近薬湯が好きになってきたみたいだ。
ぽかぽか温まり、気分良く風呂場を後にする。
『温浴素じっこう』の意味がわからず、風呂を出る際に番台の女性に聞いてみたら、その方もそれが何なのかは知らないそうだ(笑)
調べてみると、化粧品や洗剤等を製造している会社の業務用入浴剤だそう。
今回の風呂は自宅から最も『行きにくい』場所にあった為、他の印象も引っ張られてしまい星の数は辛口になってます。
しかし皆さん勘違いしないでください。
私は公衆浴場に対して序列をつけているわけではありません。
その日の体調、気分、機嫌、天気や他のお客さんの態度等によって星の数は変わるはずです。
その日その時の気分なので、星の数は参考にはなりません。
今日もいいお湯でした!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

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