鷹取 鷹取温泉

車で向かう。
すぐ近くのコインパーキングに車を停め、寒いので急ぎ足で向かう。
今回伺う鷹取温泉は、位置でいうと追浜駅の裏手辺り。
商店街の通り沿いにある、いわゆる“ビル銭”である。
一階が飲食店、二階が銭湯、三階から上はアパートみたいな感じになっている。
建物に大きく鷹取温泉と書かれているので、見過ごすことなくたどり着ける。
建物脇の暖簾をくぐると二階へ上がる階段があり、大きな矢印に『2F 公衆浴場』と書かれている。
階段下には営業時間を知らせる張り紙や注意書き、銭湯関係のポスター等が貼られている。
『本日の湯』の看板にはローズジャスミンと表記されていた。
他にも何故かぬいぐるみが壁からぶら下がっていたりしていて、今まで行った銭湯とは一線を画す造りとなっている。
階段の途中には孫?が描いたであろう子供の絵が飾られている。
階段を上がると目の前の壁はガラスブロック。なんかオシャレ。
階段を上がった先には2つのガラスの引き戸があり、それぞれ男湯女湯になっている。
男湯の戸を開けると、いきなり目に飛び込んできたのはスッポンポンのおじいさん。
昔ながらの銭湯は、暖簾をくぐって戸を開けるとまず下駄箱になっている。
さらに下駄箱から脱衣所までにも戸が設けられていることも多く、外から見えないように『二重構造』となっている事が多い中、突然の脱衣所に驚いた。
男湯の奥にある女湯に出入りする女性は、偶然であれば男湯の脱衣所が丸見えになる可能性もある。
逆に女湯には男性から、または女湯に出入りする女性には角度的に脱衣所が見えない工夫がしてある構造になっていると思う。
ガラス戸を開けて靴を脱ぎ、番台横にある下駄箱に履き物を入れて鍵を抜く。
番台には70歳位の女性。
1人で来ている若い男性客に何かを聞いている。
八景辺りのレストランの場所を聞いているようだ。
入浴料500円を渡すと、その女性は会話を止める事なくおつりの30円を手渡してきた。
昔ながらの銭湯を求めて来ているだから、そんな態度はもちろん嫌ではなく、むしろその会話に入りたいくらいだった。
入口の造りからすると想像できなかったが、脱衣所は意外とシンプルな造りをしている。
番台があり、ロッカーがあり、冷蔵庫があり、テレビがあり、古い体重計がある。
脱衣所のど真ん中にはテーブルとソファー。
テーブルもソファーも、どこかの会社の応接室みたいな感じ。
確かテーブルを囲うように1人掛けソファーが4つだったか。
テーブルの上には自由に使っていい綿棒があり、何故かルービックキューブも置かれている。
以前はここにどっかりと腰を下ろし、湯上がりの一服を楽しめたのだろう。
脱衣所の端っこには100円で使用できる家庭用?の電話ボックスのような、移動可能の1人用サウナが置かれているが、長い間電源すら入っていないようだ。
サウナの後ろには使わなくなった椅子などが置かれている。
服を脱ぎ、ロッカーの鍵を足に巻きつけいざ風呂場へ。
まず目に飛び込んできたのは奥の風呂。
ひょうたん型のような形をしていて、岩山が造られている。
奥の壁には小さなタイルが貼られていて、岬と灯台、ヨット等がタイルのモザイク画で描かれている。
あまりの驚きと、いい意味での裏切りに少しニヤついてしまった。
ケロリンではない洗面器と椅子を持ち、カランの前に座る。
奥に向かって左手の壁沿いのカランを正面したのだが、その壁もまたモザイク画。
そのモザイク画はなんと、全裸の金髪女性。
クチビルも太く、マリリンモンローのような感じの外国人。
しかも4人、凄いセンスだ。
カランまわりは、タイルがとても綺麗なのが印象に残ってるくらいで、特別変わった事はなかった。
体を洗い、湯船へ。
先ほどのひょうたん型の風呂は、なんと湯船のど真ん中に大きな柱が立っている。
ビル銭だから構造上仕方ないのか、狙っているのか。
壁際の岩山から湯が流れる仕組みになっているが、そこからお湯は出ていない。
ジェットの穴のようなものも見えるが、残念ながらそちらも動いていない。
温度は46度、温度にしては少しぬるく感じる。
岩山、柱がある右側は浅く、ジェットのある左側が深くなっており、湯の中で段が造られている。
浅い方はべたに座って胸下くらい、深い方はアゴまで浸かれるようになっている。
体を洗っている間に他の客はみんな出て行ったので、風呂場には自分1人だけ。
ここぞとばかりにキョロキョロ風呂場を見回す。
ビル銭だから仕方ないが、天井が低い。
風呂場全体はさほど広くはないが、風呂場は明るく清潔に感じた。
ここにはもう1つの湯船がある。
日替わりのお湯を楽しめる小さめの湯船が、風呂場に入って左手前に造られている。
深い青色のお湯はローズジャスミンの湯らしいが、ハッキリとした匂いは感じられない。
こちらは常にジャグジーがボコボコしており、常にお湯を供給していて湯船からお湯を溢れさせている。
温度は少しぬるめだが、41度位はあったと思う。
これは素晴らしく入り心地の良い風呂だ。
大きな風呂は形のせいか落ち着かなかったが、この風呂は湯加減、入り心地共に最高だ。
今日もいい汗をかいて頭から水をかぶって脱衣所へ。
自分の使用しているロッカーの台の上にはテレビが置かれていて、ちょうどテレビが目の前にくる感じになっている。
そのテレビを番台の女性がじーっと見ているので、服を着るまでそわそわしてしまった。
帰る際、軽く挨拶を交わす。
12時半には開店していて、水曜と日曜がお休みだそうだ。
やはりネットの情報はあてにならない。
この銭湯は失礼だが『昔イケてた温泉旅館の大浴場』
といった感じ。
立地とのギャップ、予想外の造りには驚いたが、良い所でした。
今回も、いいお湯でした!!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市鷹取1丁目4−16

横須賀市平作 やすらぎ温泉

新年一発目、今回は平作へ。
場所を特定しただけで、開いてるかもわからないままバイクで訪問。
近くなので当然迷わず到着、開店しているのを確認。
駐車場は建物脇に5台、道路を挟んだ所にも10台位?停められる模様。
看板を除けばとても銭湯とは思えない外観。
扉を開けるとすぐに番台。
履き物を下駄箱に入れて鍵を抜き、番台で入浴料470円を支払う。
この場所には水槽が数個置かれている。
魚は名前はわからないが、熱帯魚と思われる。
番台脇に女風呂の暖簾。
一階部分が女風呂、二階が男風呂になっていて、男風呂へは階段で上がるようになっている。
階段には何故か今上映中の映画や木下サーカスのポスター。
二階に上がりドアを開けると脱衣所。
脱衣所にはマッサージチェアーと自販機が目に入る。
テレビも一台、扇風機数台。
服を脱ぎ、ロッカーに入れたらいざ風呂場へ。
風呂場に入るとまず目に入ったのが、入れ墨バッチリの80前後のおじいさん。
ジロジロ見てたらすんごいこっち見てる(笑)
お客さんの人数も多く、20人程が常にいたように見える。
風呂場は全体的に明るく、清潔感があるように見える。
壁には2つの絵が描かれている。
左手には雪山と湖、右手には山中の川が描かれているが、銭湯のような描き方ではなくタイルに絵を描いている。
まずは身体を洗う。
洗い場はいつも通りベーシックな造りをしている。もちろんシャワーは固定式。
立ちシャワーもいくつかある。
湯船はたぶん6つ。
普通の風呂、薬湯、お湯が滝みたいに落ちる熱い風呂、ジャグジー、電気風呂、寝湯、水風呂。
と、ドライサウナ!
身体を洗ったらジャグジー、電気風呂等一通りの湯に入る。
薬湯だけ空かなかったから最後まで入れなかった。
身体を温めたらサウナへ。
サウナはMAX9人が入れる造り。
サウナ室にはガラスの小窓があり、一部の人がガラス越しに脱衣所のテレビが見れるようになっている。
温度計(ドライサウナとしては少し高めの97度位)、今時珍しい砂時計(五分)があるだけの部屋。
お客さんのほとんどがサウナに入るようだ。
サウナを出ると当然水風呂へ。
他のサウナと比べると、水風呂の温度がいくらか高めだと思う。
立ちシャワーの真水と比べるとよくわかる。
サウナ→水風呂→脱衣所で休憩→熱い風呂→サウナ。
これを繰り返し、サッパリしたところで風呂を出る。
番台横に冷蔵庫と冷凍庫。
酒は無く、ジュースやお茶等と、冷凍庫にはアイスと何故かロックアイス。
営業時間は昼の12時から夜12時まで。
470円でサウナまで入れるのは嬉しい!
バイクでも車でも行けるいい所を見つけました。
また行こう、いいお湯でした!!

アクセス度 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

横須賀市平作1-2-20