大田区南千束〜八幡浴場〜

この日行こうとしていた銭湯が臨時休業だった為、急遽近くの銭湯を探し、見つけた銭湯へ。
その時いた場所から一番近いというだけで、下調べは一切しないで向かうことに。

地図から見ると、ここの銭湯は駅からそう離れてはいないが、いざ着いてみると付近には自動販売機があるくらいの静かな住宅街。
どことなく横須賀に似た、坂道の多い町だ。

近くのコインパーキングに駐車して、雪の残る坂道を歩いて向かう。

建物の外観は落ち着いた感じの建物で、大きな看板は見当たらない。
目線より少し下に小さな看板がある位。
急遽来たので営業時間を確認しておらず、銭湯に着いたのが開店10分前。

車に戻らず、せっかくなので一番風呂に入るために凍えながら待つことに。
銭湯前には既に常連さん達が数人いるが、皆さん並ぶでもなくバラバラに立っている。
なんとなく、自分もその辺に立って待つことに。

シャッターオープンとともにおかみさんとみられる女性が出迎えてくれた。
下駄箱に靴を入れて木の札を抜き、フロントへ。

ここは10数年前にリニューアルをしたそうで、それまでは番台式だったそう。
フロントの前には腰掛けられるスペースがあり、テレビも設置してある。
脱衣所は特別変わったことはなかった。
ロッカー式で、ロッカーの前には大きなベンチが置かれている。

服を脱いだら、いざ風呂場へ。
風呂場はシンプルな造りをしていて、奥に数種類の湯船が並び、手前のカランは左壁沿に4、鏡付きの島カランは対面で5、右壁沿に5、右手前に立ちシャワーとなっている。

ここはペンキ絵ではなく、夕日が描かれたタイル絵。
天井は高いが湯気が多く、あまり湯気抜きはされていないようだ。

よく掛け湯をしてから左にある軟水のバイブラ湯へ。
ここの銭湯は、『熱からず、ぬるからず』をモットーにしているだけあって、さすがの温度調節。
41〜42度位だろうか。
するっとした軟水のお湯、きめ細かな気泡、絶妙な温度が素晴らしく、とても気持ちがいい。

隣は2人入れるマッサージ湯が並び、1人用の壺マッサージ湯もある。

一番右にある深湯もマッサージ湯になっていて、こちらはボタンを押してジェットを出す仕組み。
このお湯だけ淡水で、軟水と使い分けをしている。
深湯は日替わりのお湯になっていて、この日は青リンゴの湯。甘酸っぱい、いい匂い。

冷えきった寒い日に入る柔らかなお湯は最高だ。
身体を洗い、ゆっくりお湯を楽しんでから風呂を出る。

風呂上がり、フロントの女性と少し話しをさせてもらった。
銭湯巡りをしていると伝えると、今のうちに番台のある銭湯に行くことを勧められた。
東京オリンピックが開催される頃にはもっと少なくなっているだろうからって。

今度から都内に行く時は、なるべく都心に近いレトロな所に行ってみようかなって思いながら、銭湯を後にする。

ここの軟水のお風呂は一度行ってみる価値あり。

今日も、いいお湯でした!!


行きやすさ 
雰囲気   
清潔感   
湯加減   
また来たい度

八幡浴場