吉倉 新湯
車で訪問。
突然ですが皆さんご存知でしょうか?
16号上り線、吉倉辺りで車から銭湯が見えるのを。
煙突も入口も、すぐ目の前にハッキリ見えます。
この場所に銭湯があるのを組合のホームページで知りました。
今回の銭湯は、毎日通る道にあっても全く目に入らなかった、そんなお風呂に行ってきました。
以前下見をした際、近隣の駐車場の有無を確認していたので、離れた場所にあるコインパーキングに車をとめる。
長い下り坂を下って一度16号線沿いに出る。
国道16号沿いを歩いてすぐの路地を曲がった所にあるのが今回の新湯。
16号から裏道に入るとすぐ正面に着くが、
裏道に沿って建物の側面が見えるので、せっかくなので少し拝見することに。
建物の左側側面には軽トラが一台。
軽トラの後ろには煙突があり、その隣には燃料の薪が積まれている。
もう少し見ていたかったが、風呂場の窓のすぐ外だったので怪しまれる前に入ることにする。
銭湯の正面入口まわりはブロック塀で囲まれていて、暖簾がかかっている入口の外壁左右にタイル絵が貼られている。
なんか風情があっていい感じ。
道沿いの軽トラや薪は左側面だったので、もちろんこちらは左側が男湯となっている。
暖簾の先は銭湯特有の八の字になっていて、正面に傘立て、左右に下足箱がある。
靴を下足箱に入れ、鍵を抜いたら男湯へ。
こちらは昔ながらの番台。
番台には高齢と言っては失礼だが、その年代位の女性が座っている。
男湯側の見やすい位置に番台専用テレビが置いてあり、私が伺った時はテレビを見ていたようだ。
入浴料470円を支払い脱衣所へ。
低めの天井の脱衣所には、多くの常連さんの洗面器や荷物が棚いっぱいに置かれている。
古い体重計があるレトロ感満載の脱衣所だ。
脱衣籠に服を入れ、いざ風呂場へ。
風呂場にはいくつか蛍光灯が設置されているが、何故か1つしかついてない。
その為、全体的に暗く感じた。
高い天井や壁のペンキが剥がれてきており、時代を感じさせるが掃除が隅々まで行き届いており、清潔感がある。
先客はいないので、男湯には私1人。
正面の壁には綺麗に描かれた富士山のペンキ絵。
こちらはペンキのはがれも無く綺麗。
壁に向かって右の壁には岬のタイル絵が貼られている。
コの字の緑の椅子と、ケロリンではない洗面器を持ってカランを陣取る。
カランの数は18。
シャワーは固定だが、何故か1つだけ家庭用のホースのついたシャワーがある。
固定シャワーも何故か複数の種類のヘッドがあり、それぞれ別の時期に取り替えられたと思われる。
床やカランまわりのタイル、排水溝はとても綺麗だ。
ここで1つ説明を。
通称『島カラン』について。
通常のカランは両側壁沿いに設置されていて、正面には鏡、頭上には固定シャワーが付いている。
島カランは壁沿いではなく、風呂場の中心付近にコンクリート等で30〜40センチほどの『島』を作り、そこにカランが取り付けられていて、島の上にシャンプー等が置けるようになっている。
島カランには鏡やシャワーがない事が多い。
なので混雑時以外はあまり利用する人が少ない。
身体を洗っている時、何かの拍子で身体をひねった際にある物が目に飛び込んできた。
島カランの上、最も脱衣所へのガラス戸に近い場所に、あるものが取り付けられていたのだ。
公園にある水飲み場、蛇口をひねると上に向かって水が飛び出すあの蛇口が、島カランに取り付けられているのである。
もちろん水を飲む為にあるはずだが、風呂場内にこの蛇口があるのを初めて見た。
いや、公園以外初かもしれない。
スーパー銭湯には冷水機があることが多いが、銭湯の島カランの上にコレって(笑)
まあいい、身体を洗って湯船へ。
湯船は2つ。
左が浅湯、右が深湯。
浅湯は温度計では46度を指している。
壁に向かって腰を下ろし、両手を広げて富士山を見上げる。最高だ。
深湯は浅湯より何度か熱い気泡風呂で、熱くてあまり入っていられなかった。
浅湯の入り心地が気に入ったので、他にお客さんがいないので1人でゆったりリラックス。
お客さんのいる風呂もいいが、たまには1人ってのもなかなかいいものだ。
もちろん水を頭からかぶって身体を拭いてから風呂場を出る。
脱衣所にはアルコールは無かったが、少しだけジュース等の飲み物が冷やされている。
今回の銭湯は建物は古く、全体の形も昔の銭湯。
しかし失礼な言い方だが、思っていたより全然綺麗だった。
やはり薪で沸かしたお湯は最高。
仕事帰りにでもまた来よう。
お気に入りがまた1つ増えました。
今日もいいお湯でした!!
アクセス度
雰囲気
清潔感
湯加減
また来たい度