安浦 日の出浴場
今回は安浦。
こちらは国道16号線より一本海寄りの道沿いにあるが、ここは昔、いわゆる赤線地帯だった場所。
もちろん今ではそんな店は一軒も無く、古い建物がその面影を残すのみとなっている。
そんな旧赤線街のど真ん中ともいえる場所にあるのが、今回訪れた日の出浴場。
建物は、看板は見当たらないが暖簾が出ていて、暖簾の先には見事な宝船のタイル絵が貼られている。
こちらは左側が男湯。
ここは両隣に建物が建っているので、何故かはわからない。
戸を開けると目の前にフロントがあり、靴を脱ぐ前に入浴料を支払える珍しいタイプ。
フロントからは脱衣所は全く見えないので、何人の方が入っているのかはわからない。
伺った際、フロントには誰もいなかったのでしばらく待つことに。
少し待っても来ないので、470円をフロントに置いて入ってしまおうかと思っていたところ、外からご主人登場。
ご主人は50才代と思われる長髪の男性で、ちょいとカッコいい系の方。
入浴料を支払い、靴を脱いで下足箱へ。
下足箱はフロントから脱衣所に入る脇の方に設置されており、脱いで履物を持って少し中に入った所にある。
最初下足箱の場所がわからなくて、そのまま脱ぎっぱなしかと思っていた。
脱衣所はフロントがあるので少し狭くなっている。
もしかしたら以前は番台になっていたのかなと思う造りをしている。
大きな鏡、古い体重計、ぶら下がり健康器、木製の身長計、マッサージチェアー等がレトロな雰囲気を演出している。
脱衣所にはいくつかロッカーが設置されているが、こちらは利用したい客がフロントから鍵を借りてくるシステムとなっている。
今回はロッカーは使わず脱衣籠に衣類を入れる。
脱衣所にはベンチや丸テーブルが壁際に沿って置かれているので荷物を置くのにとても便利だ。
服を脱いだらいざ風呂場へ。
こちらも天井が高く、全体的にサッパリとした印象だ。
壁にはペンキ絵ではなくタイル絵が貼られている。
正面は定番の鯉。
壁に向かって右側、女湯側にも3枚のタイル絵があり、手前から富士山、武田信玄と上杉謙信、つがいのライオン。
この3枚、何か関連があるのでしょうか。
面白い組み合わせだ。
カランの数は20ヶ所。
いつものケロリンを使って身体を洗う。
カランまわりは特別綺麗なわけでも汚いわけでもない。
シャワーとカランのお湯が少しぬるく感じた以外は特別感じたことはなかった。
サッと身体を洗ったら湯船へ。
湯船は2つ。
左が浅い風呂で、右が深湯。
まずは左の浅い風呂に入る。
温度計は48度を指しているが、実際は42〜3度程度だと思う。
最近気づいたが、温度計があてにならない銭湯がとても多い。
今度は自分で用意して行こう。
青いタイルの浴槽の入り心地は気持ちよく、温度も低めなのでリラックスしながら入ることができる。
右の深湯には先客の方が入っており、ずっと目を閉じたまま動かない。
気持ち良さそうにしているその男性に並び、私も目を閉じて入ってみる。
温度は変わらず、入り心地もいい。
手足を伸ばせてたっぷりの湯に浸かれる。
やっぱり銭湯は最高だ、銭湯が大好きだ。
左右の浴槽を行き来しながらお湯を楽しみ、恒例の水浴びをして風呂場を後にする。
今回も近くにいい所を発見、また来よう。
今日もいいお湯でした!!
アクセス度
雰囲気
清潔感
湯加減
また来たい度