三浦市天神町 クアーズmisaki
場所は三浦半島の最南端で、三崎港のすぐ近く。
そして、“神奈川県最南端の銭湯”でもある。
こちらは観光や買い物に来ても、偶然ここにたどり着くことはないだろう。
場所は三崎港に向かう通りから数本裏の静かな道沿いにあり、おそらく銭湯目当てでなければ地元の方しか通ることはないだろう。
建物向かいに利用者専用の駐車場が10台位用意されている。
伺った時は大きなキャンピングカーが一台止まっているだけだったのですんなりと駐車。
しかし地元の方は車を銭湯に横付けするようだ。
伺った際は一台、帰る際は二台横付けされていた。
もちろん、駐車場には空きがある。
車を止めたらしばらく外観を眺める。
今まで行った中でも同じ書き方をしたことがあったが、ここは別格。
どう見ても風呂屋とは思えない外観だ。
建物は一階が銭湯で、銭湯の屋上にドンと一軒家が建っているように見える。
正面はガラス張りになっていて、大きく『クアーズMISAKI』と書かれている。
この外観で、この名前。
もし偶然、この建物を見たらどれ位の人が銭湯だと思うのだろう。
正面のガラスの向こうに暖簾があり、その奥左手に下足箱。
こちらはフロント形式の銭湯で、フロントと休憩所が一緒になっている。
靴を脱いで左手のフロントで入浴料470円を支払う。
こちらもサウナが別料金になっていて、入浴料との合計金額はなんと1000円。
過去最高額の入浴料だが、この金額の中には以下のものがセットになっている。
・入浴料
・サウナ利用料
・貸しタオル(小)
・貸しタオル(大)
・使い切り石けん
・使い切りシャンプー
・髭剃り
サウナ利用者には専用ロッカーの鍵と『サウナの鍵』が渡される。
左の暖簾をくぐり、脱衣所へ。
全ロッカー式の脱衣所は市営プールのロッカーの様な雰囲気があり、サウナ利用客用と、サウナを利用しない客用でロッカーが別れているようだ。
風呂場に向かって左側半分は休憩スペースになっていて、洗面台とマッサージチェアーが設置されている。
そしてこの休憩所スペースの壁には大きな富士山のペンキ絵が描かれている。
脱衣所内にペンキ絵って、初めて見た。
ロッカーに衣類を入れたらいざ風呂場へ。
風呂場に入ってすぐ目に飛び込んできたのはかけ湯。
正面に小さなタイル張りの台があり、珍しいケロリンの手桶でかけ湯をするようになっている。
全体的に縦長の印象で、右壁沿いにカラン、左側に湯船、突き当たりにサウナがある。
カランは右壁沿いに14ヶ所直線で並び、突き当たり左に折れて2ヶ所。
カランは銭湯としては非常に珍しい、温度調整の付いた混合栓。
ほとんどの入浴施設に付いている、お馴染みのカラン。
もちろんシャワーはホース付き。
身体を洗う際、セットについてきたシャンプーと石鹸は使わずいつも使用している自分の物を使用。
やはり温度調整が付いていると楽だ。
でもここは銭湯、昔ながらの別々の方がそれっぽいのにな。
身体を洗ったら湯船へ。
湯船は檜風呂、ジェットの付いた浅湯、電気風呂、水風呂と種類が豊富。
入口から見て左側の壁に沿って縦に並んでいる。
手前から檜風呂、浅湯、電気風呂、水風呂が並んでいる。
最初に入りたかった檜風呂は満員だったので浅湯へ。
浅湯は5〜6人位は入れる大きさで、温度は低め。
普段入る銭湯のお湯よりいくらかなめらかに感じる。
なんとなく物足りなさを感じ、すぐに隣の電気風呂に。
こちらも大きな風呂と同じ温度で、電気風呂にゆっくり浸かりたい私としてはとても嬉しい温度。
他所の電気風呂は温度が高く、あんまりゆっくり浸かっていられないことが多いのでこれはありがたい。
納得のいくまで電気風呂に浸かり、今度はサウナへ。
入口から見て突き当たりにサウナがあり、左がミストサウナ、右がドライサウナとなっている。
ちょっとその前に。
こちらの銭湯には、他所にはまずないであろう強烈なインパクトの設備が備わっている。
それは、なんとプール!!
幅約2メートル、長さ10メートル程ではあるが、立派な室内プールが縦に並んだ湯船の真裏に設置されている。
自分が風呂場を出るまでプールに入っている方がおらず、このプールに現在入れるのか、追加料金を支払ったサウナ利用客が入れるのか、興味はあったが聞くに聞けず、ビビってスルーしてしまった。
裸で泳げるのであれば、是非一度は入ってみたい。
さてサウナへ。
左のミストサウナの方は電気がついておらず、入っている人も見えない。
もともとミストサウナはあまり好きではないし、暗くてよくわからないのでスルー。
続いて右のドライサウナへ。
こちらは10人位は入れそうな二段のサウナ。
湿度も低く、私の好きなタイプのサウナだ。
先客は二人。
会話の内容から、すぐに漁師だということがわかった。
仕事を終えて風呂に入り、これから帰る所なのかな。
適度に汗をかいたら水風呂へ。
2〜3人位は入れる水風呂は、予想していたより水温が高い。
温度の低い水風呂に慣れているせいか、ぬるく感じてしまい、少し物足りなさを感じる。
水風呂に入っていると、サウナの脇に小さめの薬湯を発見。
目立たない場所にあるせいか、それまで目に入らなかった。
こちらも満員だったので後回し。
しばらく水風呂に浸かり身体の熱を冷ましたら、今度は先ほど一杯だった檜風呂へ。
ここのメインともいえる檜風呂は、日替わりで色々なお湯を楽しめるようになっているようで、私が訪れた際はミルク風呂だった。
4人位は余裕で入れる位の檜風呂は、お湯は乳白色でなめらか。
温度も高くないのでとても心地良く、ずっと入っていられそうな位だ。
他のお客さんがこの風呂に集中するのも頷ける。
この後は檜風呂に長々と浸かり、薬湯に入り忘れたまま風呂場を後にする。
神奈川県最南端の銭湯は、外観から浴場まで驚かせられっ放しでした。
最高の檜風呂に、また入りにこよう。
その時は、裸でプールも忘れずに。
今日もいいお湯でした!!
アクセス
雰囲気
清潔感
湯加減
また来たい度